窓辺のつるバラ “アンジェラ” 其の2
以前(2月)にも、同じタイトルで投稿した。
我が家のリビングの出窓を彩るつるバラ
『アンジェラ』
その時には新芽も出ていない時期で、
出窓の格子に誘引されたつるバラは
少し殺風景なものでしたが、今は新芽も
出揃い、とても元気よく生長してくれ
こんな状態です。
窓辺を彩るつるバラは、思い描いていたイメージに
随分と近づいてきた。
後は、どんな風に花を咲かせてくれるのか・・・
つい最近までは、そう想っていたが、
それとは別に不安の種も・・・
よく観れば、ガラス窓にはわずかではあるが、
透明な不吉な液体が附着している
やっぱりか・・・・・と目を凝らして観ると、
昨年と同じ光景が・・・
(少し見づらいですが、アブラムシが発生)
テントウ虫などの天敵の登場に期待することなく
早めの薬剤散布を行わないと・・・
あちらこちらに、小さな蕾ができ始めている。
もう1カ月もすれば、あの丸弁カップ咲きの
かわいいピンクの花が、この窓辺いっぱいに
咲いてくれるのだろう・・・
又兵衛桜!
「又兵衛桜」(本郷の瀧桜)と聞いて、
すぐにわかる方は少ないでしょうが、
案外ご覧になられた方は多いはず。
2000年のNHK大河ドラマ「葵・徳川三代」の
OPで毎週その姿が映し出されていたので、
ご覧になれば、
「あぁ~ あの時の・・・」と、思い出される方も、
いらっしゃるのではないかと・・・
樹齢300年以上。樹高13m。幹回り3m。と、
存在感たっぷりの雄大な“枝垂れ桜”です。
もう少し近くで
さらに
別アングルでもう1枚
後ろの濃いピンクは、桃の花。
私が最初にこの又兵衛桜を観たのは、
NHKの大河ドラマ「葵・徳川三代」が放映された
次の年だったと記憶してます。
その年の2月頃、たまたまこの「又兵衛桜」がある
宇陀市で植栽の仕事を応援で行ったときに、
他の植木屋さんの職人さんが、
「あのNHKの大河ドラマで流れてた枝垂れ桜
このすぐ近くにあるでぇ。」
「1回観に行ってきたら・・・話のネタにでも・・・」
と教えてもらった。
「どこですか?」
と尋ねると、
「あっちの方やと思うわ」
と、指された方角だけを頼りに
その日の仕事が済んでから、観に行った。
結構探し回って、ようやくたどり着いた時には、
辺りはうす暗くなりかけた夕方で、まだ(当然)
花は咲いていなかったが、遠くから眺めてみた
その桜の存在感がすごかったことを思い出す。
それからしばらくたって、4月の桜の開花時期
(この宇陀市は、私の住む盆地部から少し
山間部に入ったところで、気候風土・区分も
多少違い、桜の開花期もやや遅い)と、
満開の“あの枝垂れ桜”をイメージして、
ワクワクしながら訪れた。
遠目からその全貌が見渡せる満開の状態を
観たときは、まさに感動的でした。
300年生き永らえてきた桜は、これ程までに
美しく存在感を持つものかと・・・
それと同時に、この桜の育った場所(環境)が
この桜をここまで立派なものにしたんだと学んだ。
樹は、自ら植わる場所を選べない!
だから、できる限りその樹にあった良い条件で
植えてあげないと、気の毒だ。
これから先、私はいったいどれだけの
樹を植えることができるのか・・・
これから300年
生き永らえてくれるような樹を植えてみたい・・・
桜咲く ~飛鳥川~
奈良で桜の名所と言えば、まず思い浮かぶのが
「吉野山」
全国的にも有名で、毎年この時期になると他府県
からの観光バスも乗り入れて、狭い山道はパニック
的な渋滞となる。
そんな桜の名所も良いものだが、身近でお薦めの
花見のスポットというものは、桜好きの日本人で
あれば、誰もが1つや2つは持っているはず・・・
“My Favorite”というやつ!
私の場合、自宅から徒歩1~2分で行ける
「飛鳥川」の桜!
私は、古くて大きな桜の木の花が好きだ。
対岸に届きそうなくらい、大きく枝を伸ばしているが、
その枝に若木のような勢いはなく、川面へと垂れ下
がっている。
しかし、その主枝から次々と分枝し、しなやかな細い
枝先までいっぱいに咲かせた花を、絶妙なバランスで
持ちこたえている姿が、なんとも美しい。
古いものには、味わいがある・・・
また、なんとも言えない落ち着きがある・・・
そんな桜を眺めていると、何十年も前から毎年
絶やさず咲き続けている、この桜の下での
往年のにぎわいを思い浮かべてみたりする・・・
古い桜ならではの、秘めたる「力」のようなものを
感じさせてくれる。
石燈籠の本歌(ほんか)を求めて
奈良では石燈籠と言えば、真っ先に思いつくのが
「春日灯篭」
どこの庭でも(と言えば語弊がありますが)
ほんとによく見かけます。
そんな石燈籠の本歌(ほんか)[いわゆるオリジナル版]を
地の利を生かし、全国の皆様にご紹介できればと、
この「庭ブロ」を始めた頃より考えてました。
まず、その第1弾として
「春日灯篭」 (基本形で火袋に鹿や三笠山が彫られたもの)
「春日・奥の院・柚木」といえば、奈良の春日大社に
その本歌はきっとあるはず。
どんなところに、どんな風に据えられているのか、
興味津々で、
いざ春日大社へ
参道は、灯篭で埋め尽くされています
春日大社には、古くから寄進された灯篭が
石燈籠で約2,000基、釣り灯籠で約1,000基
あるとされており、デジカメ片手にあちこち探し
廻ってみました。
『おぉ~これが奥の院?』
『何の案内もないし、何か違うな・・・』
『なにぃ~ この丸太の火袋・・・』
『 おぉ~ これこそが春日灯篭の本歌』
『確かに春日灯篭に違いないが何か違う・・・』
いったい何処に・・・
このままでは、全国の皆様に申し訳が立たないと
さらに、神社の方に尋ねてみたり探し廻って
見たのですが、見当たらない。
どこにもない・・・
後々調べてみると、やはり現存しない様子。
残念でした~
そんな諦めモードの中、つい目に留まったのがこれ
奥に見えるのが、「お水取り」で有名な二月堂
本題と関係ないのですが、ちょっと気になったもので
軽い「塀もえ~」なもので、きれいな塀にはついつい
目を奪われてしまいます・・・
このままでは終わったら申し訳ないので、
日本最古の石燈籠を
ここは、以前「冬牡丹」でもご紹介しました
奈良の葛城市(二上山の麓にある)当麻寺
看板には、
日本最古の石燈籠
白鳳時代に松香石で作られたものである。 と
ちなみに、全国で2番目に古いとされるものが
「柚木灯篭」(ゆのき)で、1136年関白藤原忠通が、
春日大社に奉納したものとされる。
白鳳時代と言えば、今から1300年ほど前?・・・
それではもう少し、この灯篭を
いつぞやのTV番組(秘密の県民SHOW)でも、
指摘されておりましたが、奈良県民というのは
とにかく、身近にある恵まれた環境のことに関心
がなさすぎる・・・反省すべき点です。
あと、「勧修寺型灯篭」を思ったのですが、
また他のものと別の機会に・・・