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センリョウ、マンリョウ

テーマ:従業員シノベのブログ
センリョウ、マンリョウ

こんにちはシノベです。

先日家族で中区本牧にある三渓園に行ってきました。
横浜の実業家・原三渓が作り上げた日本庭園です。
京都や鎌倉などから集められた17棟の歴史的建造物と四季折々の自然の風景が見どころとなっています。



室町時代に建てられた旧燈明寺三重塔や、江戸時代後期に建てられた合掌造り旧の矢箆原家住宅は圧巻でした。

庭園内を散策していると、旧箆原家住宅前に一株ずつ植えてある寄せ植えがありました。
名前札を順番に追っていくと、まんりょう(万両)、せんりょう(千両)・・・、
(鳥除けのネットが掛かっていてちょっと残念な写真ですが、、。)





からたちばな(百両)、





やぶこうじ(十両)、



ありどうし(一両)、と。

恥ずかしながら百両、十両、一両まであると知りませんでした。

自宅に帰り由来を調べると

マンリョウはセンリョウよりも実を多くつけるから、
カラタチバナは江戸時代非常に高価で百両以下では買えない「百両金」と呼ばれたから。
ヤブコウジ、百両よりも実の数で劣るから。
アリドウシ、江戸っ子が洒落で「千両、万両、有り通し(一年中ある)」と語り、千両、万両とともに正月の縁起物として飾ったから。

面白い、日本人は本当に洒落好きなんだなぁと思いました。



他にも春の七草なども植えてあったり、
盆栽の展示があったり
四季折々のイベントが催されているようです。

歴史好きの妻も、昔の道具の勉強中の息子も、みんな満足の一日でした。
また季節ごとにみんなで行きたいと思います。

(By シノベ)

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イチョウ

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「イチョウ」

こんにちは、シノベです。

12月も半ばと言うのに、とても暖かい日が続いています。
仕事をしていると汗をかいてしまうぐらい。
寒くないのは助かるのですが、反面、少し心配になってしまいます。

さて、先日手入れに行ったマンションの脇にイチョウの木がありました。



綺麗に黄葉し、あの独特な形のカワイイ葉っぱをたくさん散らしていました。



ハラハラ舞うイチョウを見ると、昔覚えた短歌を思い出します。


『 金色の ちひさき鳥のかたちして 銀杏ちるなり 夕日の岡に 』
                                 与謝野晶子

イチョウの葉の描写が、ピタッとはまり本当に心地よい気がします。



秋に黄葉する木の代名詞のようなイチョウ。

身近にあるがゆえに意識されることはあまりないのですが、実は希少性の高い木のようで、レッドリストの絶滅危惧ⅠB類に指定されているとのこと。

イチョウ網イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する裸子植物で、現存する唯一のイチョウ網であり、生きた化石なのだそうです。



確かにイチョウの葉っぱは他にない形をしていますよね。
絶滅危惧種なんて言われると、ちょっと有り難く思えてしまいます。




燃えるようなドウダンツツジの赤と、鮮やかなツバキ緑とのコントラストが見事で見入ってしまいました。

3時の休憩時間にパシャリ。そして深呼吸一つ。

何気ない風景に癒される、穏やかな冬の午後なのでした。

(by シノベ)

実りの秋

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こんにちは、シノベです。

『 秋深き 隣は何を する人ぞ 』
                 松尾芭蕉 

季節は廻り、もう晩秋ですね。

こんな私にも自然は分け隔てなく実りを与えてくれます。
              
今年もたくさんの実り、旬を頂きました。
ありがとうございました。


カキノキ科カキノキ属
学名:Diospyros kaki

学名に kaki の名前が使われていて、日本からヨーロッパ、アメリカへ伝わった柿。
『柿が赤くなると医者が青くなる』いう諺があるほどビタミン・ミネラルが豊富で、昔から万能薬として重宝されたとのこと。




柿の葉茶は緑茶の20倍のビタミンCや、脂肪を分解し消化を助けるタンニンなど薬効が!

息子と一緒に剥いた柿を食べながら、

“ たしか母と妹は硬めが好きで、父と兄は完熟のトロトロしたのが好きだったよなぁ。 ”
とずっと昔の記憶がふっと蘇りました。

そう言えば、栗を頂いた時も



“母と夜な夜な皮むきをしたなぁ。
テーブルに新聞紙広げて、テレビ見ながら、なかなか上手く剥けなかったな。“

銀杏を頂いた時も、



“ 父、母、兄と妹とみんなで拾いに行ったなぁ。ほんとに臭かったよなぁ。
父がフライパンでカラカラ、カラカラ煎ってくれたっけな “ と。


旬の食材はそれだけでご馳走ですが、美味しさの秘密はどうやらそれだけではないようですね。
当時の記憶、風景、匂い、温度、思い、そんなものがわっと押し寄せて、特別なスパイスが加味される。




今年は息子と栗の皮むきをし、銀杏を煎って殻を剥き串にさしました。
食いしん坊の娘は、苦虫を噛み潰したような表情をして銀杏をかじっていました。
妻は栗ご飯をたいてくれました。

父、母、兄妹が与えてくれたスパイスのように、共に過ごした経験と時間を、息子、娘に与えていきたい。
子供らの成長とともに、今度は親として共に過ごす経験と時間を大切にしていきたい。

そんなことを思う今秋なのでした。

by シノベ

勉学の秋、読書の秋

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こんにちは、シノベです。

一雨毎に寒さが増していくようですね。

私10月より2級造園技能士の資格を取得すべく、神奈川県造園業協会主催の講座に通わせて頂いています。

毎週土曜日9時から17時までみっちり、造園のイロハを学んでいるのですが、造園って思った以上に“ぶっとい”です。

概論、歴史から、造園施工、植栽管理、設計管理、法律、等々。

わかりやすく言うと、幅がひろーい。 奥がふかーい。
覚えることがたっくさーん。



よって教科書もでっかくて、ぶっとくて、重たいです。
(A4サイズ390ページ、厚さ22㎜、重さ775ℊの大容量!)

講師陣は樹木医の先生やそれぞれの分野のスペシャリストで、経験談(≒武勇伝)を交えた解説は深くて面白くて、ワクワクする話のオンパレードです。

そんな中、樹木医の一人の先生が、ある小説を紹介して下さいました。
みなさんご存知でしょうか。 

『ちゃんちゃら』
直木賞作家の朝井まかてさんが書いた江戸を舞台にした庭師の物語です。



タイトル 『ちゃんちゃら』
著者    朝井まかて
出版社   講談社文庫

早速購入し、読んでみたらこれがなかなか面白い!
当時の庭師の生活だったり、作庭・植栽のあれこれだったり、当時の職人の粋だったりが実によく描かれていて大変勉強になります。

小説なのに巻末に参考文献がでているところも素敵です。
難しい本ではないので割と一気に読めてしまいますよ。

秋の夜長、人情味あふれる時代小説に思いをはせてみるのも一興かもしれません。

by シノベ

ハナミズキ

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こんにちは、シノベです。

日の暮れるのが大分早くなりましたね。

ハナミズキの真っ赤な実の鮮やかさに目を奪われます。



頻繁に手入で訪れる東戸塚のマンションにたくさん植えられています。

私、“ハナミズキ” を見てしまうと、どうしても頭の中で一青窈さんが歌いだしてしまいます。

芝生を刈りながら「薄紅色の~」



灌木を刈りながら「果てない夢が~」



除草掃除しながら「君と好きな人が~」

そして悲しいかな、一度始まってしまうともうエンドレスリピートです・・・
まぁ、特にこれといって支障があるわけではないからいいんですけど。

花を歌った歌は古来よりたくさんあって、人はその花に様々な想いやイメージを託してきました。

コスモスを百恵さんが 「こんな小春日和の穏やかな日は~」



サクラを直太朗が弾き語る 「さらば~友よ、旅立ちの時~」

草花と歌は密接に関係し、たくさんの人の心を慰めてきたのでしょうね。

たくさんの花の名前を知り、それぞれの歌にこめられた作詞家のメッセージを理解できると、
きっともっとその花と歌を好きになれるのでしょう。

皆さんは、草花を見てつい口ずさんでしまう、そんな歌はありますか。

【ハナミズキ】(アメリカヤマボウシ)
ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。
ミズキの仲間で花が目立ったことに名は由来する。


by シノベ

ツワブキ

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こんにちは、シノベです。

皆さんこの花は何の花だかご存知でしょうか。



今、盛んに咲き誇っています。
鼻を近づけると微かに芳香がします。

知ってらっしゃる方も多いとは思いますが、



正解は、ツワブキでした。

フキがこんなにカワイイ花を付けるなんて知りませんでした。
そして、こんな風にたくさん花を咲かせるなんて。




花の少なくなってきたこの時期、虫たちには有り難い蜜の供給源となっているようで、蜂やアブ、蝶々などがこぞって集まって来ていました。



キク科ツワブキ属の多年草。花期は10月~11月。
名前の由来は【艶のある葉の蕗】艶葉蕗(つやばぶき)から転じたと考えられているとあります。

先輩に、「フキがこんなに生えていて、こんなにたくさん花を付けるなんて知りませんでした。」と言うと、

「一度その花の名前を知るとさ、実はそこら中に生えていることがわかるんだよね。名前を知らなかった時には意識にのぼらなかっただけなんだよ。」と。

そう、知らなかった時にはあっても見えないんです。
そして、知ることで世界はどんどん広がっていくんですよね。

先輩達と話していると色々な意味で本当に勉強になります。

これからもどんどん世界を広げていきたいと思います。



今週はサクラの抜根・植え替えと、ちょっとハードな1週間でした。
本当に皆さんお疲れ様でした!



by シノベ

ザクロ

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こんにちはシノベです。

先日手入れに行ったマンションの片隅にザクロの木があり、たくさんの実を付けていました。




十分に熟れて綺麗に割れており、幾つかの実は地面に落ちて、ルビー色の果実を輝かせていました。



とても懐かしい感覚に囚われ、思わず落ちている実を拾い上げ、泥のついていない実を一粒口に運んでみました。

「 わっ うまっ! 」 思わず口をついてしまいました。
想像していたよりもずっと甘くジューシーで、エグミも酸味もほとんどありませんでした。

子供の頃、木になっていたものを取って食べた時には酷くすっぱくて、渋さが口の中に残ったのですが、これはどうしたことでしょう。

先輩にもお裾分け、食べてもらったら、「よく熟れているから甘いね。」と。
そうか!熟れた旬の果実はこんなにも甘くジューシーになるんだ!

完熟した果実のおいしさは、驚くほど鮮明で力強いものになることを実感しました。


そして子供らにもと、食べ終わった弁当箱にザクロの実を半分持ち帰りました。



4才になる娘は小さな左手にザクロの実を一杯にし、右手でつまんでいつまでも食べ続けていました。

「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい・・・」

子供たちには食べられる果実や草花の区別や、スーパーには並ばない自然本来の味なんかをこれからも少しずつ教えていきたいと考えています。




柘榴:ザクロ
ミソハギ科ザクロ属

果実は花托の発達したもので、球状を呈し、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が無数に現われる。果肉一粒ずつの中心に種子が存在する。

by シノベ
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プロフィール

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にわっし!

横浜の植木屋(有)木下庭園管理で働く従業員と社長による共同書込ブログ。
K、G、M、Q、シノベ、タカダ、ヒラノ。
仕事・プライベートを問わず日々のひとコマを書きためていきます。

(有)木下庭園管理のホームページ

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