南信州の飯田市にある造園会社です。
アメリカシロヒトリにご注意ください。
あなたのお庭の樹!大丈夫ですか?
注意(ケムシの嫌いな方は、最後まで読まないようにしてください。)
今年は、アメシロ(アメリカシロヒトリ)が平年より多く見られます。
アメシロは年2回発生し、1回目は6~7月、2回目は8月中旬~9月中旬
に発生します。今年は、特に2回目に発生したアメシロが大繁殖している様です。
(飯田市近郊では)
写真は、市内の桜です。既に、成熟幼虫となったアメシロ
が木々に分散して葉を食べてています。こうなってしまうと、
殺虫剤を散布して抑えるか、放置しておくかのいづれかに
なってしまいます。発生初期の幼虫が集団で群をなしている
うちに枝ごと切り取り、踏み潰す方法が最も効果的といわれています。
上の写真は、集団生活から個々に分散して葉を食べている
成熟幼虫です。まさにアメリカシロ一人!?
今年の大発生は、私なりに推測してみると2つの理由がある
と思います。一つは連日の高温、乾燥。2つ目に、
農薬散布の使用低減。
2つ目の事は、実際環境省の公園・街路樹管理マニュアルや
農薬の講習会(緑の安全管理士会)でも言われている通り、
発生予防的な農薬散布をやめて、発生した後に必要最小限に
農薬を使用する方針があります。確かに、農薬を少なく使うことは
大切な事です。ただ、アメシロの様に群れから分散した幼虫は
農薬を使うか、そのままアメシロがお腹いっぱいになるまで見過ごすしか
ないのです。群れから分散する前に発見し処分して、なるべく農薬は使い
たくないものです。
偉そうに語る私の庭にも、先日アメシロがイロハモミジの樹に発生
していました。既に樹全体に分散してしまったので、農薬を使いました。
小学1年の虫好きな息子に、「キリギリスもころさないで!!」と言われ、
慎重に散布しました。こうなる前に、もっと観察していればと反省しました。
アメシロも同じ虫ですがキリギリスとは対応が異なります。
夜、庭の奥から聞こえてくるキリギリスや鈴虫の鳴き声を絶やさないように
なるべく農薬を使うことなく早めにアメシロを発見たいと思います。
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