おじさんからの一言:

今日の一針、明日の十針

例え面倒くさくっても、
やれる時に済ませておかないと、
もっと大変な事になっちゃうんだよね。


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怖いばかりが不思議じゃないのよ(・ω<)

テーマ:怖い話・怖い体験・不思議な経験
こんばんは^^

つい先日ですが、カレーが食べたくなったので作りました。
その名も・・・

ヘイブン流チキンカレー~ヘイブン流チキンカレー~

必要な具材は、玉ねぎ・トマト
鶏もも肉・マッシュルーム
白ワイン・バター・水菜です。

さらさらなスープカレーですが
水は殆ど使いません!
白ワインと野菜の水分だけで
作ります。
あと、お肉は焼きません。
酸味があって美味しいです☆

レシピは評判が良かったら今度書きます(´・ω・`)


さて、今回は不思議な体験の回です。
とは言っても、今日のは怖い話じゃありません。
僕が体験した、ほんわか優しいお話です。


       ~ ま ー ち ゃ ん … ~

僕が15歳の暮れに、大好きだったおじいちゃんが亡くなりました。

おじいちゃんからは、小さい頃から本当に色んな事を教わった。
怒られた事もたくさんあったが、そこには愛情がたっぷりと感じられたので、
何の疑いもなく僕も心から大好きだった。

そんなおじいちゃんが病に倒れ、それでも数年間頑張ったのだが、
決定打となった癌が、もうどうにもならない状態にまでなってしまい、
病院に再入院する事になる。

数年間も痛みと闘ってきたのを、目の前で見ていた事もあり、
変な話だが、苦しんでいる姿には慣れたつもりでいた。

だが、この時の苦しみ方は、本当に壮絶だったのを覚えている。



入院してから数日後、いよいよかも知れないと、医者からの通知があったようで、
その日は親戚が駆けつけた。

狭い病室に集まる親族達。
代わる代わる、おじいちゃんの手を捕って声を掛けたり、励ましたり。

そんな最中、夜もいい時間になってきたので、
飲み物でも買ってくるようにと、両親から言われた僕は、
従姉妹と一緒に近所のコンビニに出かけた。

この間ほんの20分程度だった。

大きな袋に入った飲み物やお菓子なんかを両手にぶら下げて、
世間話をしながら病室に戻ってくると、出かけた時と様子が違う。
みんなが泣いている。まさかとは思ったが、案の定

おじいちゃんは78年の人生に幕を降ろしていた。


僕は”その時”に立ち会うことが出来なかった。

(どうしてさ!!!)

と、心の中で叫んだ。
何か、爪弾きにされた様な気になったからだ。

けれど、そんな事を考えても何をしても、
おじいちゃんはもう亡くなってしまったのだから、どうしようもない。

だが、不思議と悲しみは浮かんでこなかった。
涙すら流れなかった。

そんな事よりも、

(苦しみからやっと楽になれたね)

と、思いながら病室の天井、亡骸の頭の上あたりを
”笑顔” と、言ったら可怪しく聞こえるかも知れないが、
僕は微笑んだ表情でしばらく見ていた。



通夜と葬儀は自宅で行われた。

以前に母方の祖父の逝去を経験したが、その頃はまだ小学生だったし、
祖父の記憶もほとんど無いので、この時が初めての身近な人の葬儀だった。

なので、受付をしたり何だりと、忙しかった記憶しかない。



葬儀も終わって親戚も帰路に就き、妙に静かな正月を迎えた。
そんな中、初七日が終わろうかという時に、事は起こった。

その日も僕は、夜中までゲームに勤しんでいた。
おじいちゃんが亡くなり忙しかったとは言え、冬休み真っ最中なのだから、
当然と言えば当然だろう。

時計を見ると、時間は2時を回っていた。
用を足したくなったので、手を休めてトイレに向かおうと立ち上がった。

トイレは部屋のすぐ隣。寒いので、サッと駆け込んだ。
ちょうど、用を足している時だった。
自分の左斜め上のあたりから声が聞こえた。

「 ま ー ち ゃ ん …」

それは紛れも無く、おじいちゃんが僕を呼ぶ時の声だった。

(あぁなんだ、おじいちゃんまだ起きてたんだ。)

余りにも明瞭に聞こえたので、僕は素でそう思った。
そして、用を足し終えてトイレから出る時に、もう一度聞こえた。

「 ま ー ち ゃ ん … 」

今度は僕も声を出して答えた。

「おじいちゃん、どうしたの?」 と。

だが、自分で言葉を出した時に気が付いた。

( おじいちゃん?)

おじいちゃんは既にこの世にはいない事を認識した瞬間、
トイレのドアノブを握りしめたまま固まってしまった。
背筋には冷たいものが伝わっているのを感じる。

それまでも、こういった現象に出くわした事はあったが、
所謂”怖いこと”が大の苦手で、面と向かって対峙しないように心掛けてきたので、
なんとも言えない恐怖を感じてしまったのだ。

正直なところ、パニックになりかけたが、そんな恐怖はほんの一瞬で終わり、
すぐに冷静さを取り戻した。
そして、次の瞬間には声のする方を向いて、

「おじいちゃん!なぁに?」 と、笑顔で言っていた。

声が聞けたのが本当に嬉しかったからだ。
振り向いた時に、おじいちゃんの姿が見えれば一番良かったのだが、
残念ながらそこには、真っ白なクロス張りの天井と茶色の廻り縁しかなかった。



身内とはいえ、死者の声を聞いてしまったという、妙な興奮も手伝って
その晩はなかなか眠りに就くことは出来なかったが、

何だかとても暖かいものを感じる事ができた夜だった。

                                     ~おしまい~


如何でしたか?
僕がおじいちゃんの声を起きている時に聞いたのは、未だにこの時だけですが、
この後、約10年に渡って、おじいちゃんとは数回ほど夢で再会しています。

それも現実と間違える程にリアルな夢です。

どれも印象的な夢ばかりでしたが、
その中でも最後に見た夢は今もハッキリと覚えています。なにせ、

”生きている内には決して見ることが出来ないもの” を、見せてくれたんですから。

ま、その時の話は、いずれまた…


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