冬季の花壇仕事Ⅰ ・・寒肥散布・・

テーマ:花壇

 1月も半ばを過ぎ、いよいよ花壇のバラやクレマチスへの

 大事な冬のケアの時期になりました。

                       ガーデン雑貨

 今、えむの花壇には全く雪がなく、

 金曜定休日の今日は絶好の作業日和でした。

 

 冬の花壇仕事第一弾は、株元への寒肥の漉き込み作業です。

 

 バラ栽培をされている方ならよ~くご存知ですよね。

 休眠期の今作業することにより、春からの生長期に効果があり

 その後一年の成長を決めるとても大切で欠かせない作業です。

 

 えむの花壇に植えられたバラは、まだ未熟な挿し木バラをのぞき

 約80本。大きく成長しつつあるその80本の各株回りを、

 えむの場合は大体二ヵ所、深さ40㎝くらい掘り起し、そのまま

 数日寒風にさらし、その後有機肥料を混ぜ込み土を戻します。

 

 肥料とは言ってもえむの場合はほとんどが土壌改良のための

 資材であるバーク堆肥、牛糞堆肥、もみ殻燻炭、苦土石灰。

 鉢植えのバラでいえば休眠期の土替え作業のようなものです。

 一株に付き、それらを混ぜ込んだバケツ一杯分の土壌改良材に

 有機肥料である油粕・骨粉と、溶性リン肥を一握り加えます。

  

 本来ならば、土が凍らない12月中に済ませておきたいのですが

 えむでは、12月はその作業の時間が取れないので

 毎年1月に入って気合いの入った頃(笑)の作業になっています。

 昨年腰を痛め、再発も怖くて・・・

     ・・・いえ、すっかり筋力が落ちてしまい (~_~;)

 今年の穴掘りは全てオーナーにお任せしました。

 私は、大きなブルーシート上でしっかり混ぜ配合した寒肥を

 バケツに入れて運んで穴に入れ、土と混ぜて・・・。

 

 某スポーツメーカーの温衣タイツに例の足裏カイロを貼り

 ソックスの3枚重ねに娘のおさがりのボア付きブーツ。

 腰にはコルセットをし、すっかり着込んでばっちり防寒し、

 決死の覚悟(大笑)での開始でしたが、30分もたたないうちに

 足はポカポカ、コルセットの下にはじんわり汗を感じながら

 軽快に作業は進み、ほとんど休憩もせず集中して6時間余。

 土にまみれながらも無事終えることができました。

 この数年の冬季の作業時に助けられた娘のおさがりブーツは

 今日の作業でとうとう底がはがれ・・・

 長い間ありがとう! お世話になりました。

                   イラスト・バラ桃

 年々体力が落ちて、この作業はいつまでできるかしら・・・と

 オーナーと話しながら・・・、

 いつか息子夫婦か娘夫婦が助けてくれる日がくるだろうか・・・

 ・・・なんて思ったり パニック(女の子) ・・・

 

 えむでの講習に10数年いらしてくださっているA.Sさんは

 センス抜群でお若いのにいろいろなことのスペシャリスト。

 ご自宅の素敵な花壇はお義母さまと一緒にお世話をされ

 長くオープンガーデンもされていて、講習の合間にも

 ガーデナーならではの花談義が弾みます。

 寒肥散布の前日、木曜日に来店されたので、

 「寒肥散布もう済みですか?」 と、お聞きしたら、

 お義母さまが腰を痛めて花壇仕事がができなくなり

 A.Sさんもお仕事や子育てやetcいろいろと忙しくなり

 以前のような情熱もなくなり・・・

 今、あまりバラや花壇に手がかけられなくて・・・とのこと。

 

 全てのこと、心身の健康があってこそ・・・です。

 長年の介護や花壇仕事や当時のストレスの影響もあっての

 腰痛で、昨年私も途方に暮れた時期がありました。

 その後の新たな出会いなど、助けられて、今、

 こうして動ける身体と気力があることをありがたく感じながら

 「花壇に向かう情熱」・・・を維持していきたいと

 改めて思いました。

 

 冬期間は花壇の仕事がないから楽でしょう?

 って、大概の方はおっしゃいますが・・・

 以前お話しした「園芸家12か月」や、梶みゆきさんの

 「12か月のガーデニングバイブル」にもあるように

 ガーデナーにとっての冬季はそれなりに忙しい(笑)のです。

梶みゆき氏著

 すっかり雪に埋もれる激寒地のガーデナーもきっと、

 冬にしかできない、冬にこその大切な作業の日々を

 過ごしていると思います。

シーズンの景色
シーズンに、こんな風に咲いてくれることを願いながら
冬季の作業に励みます

 今日は写真の少ないブログになってしまいました。

 次回は「冬季の花壇仕事Ⅱ」になるでしょうか。 

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