緊急企画!切れない枝をどう剪定する?
こんばんは
宮崎です(^∇^)
綺麗ですねぇ!小春さんのつるサマースノー
クレマチスとの共演もいい感じです
今日は、みなさんがお困りのことについてお答えしたいと思います。
ツルバラって、2年生苗を植えてから
2~3年は、伸ばすだけで良いので
簡単なんです
いわゆる・・・「足し算」的お世話ですよね
でも3年以降は
オベリスクや壁面に、もういっぱいいっぱいに覆ってきてしまいますので
それに収まるように切らなくちゃいけなくなります。
ここで初めて「引き算」的お世話が必要になってくる訳ですね
これが、皆さん苦手なんです。
「どこ切ったらいいんだろう」
「こんなに切って咲くんやろうか?」
そんな不安を抱えつつ
バッサリはなかなか切れなくて、
結局、形を整える程度の剪定になっちゃうことが多くないでしょうか?
その結果、5年目くらいから徐々に
シュートや枝が上からしか出にくくなってきたり
花も上の方しか咲かなくなってきたり・・・
「なんでぇ~(´Д` )どうしよぉ・・・」
と思い悩んでいるうちに
株元が木質化してきて
余計バッサリ行けないので困ったなぁ・・・(T ^ T)
なんて事・・・
あ・り・ま・す・よね( ̄▽ ̄)
僕も昔同じ悩みがありましたよぉ(>_<)
どうしても切るに切れない悪いスパイラルに入っちゃうんですよ。
それを良いスパイラルに転換するには、
勇気と根性でバッサリいくしかありません
でも、何の知識もなく、スポコンドラマみたいに勇気と根性だけでダメですよ
( ̄▽ ̄)
切ったはいいけど、芽が出なくては・・・それは無謀な行為です
ですので、バラの性質よく知って、しっかり自分のバラを観察して
ここしかない!っという所を
勇気と根性でバッサリ剪定しちゃいましょう(^O^)
バラの知識を持ちながらの
勇気と根性でね!
ではレッスンSTART
今回は小春さんに撮影協力していただきました( ´▽`)
小春さんありがとねぇ
この提供していただいた写真をもとに、僕の施工事例も折り混ぜつつ進めていきたいと思います。
それでは
もう一度小春さんのつるサマースノーを見てみましょうか(^O^)
確かによく咲いていますけど
よくよく見ると・・・上に比べて下の方がお花少ないですよね。
これは、悪いスパイラルの前兆なんです。
これは、先週の状況。
上にはたっくさん勢いのある枝がありますが・・・
やはり下の方の枝は少ない感じです。
もう少しアップで
わかりますか?
真ん中の下・・ほとんど枝がないですよねぇ
ど真ん中のまっすぐ立った枝(幹)が完全に木質化してしまってます。
でも、この枝(幹)で、この株の大半を覆ってる。そんな状況・・・
だから余計切りにくいやろねぇわかるわかる
でも同じような事例よく見るから大丈夫ですよ(^O^)
先週行ったお客様のバラ
今年から上の方しか咲かなくなってきたようで
もう一度全面に咲かせたいとのご要望
一見何も悪いことないように思いますが
上の方には、新芽の枝がいっぱい
でも真ん中から下は・・・ほ~らほとんど出てない状況なんです。
しかも、シュートもほとんどない状況・・・
条件も、地植えではなく、プランター
このままだと来年も、ますます上しか花のない事態に陥ること必死ですね
時期的に、冬の剪定まで待った方が良いのですが、そうすると来年は
お花があまり望みにくくなるので
少しでも成長を早くさせるために
バッサリとシュートを促す剪定をしてきました。
では行きますよ
せ~の
ビックリした
ほんまにバッサリいったでしょ( ̄▽ ̄)
お客さんもビックリしてはりました
僕はビックリはしませんでしたけどね
( ̄ー ̄)自分で切ったから
それから再誘引してOK
来年の冬剪定までに枝を出して
もう一度新しい枝だけで再生させていく予定です(^∇^)
もちろん完全回復には2年がかりでねぇ
剪定を1年サボるとね、回復にも1年ないし倍以上の時間を要します。
(もちろん諸条件により変わりますが)
忘れちゃいけないのが
バラは草花ではなく
庭木だということ
草花は命が短い分、成長が早く回復も早い
庭木は命が長い分、成長が遅く回復も遅い
だからバラは長~い目で長~いビジョンで考えて育てないといけない植物なんですね
そこをまず念頭に入れてくださいよぉ(^-^)
庭木ってね。待つ楽しみができる大人の植物なんですよね。
意外と多いのが、草花と混同してバラを育てている方
そんな方は、必ず成長を急ぐんです。
即結果を求める。待てない。
そして、失敗。
または「私、バラと相性悪いわ」なんて言われる
そんな方がとても多い。
バラさんが可哀想(>_<)そんな時は悲しいですね・・・
自分中心で、バラの気持ちを全くわかろうとしていない・・・
バラさんの気持ちに、少しでも立ってあげれば
必ずわかってくるはず
僕はそう思います
でも、
これを見てくださってる方は、そんな方はいないと思うので安心ですけどね
(^∇^)
話戻しまして(^O^)まあ・・・先ほどの剪定
これは究極なので
あまりオススメはできないです。
あくまでバッサリのイメージってこんな感じっていうのを
伝えたかったんです
イメージがわかったところで
本題へ
先週ね、小春さんのバラの状況と似た感じのサマースノーさんがあったので
ちょうどわかりやすいかと思って、剪定しながら写真撮ってきたんです(^-^)
それを見てもらいながら
サマースノーの剪定を解説しますね!
シュートは
☆新しい勢いのある枝で、花を咲かせる幹になるもの
☆ベーサルシュートは、株元から出るシュート
☆サイドシュートは、枝(幹)の途中から出るシュート
☆新しいシュートには、元気のある枝をたくさん出し、花をいっぱい咲かせます。
☆シュートが出るということは株が元気な証拠。これが健康のバロメーター
☆シュートは約3年が命(シュートの出にくいバラやオールドローズの一部を除く)
つまり「旬 」の時期なんです!
☆3年経つと、シュート自体老木化、木質化して勢いがなくなっていきます。
(いわゆる、上ばっかり元気な状態)
☆その「旬」である3年の間にビュンビュン新しいサイドシュートが出るので
できるだけ株元に近い
サイドシュートの上で剪定して
枝を毎年更新
していくと、
株元の老木化が最小限に抑えられ、毎年上から下まで花付きが良く
全体的に勢いのある若々しい株に育ちます!
*もしもベーサルシュートが多い場合は、株元から古い枝(幹)を何本かバッサリ剪定することもできます。
ほな、つべこべ言わんと
はよって言われそうやから、このくらいにしとくね( ̄▽ ̄)
講習会やったら3時間はゆうに話せそうな話題やねぇ・・・
でも、このことがバラを育てる要なんですよ。めっちゃ大事やし、めっちゃ奥深い
話すより、書くのは意外と難しいもんやねぇ・・・ハハハ
では実際剪定してみますよぉ
少しわかりにくいですが、中央奥のよく伸びた枝があるのがサマースノー
株元はこんな感じ
まだ幾分下からシュートは出てますが
上に比べると少ないですね。
もう少しアップで
真ん中の太い木質化している枝(幹)
これは
小春さんのところの枝と同じ状況でした。
とっても良いサンプル(^-^)
皆さんの所の木質化した枝もこんな感じだと思います。
さて・・これをどうしていくかですね
まず株元右側の古枝を、2年目のシュートの上で剪定。
極太なのでノコギリで
はい切断
どうして2年目のシュートの上なんですか?
新しいシュートじゃなくて良いの?
って聞かれそうやけど・・・
単純には、この枝には上の方にしか新しいシュートがなくって
株元には、あと1年くらいはいけそうな2年目のシュートがあったので
剪定しました。
この切った枝は6年前のものなので、これで4年も若返った訳ですよね(^∇^)
そういう計算のもとで剪定しているんですよぉ
そして、今まで古枝に流れていた栄養が2、年目のシュートに注がれて
枝に栄養が充満してくると、今年の秋か、来年の春には
とっても良いサイドシュートが何本も出てくる訳です。
そして、今度はその株元に近い、若いピチピチのサイドシュートの上で剪定。
そうすると、またまた若返る訳ですよ
(^O^)
バラってすごいですよねぇ。
剪定すればするほど若返るなんてぇ
人間もそうあったら・・・うれしい
(*≧∀≦*)ですか
いやいや気持ち悪いでしょう・・・
例えばですよ。
彼女が若くなりたいからって
「ごめんごめん!ちょっとお願いがあるんやけどぉ・・・
最近顔のシミとたるみとシワが気になるからさぁ・・・・
私の首切断して・・・」
なんて言われたら・・・恐怖ですよぉ(>_<)
完全なホラー映画になっちゃいますよね怖い怖い
でも・・・
顔が完成すんのは2年後やから・・・いったいその間どうするんでしょう
ちょっとアホなB級ホラーってとこでしょうか( ̄▽ ̄)アハハ
お次は
株元中央の木質化している枝を新しいサイドシュートの上で
ギーコギーコ
綺麗に切れました
これは4年前の枝やから3年若返った訳ですね。
お次は株の右斜め上
これって、小春さんのど真ん中の極太木質化枝の状況と似てません?
極太枝からシュートが段々に何本も出ている感じ(^-^)
どこで切ろうか迷いますよねぇ
僕はここを選びました!
2年目のシュート
太いし今年よく咲いてくれた枝やし、まだ十分使えそう
そして、その下も新しい太いシュートも出てたのでね。
はい!バッサリ(^-^)
今回はこの枝を切断したけども、それは先程写真であったように
株元に近い場所に
シュートが何本も出ていたでしょう
その余力があるので、この枝は上の方で切った んです。
基本、株元近くで切った方が良いけれども
枝ぶりを見て、その方が良かった場合は、上で切っても全然大丈夫なんです。
よしここで小春さんの枝をもう一度チェック
この真ん中の極太枝から出ているシュート
(o^-^)先ほどの出方と良く似てるでしょ
僕なら迷わず一番下のサイドシュートの上でバッサリいっちゃいます
もしくは、下から二番目のサイドシュートの上で剪定
そしたら左右シュートがある状態だからバランスがいいかもね(^-^)
かなり上の方がなくなっちゃうかと思いますけど
2~3年かけたら、綺麗に戻りますよ
ただ戻る訳じゃなくて、若い枝だけで構成された、下から上まで満開になる株に
パワーアップするはず。
そして悪いスパイラルから脱出できて、どこでも切れて、毎年ビュンビュンシュートが
出る健康な株になると思いますよ(^O^)
今一番の悪いスパイラルの元凶は、真ん中の極太枝ですから
まあでも、この株の功労者で屋台骨でもある太枝なので
切るにはかなり勇気と根性がいると
思いますけどね(^_^;)
さてさて話戻しまして、
左側上の3年目の枝から出ている新しいシュートの上で
ジョッキリ
それ以外もバッサバッサいっちゃいましたうよぉ(๑≧౪≦)
全部切り終えたらこんな感じに
ほ~らスッキリしたでしょ
株全体が若くリフレッシュされましたよ
思わず・・・
<切る前>
↓
<切った後>
切った枝はこんなにも
結構剪定したでしょ(^O^)スッキリ爽快
こんあだけ切っても大丈夫なの?
って
は~い大丈夫ですよヾ(@⌒ー⌒@)ノ
今年の秋から、そして来年からビュンビュンシュートいっぱいですよぉ
とまぁ・・・なが~いブログになりましたけど、
最後まで読んでくれた方
ありがとうございました
僕がブログで伝えられる精一杯かな
シュートをどう考え、どう切り下げていくのかを
お伝えしました。
そうそう
木質化した所で切ったらダメって言ってましたけど、
シュートの手前で切るのは
シュート更新をすることになるのでOKです。
あくまで、何も下から出ていないのに切るのはNGってことです(^O^)
小春さ~ん
ちょっとは切れそうですか?
それとも余計怖くなっちゃった?
大丈夫ですよ。
冬と言ってましたけど、今切っても大丈夫です
真ん中だったら!
それ以外は、よく見えないのでわからないけれど・・・
まずは屋台骨を上の方でもいいから少しは剪定しちゃおうね
今回は、小春さんがきっかけで
この企画をしましたけど、
これって、みんな同じ悩みかかえている場所ですよね。
迷い枝がいっぱいある中、どう見分けて切るか・・・
ヒントは今日のブログに網羅されているはず
全部を飲み込む必要はないですが、ポイントにはなるんじゃないかなぁ
それから剪定っていうのは、伝えきれないことが、まだまだいっぱいあるんです
奥深い
なぜなら、その時の株の状況、枝ぶり、葉のつき方、品種など様々な事を見て
剪定の仕方が変わるからなんです。
だから、皆さんは「それじゃ無理やん(>_<)」って言われるかもしれないですけど、
そうじゃないんですよ
僕は様々な状況に対応できて当たり前ですけど、
皆さんは、今あるバラだけを熟知して、切っていけばいいんです。
バラさんと向き合っていたら、絶対気持ちわかってくるはずやから
ほんまにわからんかったら、また聞きにきてください(^O^)
写真は必須ですよ
ではでは 今日はこのへんで
宮崎でした
土のこと?( ̄▽ ̄)
今週これにしたから、また来週ねぇごめんねぇ