水留周二作品展

テーマ:ブログ

 

12月7日~12月20日

東京・神田 ギャラリー・サージにて

弊社の施工スタッフの水留周二氏による

作品展が開催されています。

 

テーマは「俳句とデジタル・カメラ~瞬間からの細道~」

 

インスタレーション(場所や空間全体を作品として

体験させる芸術)による表現です。

 

主にデジタルカメラで撮影した写真を投影して、

現代の社会現象を音響や装置を使って、表現しています。

水車

 

原爆ドームをモティーフ

「広島の憂鬱としてのSKY」

 

失われたものに「空」を投影し、その下では風車が回転しています。

 

SKY

sky

水車

 

そして、その風車から送りこまれた風が

津波と原発、自然と科学の二つの破壊力によってすべてがゼロと

なってしまった福島へ送りこまれています。

多面体

松尾芭蕉の「閑さや 岩に染み入る 蝉の声」とい俳句の

蝉の声が、静かになった福島に鳴り響くことが

想像できなくなってしまったと

水留さんは語っています。

 

でも、この多面体のなかで耳を澄ますと、

蝉の鳴き声が聴こえてきます。

ここでも、家族の影、葉っぱの影、さまざまな

「shadow」が投影されています。

 

…津波の後、浜辺でかけがえのない家族の写真を求める姿を

見て、いかに写真が人間にとって重要なものであるかを再認識したと

水留さんは語っています。

grass

風車から送り込まれた風は、

「永遠に生をリレーしていくものの象徴としてのgrass」へ

つながっていきます。

水鏡

ドラム缶に浮かんだまんまるな水鏡。

投影されたgrassがきれいでした。

 

デジタル化の社会のスピードに

現代人は後戻りできませんが、デジタルカメラによって、

一瞬のブレーキをかけ、再問題化できるのではないかと

作品を通して語っています。

 

 

作者の水留周二氏。

普段はフジホームの現場でコンクリートで造作、造園の仕事をしています。

水留さん

 

 

 チーム水留造園のスタッフです。

作品展示の協力者です。

チーム水留造園

 

自己満足でない芸術作品に触れ、

作品を体感することで、改めて、現代の社会の問題を

再認識した展覧会でした。

 

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コメント

  1. 2012/12/10 17:27
    大掛かりな展示ですね
    その場で見てみたいです^^

    福島に蝉の声が戻って欲しいですね
    2012/12/10 21:08
    leonの庭さん こんにちは♪

    こういう発想、なかなかできないものです。。。
    心のパッションがないとできません。

    生きるリレーを止めてはいけませんね。

  2. 2012/12/11 23:37
    デジタル化の社会のスピード
    アイテムが変わっただけで、求めるのはヒトですから。心はきっと変わっていないはず。かな?
    2012/12/13 19:09
    農業1年生さん こんにちは♪

    デジタル社会になっても
    人の心は変わってほしくないですね。


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