「池の作り方」は、今年(H22)の2月ごろから製作開始し、5月には完成しました。
「地下室の作り方」は約3年前(H18)の冬から製作開始し、H21年2月頃に完成しました。
「DIYの小屋作り」は、H23年5月から工事をしはじめました。
これからDIYで安く、庭に大きな構造物を作ってみようと思う皆様の参考になればと思い、公開していこうと思います。
質問等は、コメントにアップしていただけたら、私の解釈の範疇ですが、回答したいと思います。
地下室作り方 その4
地下室の作り、1回目の生コン投入(作業日時:H21.12.18)
地下室底部(耐圧盤)に生コンを投入しました。生コンは1.75立米の生コン(21キロ・ニュートン、スランプ16、骨材40)を打設しました。通常の業者では、冬季打設には、生コン強度を上げて、27キロ・ニュートン等に補正しているはずです。
理由は、硬化するのには水が必要なのですが、その化学反応には温度が高いほど早く反応するのですが、冬季は気温が低いため建設作業に必要な強度に達するのに時間がかかるため、その強度に達するまで作業を中断しないといけなくなるからです。(意外と守られていないそうです。)
しかし、今回のDIY施工の場合は、業者施工みたいに一気に工事を進めることができないので、工事継続に伴い膨大な荷重が加わるまでに時間がかかるので、補正は不要としました。
下の写真は、打節後に、雪と寒さ対策(凍結防止)のために、仮設屋根を 配置しました。
凍結すると氷の結晶ができると膨張して、コンクリート強度が一気に無くなるため絶対凍結させてはいけません。最低気温4度以下になると寒中コンクリートと言い、凍結防止策を施す必要があります。そのため、下の写真のようにビニールで冷気が入らないように塞いでます。
その内部は、サーモスタットを設置し、9度から10度を維持するように設定し、赤外線ヒーターを設置しました。
以上のようにして、冬季の養生期間8日間を最低この状態で維持します。地下室作り方 その3
地下室の作り、ココから本番、配筋開始(作業日時:H21.12.15~17)
地下室底部(耐圧盤)の鉄筋組み(配筋)作業に取り掛かりました。
鉄筋は10Dと13Dの異型鉄筋を交互に15cmメッシュ状に組み上げ、それを数センチ間隔を空けてさらに2重に作ります。
一戸建て住宅の基礎の場合は地面の上に置いてある感じなので、シングルの鉄筋で作りますが、地下室の場合は、地下室の周囲の地盤が中心に向かっての圧力が強く、シングルの鉄筋だと支えられないのです。
ダブルで支える理由は、鉄筋は引っ張りには強いですが、曲げには簡単に曲がります。一方コンクリートは圧縮には強いですが、引っ張りには弱いのです。その弱点をお互いにカバーして鉄筋コンクリートはできています。
それが、シングル鉄筋だと、鉄筋コンクリートの中央に鉄筋が配置されており、例えば、圧力により鉄筋より外側のコンクリートは伸びて、内側が縮むと、内側のコンクリートを中心に鉄筋が少し曲がり、外側にヒビが発生します。 それをダブルですると、内側と外側の鉄筋の伸び率が違うため、鉄筋が曲がらなくなるのです。
それらの底部の配筋が終了した状態が下の写真です。
鉄筋の浮かし、隙間を確保するため モルタル製のスペンサーを挟みました。しかも、生コンをミキサー車から直接地下底部に投下するため、その衝撃で鉄筋が移動してずれないように、ステンレス製の針金を使って、スペンサーと上下の鉄筋とも結束しました。
地下室作り方 その2
地下室の作り、次の作業は、地下室製作のための下準備!(作業日時:H21.12.12)
地下室作成予定の形に掘りあがったら、地下室地盤に砂利を敷き詰め、ランマー(丸太で作った自作手動式)を掛けて、地盤を固めます。
上の写真の後の作業は、地下室の防湿作業です。
一般的な地下室製作の場合は、地下水対策のために、防水処置を施しますが、今回の製作場所に関しては、約3年近くかかって掘り上げたから、地下水位が上がる梅雨時期などにも地下水が湧水しない事、また、降った雨は、掘削によって現れた砂礫堆積層が全て浸透すること等が確認できていたため、防水処置でなく、防湿処置にしました。あと、地下室の使用目的が芋蔵なので、湿度90%・気温15度になるのが理想だから、防湿は多少アバウトでOKなのです。
ちなみに、防水処置の場合は、ベントナイトという粘土を張り付ける予定でした。
住宅基礎建設の場合は、建築用のビニールシートで防湿処置しますが、我が家の場合は、農業用資材のビニールシートを使用しました。
農業用のビニールシートは、地面を被覆して使うタイプと、冬場の寒さから守るためのトンネル(簡易ビニールハウス)タイプがあります。被覆用は、薄くて直ぐに破けますが、トンネル用のタイプは厚手で丈夫なので、トンネル用をチョイスし、建築用防水ガムテープを使用して全体を覆いました。
地下室底部には、循環する池の水が少しでも地温で冷やされたり、温められたりなればと思い配置しています。
地下室作りは まず、掘削から!
まずは、掘削工事?いや、作業です!
地下室の製作は、H19年の年明けか製作開始して、あまりにも長い期間かかって製作したため、下の写真の撮影時期が正確に分りませんが、H20年の年末だと思います。
この掘削工事スタート当初は、スコップとバケツ(左官用)だけで掘り進めていましたが、大きな石や岩が出てきたため、ツルハシと小型の電動削岩機を購入しました。
なぜ、3年も掛って掘削工事したかの理由ですが、夏場の掘削工事は気持ちと体力的、そして蚊の攻撃の怖じ気ついて作業がほとんどできないで、冬場のみの作業になったのです。
また、その冬場の作業は、低い気温が、筋肉にボディーブローの様に痛めつけられ、1カ月前後(作業時間では1日5時間で20日前後)で「ぎっくり腰」になってしまい、そのシーズン養生のため、それで作業終了になってしまうからです。
そんな、こんなで実質作業では1日5時間位の作業時間で4カ月分くらいで掘り上げました。
もちろん、搬出はバケツで運び出しますので、穴掘り最初は運び出しやすいですが、最後の頃は梯子を使用しての搬出ですから、作業効率が一気に落ちます。
搬出する土砂は約20立米となります。それをバケツで搬出する訳ですから、1回の運び出せる量は、10リットル分です。計算上は2000回運び出せば完了ですが、掘削すると、空気を含むため結果3000回から4000回の搬出作業が必要になります。
下の写真は、その拷問的な掘削作業がほぼ完了した状態です。(撮影日:H21.12.11)
掘削計画の大きさは、2.7mの正方形の面積で、深さ3mです。その大きさを調べるために、穴の上に2.73mの正方形になりように組みました。3cm大きく木材を設置した理由は、型枠(コンパネ)の厚み分内側に小さくなるためです。
穴の上部(グランドライン)は、上の写真右側に土嚢がありますが、そこが本来の地盤面です。
この状態で木材の真上から覗けば掘削不足の崖がはみ出て見えるため、そこをまた掘削し、確認を繰り返し出っ張りをなくします。それが完了した状態で、穴の内部から写した写真が下のです。
この後、底部を水平にならして、地固めをして掘削作業が本当の意味で完了です。
続きの様子は、近日公開します。
池の中・周辺に投入した植物達
・ガガブタ(浮葉性) 分布:日本(本州、四国、九州) 朝鮮、シベリア、中国大陸、台湾、東南アジア、オーストラリア、アフリカ
・コウホネ(浮葉性) 分布:日本(本州、四国、九州、沖縄)朝鮮半島、台湾
・ミズキンバイ(抽水性) 分布:日本(本州南部)、中国南部
・デンジソウ(抽水性) 分布:日本、朝鮮半島、中国大陸、台湾、南アジア、ヨーロッパ、北米
・ヌマイ(抽水性) 分布:日本を含むユーラシア大陸の温帯域
・コガマ(抽水性) 分布:日本を含む東アジア
・ヤナギトラノオ(抽水性) 分布:北海道・本州 北半球寒冷地に広く分布
・ミズバショウ(湿生) 分布:北海道・本州の高冷地 東アジア北部に分布
・野生イグサ(抽水生) 分布:日本、中国大陸、台湾、北アメリカ
・フイリワスレナグサ(湿生) 分布:園芸品種
・カキツバタ(抽水性) 分布:園芸品種
・花菖蒲(抽水性) 分布:園芸品種
・ノハナショウブ(抽水性) 分布:日本、朝鮮半島、シベリア東部
・クロモ(水草) 分布:日本
・マツモ(水草) 分布:日本
・ミズサンザシ(浮葉生) 分布:南アフリカ
・温帯スイレン(浮葉性) 分布:園芸品種
・ナガバオモダカ(抽水性) 分布:北アメリカ
・ホテイアオイ(浮遊性) 分布:南アフリカ
・浮草(浮遊性) 分布:不明(自然採取)
・ミズホウレンソウ(水生野菜) 分布:園芸品種
・クワイ(水生野菜) 分布:中国、園芸品種
・クレソン(水生野菜) 分布:ヨーロッパ、日本帰化
・ワサビ(水生野菜) 分布:日本、園芸品種
・食用ハス(水生野菜) 分布:日本、園芸品種
・セリ(水生野菜) 分布:日本、園芸品種
要注意植物 ・・・・・外来植物であるため、下流の池に入れている。種などが出来ないように常に注意!
注意植物 ・・・・・園芸生物であるため、自然界に流失しないように注意が必要。
弱注意植物 ・・・・・日本固有種であるが、他地域植物であるため、遺伝子汚染に注意が必要。
安全植物 ・・・・・近所の数百メートル以内に既に自生してる植物を採取。一応、安全?
池の基本形完成後約1カ月後の様子
昨夜撮影した夜の写真です。
池の周辺にソーラータイプのLEDガーデンライトを配置しました。ホームセンターで1本398円で、暗い灯りでしたが、数で勝負し、計13本です。ここまで配置すると、明るくて、商品の価格の割に結構華やかでした。
また、車の予備駐車スペースに、車両のタイヤ幅に合わせて煉瓦道を配置し、それ以外の部分には、シロツメグサと、レンゲソウの種を混ぜてばら撒きました。 嫁さんの強い希望で、シロツメクサとレンゲの野原が欲しいという希望であったため、普通の住宅地では雑草として嫌われ者の存在を敢えて植えました。
写真が暗く確認しにくいですが、煉瓦の部分周辺が緑になっているのは、発芽して大繁殖の兆しが出ています。
池作り30日目以降の作業(完成?)
池周辺の植栽エリアの整備と、上流部分のコンクリート壁(水色の壁)上に自然石をコンクリート用のボンドで貼り付け、ボンドが硬化後に、洗った砂を自然石の、周辺に入れました。
そのスペースに、グランドカバー用のセダムを植栽したら、上流、中流は完成です。下流の部分と、その周辺は、地下室の上に小屋を建てた後に整備しないと都合が悪いため、当分(冬くらいに小屋を作るため、その頃まで)このままでいこうと思います。
池作り28日目~30日目
池と自宅の間にウッドデッキを作り、池の河原の上張り出して、池ギリギリから眺めやすいように、作りました。
デッキ製作に使用した木材は、地下室や池を作る際に使用した型枠の補強木材等で、コンクリート付着の木材を再利用して作りました。
全てガスバーナーで焼き板・焼き根太にして、組み上げました。基礎は、鉄筋入りコンクリートブロック二段の塀に、アンカーボルトを入れて固め、硬化後に住宅用の基礎パッキン(樹脂製)を挟み、根太をボルト固定し、床板を張りつけました。池上の部分を後日ジグソーで綺麗にカットしたら完成です。
また、池の水を出るところを調整しました。
今までは、下の写真の赤丸印部分からポンプアップした水を出していましたが、もう一つ砂の中に埋めている塩ビの水道配管に、小さなドリルで穴をあけて、青丸印の所から湧水風に見せて、砂を噴き上げて噴出して噴出しています。配管はあえてエルボで「く」の字型に曲げて、直線的な人工物に見えないようにしています。黄色の線が配管の走行です。吹き出し水流の調整は、2個の蛇口で調整しています。湧水風の場所から出るのが出来なかった余分な圧力は、赤丸から出てきます。
また、丸太橋の下にできた日陰の部分に、ワサビを植えました。
ワサビ栽培には2つの問題点があります。
1つ目は、ワサビからはアリルイソチアネートという植物の生育を阻害する物質が出てるらしく、それが、他の植物にどの様な影響を与えるか未知数ですが、一応植えてみました。
2つ目は、水温が既に15度から25度になっていることです。ワサビの適温が15度から18度で、18度を超えると軟腐病が発生しやすいそうで、真夏の水温が心配です。
池作り26・27日目
26日目~27日目(実際の作業日H22.5.4~H22.5.6)
上流部分の丸太橋を製作しました。
既に池底部に固定していた、焼き杉の杭の柱に、同じ焼き杉の杭をカットして、池の上に固定しました。
その上に、1×4のパイン材をガスバーナーで焼き、タワシで炭を擦り落した焼きパイン材をネジ止めしました。
手すり(デザイン用)は、柱に13.5ミリの穴を開け、12ミリのクレモナのロープを通して両端末を結んで外れないようにしました。
ロープは切り売り1mで160円でした。これで、丸太橋は完成です。
正しいかどうか分かりませんが、焼く目安は、ガスバーナーで火を当て、木材表面に干割れみたいなのが出るまでしました。
近所の川などで水草を集めたかったのですが、ヘドロやゴミやら付着していて相当汚くかったため、ペットショップで在来種であるクロモとマツモを購入し、植えました。
ただ、水草を探していた際に、水路の一角に野生繁殖したイグサを見つけたため、数本だけ根から掘って採取させてもらいました。
メダカ・ドジョウ等の生体の投入もしました。
本来は1カ月放置予定でしたが、ホームセンターに光合成細菌(紅色非硫黄細菌)なる物があり、アンモニア・亜硝酸の分解と、魚の餌にもなるのそうで、1リットルパック1本で1t分の水に対応できるらしく、我が家の場合は推定2tだから、2本投入しました。
で、池内部にバクテリアが湧くのを待つ必要が無くなったため、生体の投入となりました。
(写真奥の杭は、中州部分の杭です)
池作り23~25日目
23日目~25日目(実際の作業日H22.4.28~H22.5.3)
砂1.5㎥を水の溜めたトロ船内で、篩を使って泥を振い落とし、水道で残った泥を洗い流した砂を池内部に配置しました。結局0.3㎥は残り、土嚢で保管しています。
池内部(中流部)は大まかなの施工が完成したため、嫁さんの希望の植物を植え付けました。
水際には、グランドカバーする植物として「セダム」を、中洲に「菖蒲」、水中に「ウォーターマッシュルーム」を植え付けました。その他の水草や抽水植物・湿地植物は後日植え付けます。
まだ、緑色のコンクリート部分は、上流の形成等と共に後日隠します。