「5月の散歩」
新緑に誘われるように、ふらぁ~っと訪れた
5月の夕方の「甘樫丘」
陽も随分長くなってきたので、
夕方らしくもないが・・・
そんな5月の「甘樫丘」は、こんな感じで
中心にあるのは「カツラ」の木
刈ったばかりの芝は気持ちいい
新緑が高い夕日に照らされて
この紫の花は、桐。
新緑のトンネルになった小道
こんなエネルギッシュな木々の中、ポツンと
取り残された枯れ木のような「この樹」
「これ何の木?」
「答えは」
そおぅ。「合歓の木」
その名の由来は、
「いつまで経っても眠りから覚めない
寝ぼすけな木」
または、
「夜になると葉が垂れ下がり、小葉が閉じる
就眠運動をするため 眠る木」とも・・・
淡紅色のタンポポのワタのような変わった花が
大きな樹幹いっぱいに咲かせるのをみるのは、
本格的な夏になってから・・・
そんなに目立ちはしないが、こんな花たちも・・・
「ハコネウツギ」?だと思います。
花色が変化(白~紅色に)
菖蒲の池。手前には蓮が・・・
この花なんだか分かります?
全体像はこれ
答えは、ガマズミ。
昆虫たちには大人気で、その実は野鳥たちの
大事な食糧・・・と図鑑に。
雑木の類は、なかなか覚えれませんね
次は、この満開の木 何か分かりますか?
答えは
カナメモチといえば、今ではすっかり、真っ赤な
生垣の「レッドロビン」がイメージされますが、
和風庭園の名脇役として、渋好みの人には
好まれる、なかなか味のある木!
単なる植え潰しに使っては、その味も引き出せない
この木をうまく使った庭を見ると、
「高い感性の持ち主だったんだなぁ」と感心する
そんなカナメモチの木を、
俳優に例えるならば、独特の個性としっかりした
演技でドラマや映画の一場面を、主役を上回る
ほどの存在感で魅了できる名脇役・・・
NHK 朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」でいえば、
私的には、「風間杜夫さん」かなぁ。
(最近、結構ハマっているもんで・・・)
たまに、植栽の組み合わせや庭の構成なんかを
ドラマや映画、また音楽の世界に当てはめてみて
考えてみたりするんですが・・・・・
この続きは、また別の機会に
さて、5月の甘樫丘の散歩では、こんなことも
このピンボケ写真の中には、
「ホー ホケキョ・・・・」の
ウグイスが写っているはずなんですが・・・
いつもは、すぐ傍で鳴いているはずのウグイスを
一目観てやろうと、その鳴き声の方向を
探し廻っても見つけることが出来ないのに、
この日はその姿を、はっきりと確認
デジカメのズームをいっぱいにし、その姿を
撮ろうと何度も試みたのですが、
こんなピンボケばかり
バードウッオチャー達が、大きなレンズの
カメラを持ち歩いているのがよく分かりました
写真に収めることのできななった、
「幻のウグイス」は
小さな体で、喉もと辺りをしきりに振るわせて
他のウグイスの鳴き声に呼応するように鳴いて
いたのがとても印象的でした
そんな5月の散歩でした~
4月の散歩 ~5月になってしまいましたが~
桜の時期も過ぎ、ようやく落ち着きを取り戻した
この時季。久しぶりの甘樫丘散歩。
注:写真・内容は半月前のものです。
(今年も間近で桜の花は観れなかった・・・)
(展望台からの眺め。葉桜とともに・・・)
「三寒四温」どころか、「三寒二温」?のような
少し温かくなったかと思えば、また冬に逆戻りと、
変わった春(四月だというのに・・・)
それでも春は、ちゃんとやってくる
(シャガ。いつの間にこんなところに・・・)
(ヤマブキ。以前挿し木したことがあったなぁ~。)
百花繚乱、いろんな花が一斉に開花し、
その美しい姿を見逃してしまう
少し残念な時期でもある。
(モミジの新緑も美しい)
(なんか、元気が出てくるようなポーズ・・・?)
そして、これからしばらく経つと、新緑が主役の
時季へと移り変わっていく
その先駆的存在が、私の好きな「桂の新緑」
この緑がとても好きだ!!
「新緑を愛でる」という慣習は、あまり一般化して
ないが、桜の花見や紅葉狩りに負けないくらいの
感動を得る。
これからの時期、それほど長くはない
最高の新緑を見逃してはあまりに勿体ない・・・
自分の影でも
そんな四月の散歩でした~
2月の散歩
2月(冬枯れ)の甘樫丘の風景の1コマ。
クヌギ林の小道
落ち葉は、きれいに掃除され
少し高い所にある小鳥の住処となる、ウロ。
コナラの幹にも味がある
屋根に残った落ち葉にも、情緒を感じ
展望台からは、正面に二上山。
右手には、大和三山の1つ畝傍山。
冬枯れのこの時期
取り立てて見どころがあるわけではないが、
最近、この季節に甘樫丘をよく訪れるようになった。
一見、物悲しいイメージも受けるが、
2月には、案外穏やかの日和もあるし、
そんな日の午後に散歩していると、
落葉した木々の間に挿し込む陽ざしは
やわらかく、うつくしい。
もうすぐ訪れる春に、思いが巡る・・・
定点観測的“My Garden” 甘樫丘では、
ここ数年、毎年この時期になると
大がかりな手入れが行われている
登り坂の先を見上げれば、木立の間からは
空がきれいに透けて見える。
下草を刈り、結構思い切って間伐を行っていく。
何年か前に伐採された切り株
大木が伐採された後、その周辺に苗木を植えていく。
そんなことが繰り返されていく
以前、仕事でこれらの苗木を植えたことがある。
植木屋なら誰しも、大きな木を伐採することには
抵抗もあるし、
「なんでわざわざ伐採したところに、
新たに同じような樹を植えていくのか・・・・」
と疑問に思ったこともあったが、
今ではその「趣旨」もわかる。
「森があれている」とか、
「森が失われていく」とか・・・
もう聞きなれたフレーズではあるが、
人の手が入らなくなった森では、
自然な植生にだけ委ねておくと、
太陽の光を求めて熾烈な生存競争が繰り広げられ、
やがて
成長が早く、大きくなる樹種が勝利し、
光を奪われた成長の遅い樹種達は姿を消す。
そして
樹種の多様性が失われた森では、
昆虫たちも姿を消し、それを求めてやってくる
小鳥などの小動物達もいなくなる・・・・・
とまぁ。
まだまだ、負のサイクルは続くが、
長くなるのでこの辺で・・・
そんな2月のMy Gardenでは、
もうすぐ訪れる春の気配も感じられる
最近いろんなところで見かけるようになった
菜の花畑
こんな2月の散歩でした
今年初めての散歩です
はじめまして
第1回目の投稿は、私の庭(自分で勝手にそう思っているだけ)甘樫丘(あまかしのおか)から、始めます。
最初に訪れたのは、確か8年ほど前でした。(展望台からの眺め。手前にある山が大和三山のひとつ畝傍山です。)
(展望台からの眺め。明日香村の集落です。)
以来、年に何度も訪れ、散策し、いつの間にか自分の庭と思うようになり、四季の移ろいとともに、姿を変える樹木の様子や毎年続けられている施設の整備など横目に散歩してきました。
これを私は、定点観測だとも思っています。
(私の好きな、桂の林です。とてもきれいな場所で、屋号の「日桂造園」もこの場所の桂の樹のように人に感動と安らぎをもたらす存在になりたいと考え名づけました。)
(夏場には、涼しい風がよく吹き抜ける場所なので、仮称:風の谷とでもよんでおきます。)
この甘樫丘(あまかしのか)は、奈良県高市郡明日香村の国営飛鳥歴史公園にあります。標高148mの展望台からは、古代史の舞台となった藤原京跡や飛鳥故郷の集落、大和三山が眼下に広がり、二上山や葛城山などの山並みも一望できます。また、蘇我蝦夷・入鹿親子の邸宅があった場所としても有名です。
(今も行われている、発掘調査の様子です。)
こんな私の庭も、今は冬枯れの時期。
ブナ科の落葉樹が多く、今はさびしく感じますが、春になって芽吹きを迎えるころには新緑がまぶしく、とてもすがすがしい場所へと変わっていくことを、私は何度も見ています。
この庭を通し、手つかずの自然ではなく、人の管理が程よく行き届いた自然の中にいることが、案外心地よく感じられるようになっていたのが、これから私が、”庭=住空間”に採り入れていきたいと考える根底にあるテーマです。