仕事に追われる毎日ですが、やっぱり初心は忘れたくないですね。

あれ、そもそもなんで造園業界に飛びこんだんだ?

なりゆきだった。

でも楽しいことも
しんどいことも

ぜんぶ含めてだんだん好きになっていけたらええのぉ、と思っています。

そんなわしの日々の新たな発見を紹介していきましょう。
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三尺の雪見灯籠を据え直しながら。

テーマ:・にわしごと
おとといからの現場に一区切りつけて、

屋根より高い鯉のぼり、ならぬ、トチノキのあるお宅の手入れに入りました。

モクレンやタイサンボクのように、一枚の葉が大きな樹木の手入れで、よく使う方法なのですが、

一芽に残す葉っぱの枚数をしぼって、

できるだけ十分な芽数を残しながらも、木全体は透かしたように明るくしていきました。

というのも、手入れが一年に一度の場合、芽数を極端に減らすような強い剪定をすると、その反動で、よけいに強い伸び方をするからです。

手入れの前後で、変わり映えのするように、確実に葉っぱを減らしていくわけです。


ここのお宅には三尺の(かさの直径が約90センチの)雪見灯籠がありました。

ただ、うちの会社で創った庭ではないので、詳しいいきさつまでは分かりませんが、

家の建てかえの際に、以前の庭にあった灯籠を和室の前に置いた、とのことでした。

そもそも雪見灯籠は、平たい庭石の上に、ちょこんと座っている姿が存在感あるように思います。

が、残念ながら、地べたに足をおろし、土が窪んだせいなのか、やや前傾姿勢でふんばっていました。

そこでもう一度、地ならしして、御影石を敷いて、レベルで水平をとりながら、

組み直したわけです。

ハサミを使わない手入れで庭をひきたてるのも、楽しいものです。

庭ブロ+(プラス)はこちら

絵を描くように、モミジの手入れをする。

テーマ:・にわしごと
マツやモミジなどの剪定をして、常々思うのですが、

手入れの結果の良し悪しは、その木が大きければ大きいほど、下から見上げた時の美しさに表れるように感じます。

枝や葉の密度は、お客さんそれぞれの好みがあって、必ずしも、わしの美的感覚を押し付けることはしませんが、

「おまかせ」となると、「この木が一番きれい見えるように、ハサミを入れよう」と当然なります。

で、今日の作業のメインがモミジでした。

教科書的には、落葉の時期に剪定すること、となっていますが、一年を通して、それなりにハサミの入れ方はあるもので、

紅葉をはさむ10月、11月は庭ごとに対応が異なります。

例えば、「紅葉は少しでいいから、落ち葉が少なくなるように、葉っぱは落としておいてね」と頼まれることもあるし、

「これから紅葉するから、切るのは、夏場に焼けた葉と見苦しい徒長枝くらいにしておこう」ということもあるわけです。

どちらにしても冬場は、葉っぱがゼロ枚になるわけですから、それを見越して、

枝の流れに主眼を置きつつ、残す葉の密度や形を考えて、ハサミを入れます。

イメージ的な例えになりますが、

横山大観の落葉した雑木林の画に、点描で緑色をつけていく、ような感覚です(伝えにくいイメージですが)。

ともかく、

下から見上げた時、川の流れのような枝ぶりに、

まるで風が見えるようにさらさら葉が揺れる、

そんなモミジにしたい、と思うわけです。



ハサミの研ぎがしっくりこないとき。

テーマ:・にわしごと
高さ2.5メートルのレッドロビンが、20メートルほど続く生け垣に囲まれた庭の手入れに入りました。

約三日がかりになりそうです。

というのも、主庭のほかに、高さ約五メートルのヤマモモ、モミジを据えた玄関アプローチ、二階和室前のベランダ庭、地下部分にある吹き抜けの庭、など敷地全体に緑のあるお宅だからです。

今日は主庭の剪定が無事完了しました。

道路から3、4メートルの高さが主庭の地面、という高低差を克服するため、

いっぱいに伸ばしたアルミの二連梯子を、クレーンで吊り、命綱をつけての手入れとなりました。


大バサミで、ばしばしレッドロビンを刈り込むのですが、なぜか今日は、1センチくらいの太さの枝を切る時、刃がつるんとすべり、「食い込みが悪いなあ」という手応えが続きました。

ハサミも長い間使うと(わしの今日のハサミは2年弱くらい)だんだん研ぎで、ちびてきます。

それに応じて、刃渡りも短くなってくるようですが、わしの研ぎ方では、刃渡りをそのままにしようとして、内側が薄くなってしまうみたいです。

ともかく、研ぎが甘い、ということになります。

道具が命の商売。メンテナンスにも、まだまだ技術向上の余地あり、です。

林野火災発生、祭りの日なのに・・・。哲学にひたる。

テーマ:・消防団活動
年に二回、春と秋に、町内会で管理している公園の剪定作業が行われます。

引っ越して来て、このたび初参加することになりました。

公園の植栽は、ツツジ・キンモクセイ・サクラなどですが、大木には手を入れず、

除草や低木の刈り込みが中心です。

やはり大人数でかかると、心強いもので、あっという間にきれいになっていくものですね。


ところがその最中、「山火事だからすぐにかけつけるように」と消防団より連絡が。

あわてて活動服、ヘルメット、安全靴(長靴にしようか迷ったけど、濡れても今の時季は寒くないかなと思って)を身にまとい、現場に駆けつけました。

2線4口(元からのホースが二本で、途中の分岐を経由して、筒先四つに枝分かれしている状態のこと)
で燃えているエリアを囲むように、上から放水していきます。

煙と水に包まれながら、わしもホースの移動に加わり、山の斜面を上がり下りしました。

幸いにけが人もなく、一時間半ほどで、鎮火となりましたが、やっぱり火の取り扱いには、気をつけんといけん、と感じます。


雲ひとつない晴天の今日は、ほんまに、祭り日和で、あちこちで神輿を見かけましたが、

町内の公園清掃といい、消防の消火活動といい、祭りといい、

一人一人の力が合わさると、大きな動きになるんだなあ。こんなことを思うなんて、
哲学の秋かも。

スタンダードな築山に、珍しい仕立てのカリンの庭。

テーマ:・にわしごと
新規のお客さんの庭の手入れに入るのは、

「どんな庭かな、今までどんな手入れをしてきたのかな。」と興味津々になるものです。

今日初めて仕事させてもらったお庭は、門冠のマツがメインの表庭と、

築山にウバメガシの段づくりを据え、築山の左右のすそ野にカリン(左)、ウメと朱モクレン(右)を配した五坪ほどの内庭があるお宅でした。

わしはせっかちMAXの親方に内庭を任せられました。

築山の内庭は、造りとしてはオーソドックスな印象でしたが、カリンの樹形が珍しいものでした。

一般的に、カリンの自然樹形は直幹ですが、ここのカリンは庭にかぶさってくるような、曲幹仕立てでした。残念ながら、この時期黄色く色づいているはずの実は一つだけでしたが。

よくよく見ると、この内庭は、和室からと居間からと90度角度の違う部屋から眺めるようになっています。

和室からは、右袖にウメを置いて築山を眺め、

居間からは築山をやや横から眺めるようになります。

カリンが直幹だとしたら、居間からはカリンの植えてある築山の左は、死角となってしまいます。が、曲幹であるおかげで、居間からもカリンの枝がしっかりと見えるのです。

庭は、いろんな角度からの目を意識して、つくるものなんだよなあ、とあらためて考えました。
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プロフィール

カープモンチッチ

己斐の猿飛えっちゃん

☆えっちゃん (わし)
昭和50年11月生まれの35歳

植木と「ズッコケ3人組」のふるさと広島市己斐の町に生まれ育ち、この道ようやく11年目の植木職人です。
三度のメシよりも、春の芽吹きとポンプ操法が大好き(それからかみさんも、ね)。
ハードボイルドにあこがれ、人生は芸術だと粋がっていたものの、いつの間にやらリラックマに囲まれたわが家で暮らしてます。
と言いながらも、スピード&丁寧さという一見相矛盾するテーマと日々格闘しながら、グリーンワークに励んでいます。

☆miwa (かみさん)
昭和53年3月生まれの32歳

ガーデニングは初心者ながら、主人(えっちゃん)の影響でブログデビュー。日常生活のあれこれを、気の向くままに、書いていきます♪最近の目標は、デジカメを上手に撮ることと、子供を授かることです☆

広島市の造園エクステリアはグリーンマン

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