地下室作り方 その4
地下室の作り、1回目の生コン投入(作業日時:H21.12.18)
地下室底部(耐圧盤)に生コンを投入しました。生コンは1.75立米の生コン(21キロ・ニュートン、スランプ16、骨材40)を打設しました。通常の業者では、冬季打設には、生コン強度を上げて、27キロ・ニュートン等に補正しているはずです。
理由は、硬化するのには水が必要なのですが、その化学反応には温度が高いほど早く反応するのですが、冬季は気温が低いため建設作業に必要な強度に達するのに時間がかかるため、その強度に達するまで作業を中断しないといけなくなるからです。(意外と守られていないそうです。)
しかし、今回のDIY施工の場合は、業者施工みたいに一気に工事を進めることができないので、工事継続に伴い膨大な荷重が加わるまでに時間がかかるので、補正は不要としました。
下の写真は、打節後に、雪と寒さ対策(凍結防止)のために、仮設屋根を 配置しました。
凍結すると氷の結晶ができると膨張して、コンクリート強度が一気に無くなるため絶対凍結させてはいけません。最低気温4度以下になると寒中コンクリートと言い、凍結防止策を施す必要があります。そのため、下の写真のようにビニールで冷気が入らないように塞いでます。
その内部は、サーモスタットを設置し、9度から10度を維持するように設定し、赤外線ヒーターを設置しました。
以上のようにして、冬季の養生期間8日間を最低この状態で維持します。地下室作り方 その3
地下室の作り、ココから本番、配筋開始(作業日時:H21.12.15~17)
地下室底部(耐圧盤)の鉄筋組み(配筋)作業に取り掛かりました。
鉄筋は10Dと13Dの異型鉄筋を交互に15cmメッシュ状に組み上げ、それを数センチ間隔を空けてさらに2重に作ります。
一戸建て住宅の基礎の場合は地面の上に置いてある感じなので、シングルの鉄筋で作りますが、地下室の場合は、地下室の周囲の地盤が中心に向かっての圧力が強く、シングルの鉄筋だと支えられないのです。
ダブルで支える理由は、鉄筋は引っ張りには強いですが、曲げには簡単に曲がります。一方コンクリートは圧縮には強いですが、引っ張りには弱いのです。その弱点をお互いにカバーして鉄筋コンクリートはできています。
それが、シングル鉄筋だと、鉄筋コンクリートの中央に鉄筋が配置されており、例えば、圧力により鉄筋より外側のコンクリートは伸びて、内側が縮むと、内側のコンクリートを中心に鉄筋が少し曲がり、外側にヒビが発生します。 それをダブルですると、内側と外側の鉄筋の伸び率が違うため、鉄筋が曲がらなくなるのです。
それらの底部の配筋が終了した状態が下の写真です。
鉄筋の浮かし、隙間を確保するため モルタル製のスペンサーを挟みました。しかも、生コンをミキサー車から直接地下底部に投下するため、その衝撃で鉄筋が移動してずれないように、ステンレス製の針金を使って、スペンサーと上下の鉄筋とも結束しました。
地下室作り方 その2
地下室の作り、次の作業は、地下室製作のための下準備!(作業日時:H21.12.12)
地下室作成予定の形に掘りあがったら、地下室地盤に砂利を敷き詰め、ランマー(丸太で作った自作手動式)を掛けて、地盤を固めます。
上の写真の後の作業は、地下室の防湿作業です。
一般的な地下室製作の場合は、地下水対策のために、防水処置を施しますが、今回の製作場所に関しては、約3年近くかかって掘り上げたから、地下水位が上がる梅雨時期などにも地下水が湧水しない事、また、降った雨は、掘削によって現れた砂礫堆積層が全て浸透すること等が確認できていたため、防水処置でなく、防湿処置にしました。あと、地下室の使用目的が芋蔵なので、湿度90%・気温15度になるのが理想だから、防湿は多少アバウトでOKなのです。
ちなみに、防水処置の場合は、ベントナイトという粘土を張り付ける予定でした。
住宅基礎建設の場合は、建築用のビニールシートで防湿処置しますが、我が家の場合は、農業用資材のビニールシートを使用しました。
農業用のビニールシートは、地面を被覆して使うタイプと、冬場の寒さから守るためのトンネル(簡易ビニールハウス)タイプがあります。被覆用は、薄くて直ぐに破けますが、トンネル用のタイプは厚手で丈夫なので、トンネル用をチョイスし、建築用防水ガムテープを使用して全体を覆いました。
地下室底部には、循環する池の水が少しでも地温で冷やされたり、温められたりなればと思い配置しています。