杉苔がしっとりと美しいお庭
梅雨時期で杉苔が伸び、今年で2年目を
迎えるM様宅のお庭です。
昨日、M様邸近くで打合せがありその際に
立ち寄らせて頂きました。ちょうど、ご主人が
仕事から帰宅され、樹木のお手入れについて
お話してきました。M様のお庭では、苔に生える
雑草が1本も無く本当によく手入れされており
ありがたく思います。
杉苔は、信州の気候風土ではお庭に使うのが難しい
とされています。M様のお庭は東面で西日を受けない
場所にあります。また天竜川近くで、適度な湿度もあり
午前中の日光も当る所です。確かに環境も良いですが、
M様の草取りや、散水も大変重要な要素となります。
2年経っても、変わらずまた庭が馴染んで良くなっており
M様の管理だと思います。
梅雨の曇り空と緑の杉苔、白御影石の延段が眩しく
感じました。
ササユリの育て方教えます!
本日、希少植物のササユリが育つ環境、方法を伝授して頂きました!!
庭中に咲き誇っているササユリと一緒に映っている方、「中島さん」
は、ササユリについて独学で研究され10年前3株入手して植えた
ユリが今では200本まで増え73輪の花をさかせいます。
弊社近くにお住まいの中島さんは、南信州新聞6月24日記事にも紹介
され、長年培った栽培方法を気軽に教えておられます。
その他新聞2社にも記事が載ったことから昨日より本業の農業が手に付
かない程、来客があり「大変なことになっとる」と嬉しそうに話していただき
ました。 私もしっかり栽培方法について聞いてきました!!
一般的にササユリは盗掘されことが減少の原因と言われますが、
中島さんは「育たなくなる条件が重なっているから」と語ります。
ササユリは種子より開花するまで5~6年かかるといわれています。
結論から言いますと、「連作に弱いから毎年植え替えて移動する」
のが重要です。
上の写真は発芽後1年目のササユリです。ユリは葉の付け根に「むかご」
という種子がたくさん入った玉ができます。その種子が地中で1~2年は
休眠状態となり何も芽がでません。つまり、発芽しているユリは既に3年
経っている計算となります。なんとも時間がかかる発芽でしょうか!
セミが7年かけて地上に出てくる様に、2年目で芽が出始めます。
上の写真は発芽してから2年目のササユリ(播種後3~4年)
まだ花は咲きません。
ようやく発芽後3年目にして1花咲きます!!
4年目は2花咲き、5年目は3花咲くそうです。
誠に気の遠くなる過程です。
「3年目からは秋に球根を堀り移動して植える、そうするとユリが消えず
その後も咲いてくれる」と中島さんは説明してくれました。
先程、「連作に弱いから毎年植え替える」と言いましたが、発芽後
3年目の球根から毎年の秋に堀り横へ10~15㎝移動して
いくことが秘訣だそうです。
中島さんは、自分ひとりで増やし楽しむより多くの人に教えて
野にササユリが咲くのを願いこれからも伝授していくと話されておりました。
実際に訪れて聞かれるかたが多く、興味のある方は栽培方法を
直接聞いてみてはいかがですか。
40年前作庭したお庭の手入れ
本日のお庭手入れは、作庭後40年くらい経っている庭です。
先代の関島さん(弊社元専務)が作庭したお庭を、その弟子滝沢常務と
またその弟子新井さん、小池君、渡辺君が手入れを行っております。
40年前庭を造って以来、現在もこの様に管理させて頂いております!!
手前が小池君、次に渡辺君、一番奥に見えるのが
滝沢常務。現在、社内で作庭当時を知る人は、
会長と滝沢常務と北沢さん三人です!!
先代の関島親方は、お会いしたことはありませんが、
石庭をみながらどのような人物だったのかなと想像します。
きっと大胆かつ繊細な頑固親父だったのだろうと思われます!!
庭を通じ、お客様への感謝の気持や会社の歴史など知ることが出来き、
本日も本当に良い一日でした!!
また時間がとれたら、先代の庭をスケッチして残していきたいと思います。
住宅展示場の樹木管理
お庭を美しく保つには、なんといっても適正な時期に剪定、消毒、施肥です!
住宅展示場の樹木管理も行なっております。
花が咲き終わる前にサツキ剪定を行います。
来年の花付きが良くなるには、花が終わる前に刈り込むと
良いです。(来年の花芽が形成される前)
こちらのハウスメーカーさんの展示場の外溝工事は、弊社で3年前
工事をさせていただきました。今回、剪定に来ている新井さん、
小池君、渡辺君も工事に携わっております。
昨年も肥料や消毒を行っており、樹木はいたって健康です。
シンボルツリーのヤマボウシ株立やカツラ株立、シラカシ
アラカシ、ソヨゴ等があり森の中にいる様です。
剪定後、訪れるといつも感じることがあります。
爽やかな風がすーっと流れます。この瞬間が何とも
心地良いです。樹木の剪定管理は大事です!
野に咲くアザミ~♪
ノアザミが咲いております。
本日、植木の荷卸しをしていると土手にノアザミが咲いていました。
アザミを見かけると、きまっていつも中島みゆきさんの
歌「アザミ嬢のララバイ」のあの歌詞が頭の中で流れてしまします。
春は菜の花、秋にはキキョウ、・・・夜咲くあざみ~♪と
アザミは他にも歌にされるほど、印象が強いというか注目される
野草なのでしょうか。花ことばを調べると「厳格で人間嫌い」等と
書いてあるところもありました。(花言葉は同じ花でも色々ありますが・・)
アザミのような人・・色々と意味深いです。
ひっそりと生えている姿もまた絵になります。
よく観察してみるとトゲのある広い葉が、自分の方へくるなと
言わんばかりに他の草を押しのけています。
アザミは種類が多いと聞いたことがあるので、会社の書庫
にある「原色日本植物図鑑」で調べてみました。
キク科 アザミ属 Cirsium Adans
図鑑では83種ものアザミが載っており益々、アザミに興味がでてきました。
最後に何気に図鑑のビニールカバーを取り表紙を見るとそこには
ノアザミの写真がありました!!
原色日本植物図鑑の著者、京都大学名誉教授 故 北村四郎氏は
キク科研究の第一人者で昭和天皇の植物研究の相談役をされていたと
Wikipedia(ネット)で書いてありました。
キク科研究の第一人者もアザミに惚れ込んでいたのでは?と一瞬思いました。
梅雨の晴れ間に咲く
咲く野アザミでした♪。