地下室の作り方 その7
コンクリート打設には、加振機(バイブレーター)が必要で、レンタルで貸してもらえるバイブレーターは、最長の長さ2.0mでした。コンクリートの打設時の最大深度が2.3mだから、30CM分足りません。ただ、振動がそれくらいは到達するだろうから、型枠用のバイブレーター(型枠自体を振動させる機械)は借りませんでした。
2回目の打設は、壁、天板の同時打節で行い、生コンの強度を24キロニュートンで、スランプ12で発注しました。前回より強度アップさせた理由は、壁内の狭い空間に打節するため、充填不良防止のため、若干柔らかくしました。その分の強度を補うため、24キロニュートンの生コンにアップさせました。
打節後、初期硬化が確認できたら、水中養生で1カ月間位養生します。
完全なコンクリートの箱になっているわけですから、水を約9立米入れて満水にさせ、防火水槽状態にするのです。
この工事は冬季にしていましたから、水中養生のメリットとしては、水の比熱は大きく、少量だと凍結の危険性がありますが、大量になると凍結防止硬化は高くなります。バケツの水は簡単に凍るけど、池は直ぐには凍らないのと同じです。また、水和反応も順調に進みます。
打設前の作業は、前回打設した底部のコンクリートに散水して、ウェット状態にし、ドライアウト防止の為に必要な作業です。
その後、10トンミキサー車の納入準備に入ります。納入は5立米と、1.75立米の2台お願いしました。
生コンの比重は、水の2.3倍位ですから、重さは15トン以上になります。
で、型枠は生コンの荷重に耐えれたのかと言う事ですが、無事というか、一応作業が終了しました。個人的には完成度は100点満点中50点くらいですかね。
理由は、生コン打節途中に、心配していた天井でなく、壁が一部崩壊しました。
打節作業中に『ミシ・ミシ・バキ』と音を立てて壁の底部のコンパネのつなぎ目がコンクリートの重しに耐えかねて地下室内部に向かって変形しました。
その際に約0.25立米の生コンが内部に流れ出しました。
その状態を確認するためいったん、ミキサー車の作業員に、流し込みを中断してもらい、
補強作業に着手しました。
ちょうど椎茸用に購入していた丸太の原木を数本没にして、3トン用の油圧ジャッキで
外側に押し出し、隙間を埋めて補強しました。
ちなみに、3トンのジャッキでも数センチしか押し出せず、結局そのまま固定しました。
その後打節再開。
2回目の打節は、天井のダブルの鉄筋の面一の状態の量でやめました。
あと、0.5立米足りませんが、壁の変形が心配だから今回はここで中断し、翌日に残りを投入しました。
結論として、コンクリート打節は天井より壁のほうが要注意、また、コンパネのつなぎ目が一番弱い。と言うことです。良く考えてみれば水圧は深い方が強いから、壁の底部が一番荷重がかかるのが分りますが、生コンは意外とゆるい粘土みたいに硬いから、水圧と違って壁より、天井が弱いと思ってました。
それと、型枠を外す事を考えて施工していたため、その結合部から崩壊に至った。事でした。
変形した壁は、東側は壁中央底部付近が8cm、西側は壁中央の高さ1.8m付近が3cm変形しました。
内部に進入した生コンは、バケツと移植ごて(ミニスコップ)で取れるだけ除去し、取れなかった物は、水道で軽く洗い流してノロと砂利・砂を分離させて放置しました。完成後、デッキブラシで擦れば取れる様にしました。
それ以外は倒壊していないため、見た目が悪くなった位はさしあたって地下室にはなってくれました。
地下室の作り方 その6
地下室の天井の型枠設置工事(作業日時:H21.2.1)
1/31に天井型枠の組み立てができました。
天井の型枠は、コンクリートの重さが圧し掛かった状態で分離できるようにしないといけないため、ネジの止める場所や、固定方法等を考えながら作るため結構悩みました。(結果は、荷重で分離作業時に手間取りました。)
そして、コンクリート打節時の衝撃で型枠が変形しない様に、筋交い・蜘蛛筋交いを、ワンバイ材30本で固定したため、地下の空間はさながらジャングルジム状態です。
2/2の作業で、地下室入り口部分の型枠を作って、天井部分に打設したコンクリートが地下内部に流れ込まない様にする立ち上がりを作り、換気口や照明用のスリーブ配管終わったら、型枠工事終わりです。
打節は、同じ週の木曜日(2/4)に実施しました。