2月の散歩

テーマ:"My Garden"甘樫丘 定点観測

2月(冬枯れ)の甘樫丘の風景の1コマ。

    クヌギ林の小道

  落ち葉は、きれいに掃除され

 少し高い所にある小鳥の住処となる、ウロ。

 コナラの幹にも味がある

 屋根に残った落ち葉にも、情緒を感じ

展望台からは、正面に二上山。

右手には、大和三山の1つ畝傍山。

 

  冬枯れのこの時期

 

取り立てて見どころがあるわけではないが、

最近、この季節に甘樫丘をよく訪れるようになった。

 

一見、物悲しいイメージも受けるが、

2月には、案外穏やかの日和もあるし、

そんな日の午後に散歩していると、

 

落葉した木々の間に挿し込む陽ざしは

やわらかく、うつくしい。

 

  もうすぐ訪れる春に、思いが巡る・・・

 

 

定点観測的“My Garden” 甘樫丘では、

ここ数年、毎年この時期になると

大がかりな手入れが行われている

登り坂の先を見上げれば、木立の間からは

空がきれいに透けて見える。

 

下草を刈り、結構思い切って間伐を行っていく。

  何年か前に伐採された切り株

大木が伐採された後、その周辺に苗木を植えていく。

そんなことが繰り返されていく

 

以前、仕事でこれらの苗木を植えたことがある。

 

植木屋なら誰しも、大きな木を伐採することには

抵抗もあるし、

 

「なんでわざわざ伐採したところに、

  新たに同じような樹を植えていくのか・・・・」

 

と疑問に思ったこともあったが、

今ではその「趣旨」もわかる。

 

「森があれている」とか、

「森が失われていく」とか・・・

もう聞きなれたフレーズではあるが、

 

人の手が入らなくなった森では

 

自然な植生にだけ委ねておくと、

太陽の光を求めて熾烈な生存競争が繰り広げられ、

やがて

成長が早く、大きくなる樹種が勝利し、

光を奪われた成長の遅い樹種達は姿を消す。

そして

樹種の多様性が失われた森では、

昆虫たちも姿を消し、それを求めてやってくる

小鳥などの小動物達もいなくなる・・・・・

 

とまぁ。 

まだまだ、負のサイクルは続くが、

長くなるのでこの辺で・・・

 

 

そんな2月のMy Gardenでは、

もうすぐ訪れる春の気配も感じられる

 

最近いろんなところで見かけるようになった

 菜の花畑

 

 

 

 

 こんな2月の散歩でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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窓辺のつるバラ ”アンジェラ”

テーマ:植物管理全般

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの写真は、昨年5月15日に撮影したもの

 

植付け後2年目の、我が家のリビングの出窓を彩る

つるバラ”アンジェラ”

特にこの「アンジェラ」が好きだというわけでもなく

職業柄、奥様方に圧倒的な人気を誇るバラを自邸で

実験的に育ててみて、バラ咲く庭造りの魅力や効果と

管理のポイントを検証してみようと思ったのが

きっかけでした。

 

この”アンジェラ”を選んだポイントは、

以下のようなことだったと思います。

 

① 「四季咲き性及び返り咲き性」のもの。

  つまり、一季咲きと違い長い間花を楽しめるもの。

② 色は外壁の白に際立つもので、濃いピンクを。

③ リビングの窓辺を彩るに足る枝の伸び方や樹高。

 (同じCL〈つる性バラ〉に分類されるものの中でも、

  家の高さほどにまで伸びるものもある。)

④ 比較的入手しやすく、栽培も容易。

 

 

 

そんな条件に合ったつるバラ ”アンジェラ”とは

丸弁カップ咲きの中輪花が房咲きとなる人気種で、

街のあちこちでよく見かける。

作出は1984年kordes(ドイツ)でドイツでは

F種(フロリバンダ)に分類される。

 

残念なのは、

バラの大きな魅力の一つである芳香が弱いこと。

 

この窓辺に誘引された”アンジェラ”のここまでの

栽培のポイントを自分なりに整理・検証してみます。

 

一般的に、バラの栽培に適した環境とされる

「陽あたりがよく、風通しのよい場所」という面では、

なんら問題のない環境にある。

また、植付け時には、レンガで囲ったスペースの

土を少なくとも60㎝位下まで、赤玉土、ピートモス、

もみ殻くん炭などで改良した用土にすっきり入れ替え、

樹高1m位の大苗を植え付けた。

 

1年目からよく伸長し、

窓枠の格子に少し誘引できるほどにまで成長し、

2年目の昨年には、

旺盛な成長を見せ、花もよく咲かせた。

 

しかし、いくつかの問題点も発生した

 

1つは、あまりに成長が旺盛で、太く勢いのよい

シュート(新しく伸びた枝)が何本も上がってきて、

誘引では収まりつかず、6・8月と2回剪定を行った。

また、四季咲きとはいえ、満開に花を咲かせるのは、

写真撮影したこの時期位で、夏場も秋もその時期を

上回るようなことはなかった。

 

そして2つ目は、害虫による被害。アブラムシ

チュウレンジハバチは、5月中旬から10月中旬ごろ

まで何度も発生した。

最初は、被害が拡大していくことがなかったら、

窓辺でもあるし、「できるだけ我慢してみよう」

と思ったが、窓辺ゆえ、

新芽に群がるアブラムシ

かなりの勢いで増殖しチュウレンジハバチ

無差別的な葉の食害に我慢できず

4回の薬剤散布を行った。

 

ガラス窓には、うっすらと薬剤の白い汚れが・・・、

サッシには落葉と害虫の糞や死骸がたまり、

管理の問題点ははっきりとしてきた・・・・・爆弾

 

しかし、昨年の暮れ大掃除の際に窓枠から

ガラス窓を外し、

サッシの隙間までも丁寧に掃除をした。

 

ついでにつるバラ ”アンジェラ”の3回目の剪定と

誘引を行い、来年の健康的な成長に備え、

「ゆっくり休眠するよう」伝え、

すっかりきれいになった窓辺で新年を迎えた。

 

 

そして、2月に入りこの”アンジェラ”の今年の

健康的な成長のため寒肥を施した。

 

今年の肥料は、油かす・骨粉・熔成リン肥で、

土壌の物理性には特に問題ないので、

堆肥は施さなかった。

昨年もそうしたが、

生育期間中の追肥は予定していない。

マル秘特に必要としているようになかったから・・・)

 

 

 

バラに限らず、多くの植物は、

この時季の管理が結構大切。

 

「今年は、昨年以上にきれいな花を

          いっぱい咲かせてくれよ」

 

「害虫や病気なんて、

    自分の力で跳ね返してしまえよ!」とか、

 

植物たちとの対話には、

ふっと

その個体のもつ特性なんかに

気づいたりする機会がある・・・・・

今はそんな時季ではないかと思う・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンガ敷き・積みパターン オリジナルツール

テーマ:ブログ

前々から作ってみようと考えてはいたのですが、

なかなか機会なく、ようやくそれらしいものが

できあがりました。

 

ツール 全景

たて:320㎜ 横:430㎜ 厚み:25㎜(フレーム部分)

たて:30㎜ 横15㎜ 厚み12㎜(基本となるミニュチュアレンガ)

およそ 1/7 スケールのオール端材製のハンドメイドツール

 

ある朝、

「今日は現場での仕事もないし、挨拶回りにでも行こうか」

と玄関を出て、車に乗ろうとしたらフロントガラスがバリバリに凍てており、「そんなに急ぐこともないし、自然と融けてくるまで待って出かけよう」と思いその間に、何かできそうなことはないかと考え、思いついたのが、

この「レンガ敷き・積みパターン オリジナルツール」ひらめいた

全くの予定外だったので、物置(マイガーデンシェッド:これも自作)から、サシガネを取り出し、そこいらにある端材の寸法をあたってみて、レンガのミニチュアとして適当な材料を想像しているうちに、合板の端材を発見。

「これを適当な寸法に切っていけば、レンガの寸法になるかな」

次は卓上丸ノコを取り出しその寸歩に切ってみる。そこらに放っておいたせいで思った以上にいい味出していて、

「これって、結構レンガっぽいよな」とやる気も出てきて、今度はもう少し欲張って、長い端材を何本か切ってみて、ちょっとした大量生産をしてみようと思い、今度はガーデンシェッドから丸ノコをとり出し、丸ノコ定規もセットし合板の端材をどんどん細長くカット

その後、卓上丸ノコで、ブスブスッと切って面白いほど出来てきたので、それに気を良くし、

「折角だからこのミニュチュアレンガたちを並べてみたり、片づけておくようなものを作ろう」という思いになった。

 一寸いっぷく。

とタバコを吸い、車を見るとすっかりフロントガラスの氷も解け、昼前でした。「こんなことしてていいのか?」と少し葛藤もありましたが、「もうこうなったら、昼までにこれを作ってしまおう」と、結局この日は半日遊んでしまいました・・・

 

それでは、折角ですので半日がかりの思いつきで作った

このオリジナルツールの作品でもご覧ください

 

    まずは、敷きパターンから     ダウン

 アジロ

 馬踏み

 馬踏みと30㎜の正方形のコンビネーション

分かりづらくてスミマセン。ペコペコ

 

 

  次は、積みパターン           ダウン

 長手積み (敷きパターン:馬踏みの積みバージョンみたいなもの)

 長手積み側面のアップ

 イギリス積み (合理的で、堅固な感じ。小口と長手が1段ずつ積み重なっていく。日本でレンガが建築資材としてつかわれるようになった明治期以降、このイギリス積みが多く用いられているらしい。)

 

イギリス積み側面のアップ

 

小口積み (ドイツ積み) 

 小口積み(ドイツ積み)側面のアップ

    構造的に、不安定な感じ?

 フランス積み (本来はフランドル積み。同じ列に長手と小口を交互に積んでいく。見た目は、美しい。)

          

フランス積み側面のアップ

大変お見苦しい写真で申し訳ありませんでしたペコペコ

今後、この見ずらいミニュチュアレンガに、表裏別色で数種類の着色を施し、カラーパターンも試せるようにカスタマイズしていこうかと・・・・・

以上     自暴自棄と自己満足のブログでした~

 

プロフィール

スキットマン

日桂造園
(にっけいぞうえん)

杉岡 靖元

1971年4月 
奈良県生まれ

これからの暮らしに
スタンダードとなっていく
ような、1つの流れを
造り出していきたいという
大きな夢を持った
小さな植木屋です。


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