「家と庭」は、”決して容易ではない人生の旅路”を

家族とともに航海していくための船のようなもの。

そんな家と庭は、もっと愛され、”こだわり”を持つことで、

日々生まれ変わって存在し、進化し続けるもの・・・・・
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水やり警報発令! でもその後いつも・・・

テーマ:植物管理全般

昨年、投稿する機会を逸してしまい

下書きのままずっと放置されていた話題ですが

無理やりにでも、投稿する機会が訪れたかたと

判断し、本日ようやく日の目を見ることに。 晴れ

(今回は、9月の終わりに下書きした内容に一部手を加えたものです)

 

やや時期を逸してしまった話題ですが、

夏場の庭木の水やりについて少々。

 

今年の夏は、これまでに経験したことのない

特別な夏だった。

お盆が過ぎ、もう9月になろうとしているに、

一向に収まる気配のない猛暑日!

おまけに、全く夕立もなかった。

 

どこの家の庭も、土は「カリカリ パサパサ」で

庭木や植物たちの多くは、ぐったりしている。

普段の夏でも、これくらいの時期にもなれば、

人間と同様、“夏バテ気味”の状態になって

暑さで弱っている様子をよく目にする・・・

 

このままこんな状態がしばらく続くとなると、

「バタッ バタッ」と枯死してしまう心配も・・・

 

そんな状況が、今年の場合

8月の終わりから9月のかかりの頃だった。

 

こんなとき、水やり警報は発令される!!

(同じようなタイミングで水やりのネタが投稿されて

いるのを、庭ブロの中でも拝見し、やはりそうだよなぁ。

と勝手に感心してもいました。)

 

普段から、植物に対する愛情がたっぷりの

優しい人は、毎日欠かさず蚊に刺されながらでも

水やりを怠らないが、私を始め少しものぐさな人は

こんなときだけでも、夏バテ気味の体にムチを

打ってでも、水やりをしなければいけない。

 

「水やり5年(6年)!」なんて諺があるが、

「水やり」は、本当に難しいものである。

特に夏場の水やりは・・・

一人前に水やりができるようになるには、

5~6年はかかるというこのことばの意味を

噛みしめてみると、

少なくとも5~6年は、水やりを経験してないと、

水やりが本当に必要なタイミングは判らない。

去年の夏と今年の夏は決して同じものではない。

ということを理解したうえで、その夏のパターンを

経験を元に予測できるようになるには、

これくらいの月日がかかる。

と、私には感じられる。

(もちろん、水やりが必要なのは夏だけではありません)

 

 私の場合、この時期のこんな状況での水やりは、

まず、それぞれの株元に、じっくり、ゆっくりと

たっぷりの水を、土の中に水が浸透して行く

様子をイメージしながら与える。

水をほしがっている木には、時間を空けて

何度かそれを繰り返し、

葉水を与えても葉やけを起こす心配のない

夕方には樹や植物たちの熱を冷ましてあげる

べく葉水を与える。

 そして、“しとしと”と土全体にまんべんなく

たっぷりいきわたる“よい雨”をイメージし、

できるだけ広範囲に、人工の雨を降らせる・・・

一般家庭の庭でも、少なくとも30分。

少し広いと1時間くらいは充分かかってしまう。

 

そんな風に水やりをしていると、

決まって「サーッ」と心地よい風が吹き抜ける

タイミングがあり、植物たちはその風に

葉や枝を軽く揺らす。

その様子を見るたびに、

「喜んでくれているなぁ」

とうれしく感じる・・・・

 

しかし、水やり警報発令(自分の中での)の後

数日後には、必ず雨が降る。

何故か・・・

「自然界は本当に上手くできているなぁ。」

といつも感心させられる。

「厳しさ」と「優しさ」を兼ね備えた存在。

それが自然というものだと・・・

        ~完~

庭木への水やりというのは、何も夏場だけの

作業ではなく、冬場にも必要な時もある。

この2~3年冬場にコンスタントに雨が降る

年回りが続いたが、今年のように年が明けてから

1カ月以上もの間、殆ど雨が降らないといった

タイプの冬場もある。

 

1月の中旬から、お客様宅へ寒肥えに廻っていて

その会話のなかで、雨が全く降らないことと

水やりの話題にしばしばなった。

「天気の良い、後日きつい冷え込みない日を選び

午前中にたっぷりと水やりをしてください・・・」

などと、同じようなセリフを何度も口にしてきた。

 

自分の中での水やり警報は、

今回は「1月の後半」に発令された。

 

少し時間がかかったものの、やはり雨は降った。

しかも、昨晩から今朝にかけての雨は、

ほんとうに、「良い雨」だった。

 

地中にたっぷりとしみ込んだこの雨は、

乾燥に耐えた樹木たちに、この後、しっかりと

自分で根を張っていかせるきっかけを与えたはず

 

 

 

 

 

庭ブロ+(プラス)はこちら

「庭箱」(にわこ)

テーマ:自邸外構他普請について

開店休業中だった我がブログ

約4か月ぶりとなる、今年最初の投稿

 

先日、我が家にカナリアがやってきた。

息子の10歳の誕生日プレゼントとして

近所の小鳥店にてレモンカナリアを

つがいで購入した

 

息子が、インコを飼っている友達の影響を受け、

自分も鳥を飼いたいと言い出したのがきっかけ。

何故カナリアかというと、

近所の小鳥店が、カナリアのほぼ(?)専門店で、

以前から、そこの看板の脇に書かれてある

「赤カナリアの最高峰・・・」という

キャッチフレーズに妙に惹かれるものがあり、

いつかはカナリアを・・・

と、自然と思うようになっていた。

 

「小鳥を飼ってみたい」という思いは、

他にもあった。

丁度1年ほど前のことだったか、

近所の飛鳥川の堤防沿いの道を歩いていて、

偶然「カワセミ」に遭遇したことがあった。

「カワセミ」を観たのはそれが初めてのこと

冬枯れの殺風景な川の中を、周りの光景とは

明らかに不自然なほど鮮やかな「ブルー」に

目を奪われた。

 

その時から「野鳥を観たい。しかも、

庭で(自宅のリビングから)」

そんな風に思うようになり、

バードフィーダ(餌代)や巣箱でも庭の一角に

設置してみようか?などと考えてもみたが、

「庭によべるのは、スズメかハトが、

関の山か・・・」

ならばいっそのこと飼ってみようか・・・

 

「庭箱」(にわこ)とは、小鳥達の鳥かごのこと。

鳥かごと言えば、一般的には金網かごを思い

浮かべるがカナリアを飼うには、

「庭箱」の方が主流と聞き、

ならば、自作してみようと、

それをつくることに・・・

 

まずは、小鳥店の見本となる「庭箱」を

じっくりと観察。

そして、その写真を撮らせてもらい、

見よう見まねの「庭箱」造りがスタート!

 

簡単な図面をこしらえ、必要な材料を購入。

まずは、材料の切り出しから

「まぁ あまり凝ったつくりにしないし、

2日もあれば充分できあがるだろう。」と

安易に考え作り始めたが

このところのあまりの寒さに、作業の方は

思ったより捗らず、

小鳥店で「庭箱」ができるまでの仮住まいとして

借りてある鳥かごでは、2羽のカナリアが

喧嘩をはじめハートブレイク

早く別々の「庭箱」をこしらえないといけないと

焦らされ

寒風吹きすさむ屋外で、

手を震わせ、鼻水垂らしながら

寒さに耐え、作り続けてようやくここまで。

餌置や止まり木などの配置を微調整し、

なんとかかんとか、ようやく完成

 

その後、待ちに待ったカナリアたちの引っ越し。

別々に作られた「庭箱」に、餌や水を用意し

引き出しを取り出し、きっちりのサイズで切った

新聞紙を何枚か重ねて敷き、準備万端となった

ところで、息子がそれぞれを手に取り

別々の新居へ移す。

最初は落ち着かないのか、バタバタと飛び回る

メスの「バニー」

そして、オスの「ファックス」は、

固まったまま身動きもとれず、

10~15分程経過した頃

急に「ファックス」がそれまでとは

比べようもないほどカナリアらしく、

美声を響かせ始めた。

 

仮住まいでは、喧嘩ばかりしていて

「ピヨ~ ピョ~オ~」としか鳴かず、

嫁さんには

「スズメ以下。 まるでヒヨコ・・・。プンプン(女の子)」と

バカにされていたのだが、

一端鳴き始めると、今までの「ピョ~オ」は

「なんやってん?」

と耳を疑うほど何度も何度も繰り返し

美声を響かせ始めた。

 

嫁さんとは、

「ユーチューブで観たカナリアとほぼ互角。

いやそれ以上に上手く鳴いてるよなぁ。」

と感動し、

寒さを堪えて作った「庭箱」の苦労も

一変に吹き飛び報われた

 そんな「庭箱」作りでした

今はこんな風に並んで暮らしています

こちらが、メスの「バニー」

そして、これが美声の持ち主「ファックス」

その名の由来は、

FAXと機関銃を合わせたような鳴き声から・・・

 

               完

 

今年もこんな感じでやっていきます。

まずは、昨年出しそびれてお題も含めて・・・

 

 

第27回全国都市緑化 ならフェア         只今開催中!

テーマ:奈良の庭

第27回全国都市緑化 ならフェア

「やまと花ごよみ2010」が、

9月18日(土)から開催されている。

この全国都市緑化フェアは、

1983年(S58年)から毎年開催されている

花と緑の祭典で、昨年は岡山県で、

「おかやま花だより2009~未来~」との

名称で開催されていたので、岡山の方は

まだ記憶に新しいのでしょうけど・・・

 メイン会場は、奈良県北葛城郡広陵町と

河合町にまたがる、県内屈指の都市公園

「馬見丘陵公園」です。

私の所からは、比較的近く、以前からなじみの

深い公園で、これまでに何度となく訪れています。

 

そんな地元で行われている催しの様子を、

大急ぎで見て回った様子をご紹介します。

 

注:とにかく時間が無くって、写真だけ撮りに

 廻ったようなもので、記憶にも残っていなく

 ろくなコメントも付けれそうにありません

 アシカラズ・・・

 

会場は、

「はじまりは奈良ゾーン」「未来の華ゾーン」

「花の都ゾーン」「集いの丘ゾーン」などに分れ

企業、団体、学校出展などが、各テーマにそって

行われており、なかなか見どころたっぷりでした。

 

それでは、会場の様子から・・・

こんな感じのところです。

案内所で貰ったパンフレットです

まずは、「はじまりは奈良ゾーン」から

奈良らしい風景の中に、「花と緑によるきっかけ

づくり」をテーマとして、県内の花人が、

もてなしの花と緑で彩りを添えるゾーン。

(パンフレットによると・・・)

確かに、普段とは違い、

あちこちに花が植えられている

 

花人(はなびと)の庭(県民出展)から

     地球の嘆き

     美流

     ガーデン

     まだまだ 捨てられません!!

人出展作品? テーマは判りません

     花工房 花夢花夢の教室作品展

 

 次は、トライアルガーデン(学校出展)

     元気いっぱい王小ファームガーデン 

     竹取物語の情景

     葛城山から望む大和の地

     祝!平城遷都1300年!

 

 

次から「未来の華ゾーン」へ

これからの「まちづくり・環境づくりに向けて

暮らしを彩る花と緑」をテーマに、草花の多彩な

コラボレーションや花や緑の多様な魅力、

可能性を提案するゾーン らしい・・・

 

 その中から、「暮らしの辻」(企業・団体出展)

緑化資材や最新の技術を用いた

「花と緑のある暮らし」を提案する庭園。・・・・

 

     未来(あす)に向かってシュート

     もっと太陽の下で遊ぼうよ!

     花あふれる彩りの庭

 

     万葉の山 ~秋の風

     Lady Loves Junk

     Late Summer Garden

暮らしの中の様々なシーンで使える緑化事例

のほんの一部の作品です。

尚、金賞・銀賞・銅賞・奨励賞・・・と、表彰もされて

いますが、企業・団体・個人名とともに割愛させて

もらっています。

ここからは、種苗会社や花卉園芸企業などの

出展で、「花の競園」。 花壇です!!

 

ここでは、テーマ・タイトルはありませんが、

スタンダードな植物から、「これは何ぃ?」と

思うような、珍しいものなど様々でした。

次は、「花の都ゾーン」。

花を通して人々が協働・交流する大花壇、

奈良を代表する花「ダリア」、企業・団体等や

自治体による出展など、多彩な花風景が

展開するゾーン。

ダリア園の様子です。

 

「懐かしの庭」(企業・団体出展)

ふるさとの風景をテーマに、県内を中心とした

造園会社などの、作品です。

     町舎(まちや)の中庭

     山川の清き川瀬に遊べども・・・

     自然に透け込んだ暮らし

     未来を語らえる緑のやすらぎ空間

と、まだまだ紹介できていない作品がたくさん

ありますが、画像を取り込めなくなったので、

この辺で終わりますが、

この全国都市緑化フェアは、都市緑化意識の

高揚と知識の普及を図り、緑豊かな潤いのある

都市づくりに寄与することを目的として行われて

きたものらしいので、今後これをきっかけに、

1人でも多くの県民が、緑の中での潤いのある

暮らしを、日常生活に取り入れることができる

ようになれば、昨今の味気ない殺風景な住環境

も変わっていくのだろうなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハチの巣は、南入り玄関では・・・

テーマ:ブログ

この夏、昨夏に引き続き、

通算で3度目となる失態!

「アシナガバチ」に、刺されてしまった。エーン(男の子)

それは、8月のある猛暑日の朝のこと、

お客様宅のマキの生け垣を剪定していた時のこと

微かに、数匹のハチが飛ぶ羽根音を確認。

 「う~ん おかしいな。

ここのお施主様は、これまでに何度か庭木の消毒を

したという話をさっきしていたばかりだし・・・

この生垣は西向きにあるし・・・

でもなんだか、とてもあやしい・・・」と、

生垣の裏側に回り、これまでにも何度となく聞いた

あの耳障りな音の聞こえてきた辺りに近付き、

その生け垣の真横にある“ワサッワサッ”と伸びた

 ロウバイの枝を何気なく手で引っ張り、

そのポイントを覗き込もうとした、

その瞬間!

「痛てぇ~」と、首のあたりに激痛が・・・

次の瞬間、2~3匹のアシナガバチが、

さらに襲いかかろうかどうか

こちらを威嚇している姿が目の前に現れ、

そのうちの一匹がこちらめがけて襲いかかって

来るのを手で払いのけ、後退りし、

その狭い場所から抜け出し、安全地帯まで避難。

少し冷静になり、アシナガバチに首を1箇所

刺されてしまったという現実を受け止め エーン(男の子)

その後、刺された箇所は結構なかゆみを伴い、

大きく腫れあがってしまい、

その状態が、2~3日は続くであろうことを

イメージすると、怒りが沸々と込み上げてくる!

  プンプン(男の子)ムカッ・・・ プンプン(男の子)ムカッ・・・    爆弾

その後、怒りを鎮めつつ、いつものハチの巣

駆除2点セットを取りに行き、

左手には、残量が充分にあるか確認しながら

「アースジェット」を、

右手には、護身用のプラスチック製の「熊手」を

しっかりと握りしめ、

あの忌まわしいアシナガバチの巣に

こっそり近づき

「シュッ~・・・ シュ~~ッ」 雷

びっくりして飛び出してきた何匹かを

 「スパン スパン」と、怒りを抑えながら、

少し力を抜き握った熊手で素早く叩き落とし、

軽く踏み潰していく・・・・

 数分後、

完全にやっつけてしまったアシナガバチの巣を

生垣から取り出し、

右足のかかとに怒りと力を込めて

「グシャ~」と踏み潰して    

           (完)

この夏もこれで10~15個目の(今では20~30個)

アシナガバチの巣を駆除してきた。

「可哀そう」という気持ちはいつもあるが、

下手に情けをかけていると、必ずやられてしまう!

我々植木職人の天敵

いつも心の中では、

ひと夏に何百匹ものアシナガバチの命を

奪っているのだから、やり返されても仕方ない

という覚悟もある。

アシナガバチに襲われたリアルな描写に力がこもり

ここまで随分と長くなってしまいました・・・

これまで、

アシナガバチに限らず(スズメバチなんかも)

ハチの巣穴は、大抵南向き(やや南東向き)で

あったと経験則上理解し、そういった怪しげな穴を

マークし、戦ってきたのだが、

今年は何故か、

イレギュラーな巣穴によく出くわす・・・

ハチは目が悪い(表現の仕方が??)ので、

暗くなると活動が鈍る。

だから巣穴は、太陽の光りが長く差し込み易い

南側に適度な穴のあいているを選ぶんだと、

これは確か、ハチの専門家(研究者)から

聞いた話だった。

確かに、遅くまでよく働く

“働き者のハチ(?)”が、

西日の長さを利用し、多少遅くなっても大丈夫とも

考えられないこともないが、

明らかに西入り玄関のアシナガバチの巣を、

今年になるまで経験したことがなかったもので・・・

つい「これって、どうなんだろう?」と、

問いかけてみたくなった

本当につまらないブログでした~。ペコペコ

追伸:ご同業の皆様へ

  今年は、とにかく木の高いところに

  アシナガバチは巣を造っていることが多く、

  一本の木に3箇所も造っていて 、脅かされた

  こともありました。

  刺されることにも注意が必要ですが、

  不意を突かれて、脚立から落ちないよう

  ともに注意しましょう。

   それでは「ゴアンゼンニ!!」

『木造り それとも 葉刈り?』

テーマ:植物管理全般

私の暮らすこの奈良の地では、庭木の剪定のことを、「

木造り(きつくり)」、「葉刈り(はがり)」などと

呼ぶのが一般的ですが、みなさんの地域では如何ですか?

 

他にも、庭木の手入れや管理、そして散髪などと言った

呼び方をする人もいますが、やはり一般的には、うえの

2つの呼び方が多いようです。

 

「木造り」も「葉刈り」も、庭木の剪定をするということでは

同じですが、それを使っている植木屋さんの方には、

少し違いがあるように思えます。

 

「木造り派」には、プライドやこだわりがあるように思える

私のお世話になった造園会社の親方は、

『うちは“葉刈り”ではなく、“木造り”や!

 よそのと同じような“葉刈り”をしてたらあかんぞぉ!!』

と、二言目には言って聞かされていた・・・

 

「葉刈り派」の植木屋さん達ともよく仕事をするので、

その腕前も良く知ってはいるが、普段やっている事に

それほど違いもなければ、その仕上がりもとても丁寧で

きれいにする人も中にはいる。

しかし、この「葉刈り派」の植木屋さん達に共通して

言えることがある。

それは、庭木に対して淡白な人が多いということ!

別の言い方をすると、庭木が生き物であるという

感覚に乏しい人が多いということ!

 

つい最近の話。

仕事に行った先(もちろん庭木の剪定です。)の

お宅のおばあさんが、会話の中で

「木造り屋さんは、この時期大変やねえ・・・」と

言われた時、何故かドキッとした。

 

その日は、「葉刈り派」の植木屋さんの応援で、

手伝いに行っていたので、まさかお施主様の方から

「木造り」という言葉が飛び出してくるとは思っても

みなかったもので・・・・

 

奈良の旧村地域では、道幅も狭く、それほど広い

とも言えない庭に、2階の屋根まで届きそうな松の木

なんかが植わっている事は、珍しくもない光景では

あるが、そんな木を見るたびに、昔の植木屋さんは

「上へ上へ上へ。横へ横へ。とよくもまあ。これほど

大きくしていったもんだなぁ。」と感心させられる。

今では、指し枝を伸ばす程度で、上へ上へと木を高く

造っている様子など見かけることもない・・・

 

昔のそんな光景を知っているおばあさんが、植木屋を

「木造り屋さん」と呼ぶのもなんとなく想像がつく・・・

年を重ねるごとに、大きく立派に育っていく庭木たちを

愛でては、感動し、それを造りだしていける植木屋さん

にも、職人としての技術や知識そして根気に対しての

尊敬の念もあったかもしれない・・・

 

そんな思いも見透かされたような気がして、ドキッとしたのかも

 

本当の『木造り』ができるようになるのは、まだまだ先のようです。

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プロフィール

スキットマン

日桂造園
(にっけいぞうえん)

杉岡 靖元

1971年4月 
奈良県生まれ

これからの暮らしに
スタンダードとなっていく
ような、1つの流れを
造り出していきたいという
大きな夢を持った
小さな植木屋です。


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