もってけ☆エクステリア(≧▽≦)ヾ

こんばんは＾＾

台風１８号（マンニィ）が過ぎ去ってから、
事務所周辺を見て回った時のこと。
豪快に塀が倒れているお宅を見つけました。

しかも、まだ新築中の建物に倒れかかっていた…
（ブロック塀じゃなくて、樹脂ボードっぽかったから、建物は平気だろうけど…）

にしても、すごく不自然な倒れ方をしていたんで、
気になって近付いて見てみたら、正直言って驚きました。

擁壁の上にCB１段並べて、そこにアルミ柱を建てて樹脂ボードって具合なんですが、
擁壁とCBを固定する為の差筋（縦に入れる鉄筋の事ね）が、
擁壁に１ｃｍくらいしか入っていなかった。

そりゃ倒れるわ！
綺麗にCBごとぶっ倒れてるから、おっかしいな～と思ったら、
案の定、手抜きでした。

ついでに、CBに入れるモルタルも、差筋のところと、アルミ柱のところしか
入っていませんでした。（理屈は分かるけどさ...それでもナシでしょ。）

建物が建ち始める前からその塀はあったんで、おそらく分譲屋さんが
土地の見映えを良くするために作らせたんでしょうけど・・・

恐ろしい話です(-_-;)


さて、今日は一風変わったお話でも書かせて頂こうかと思います。
おじさんが実際に経験した体験談です。
（仕事の話ではありませんので、興味のない人はスルーして下さいまし(´・ω・｀)）


あれは僕が２１歳の時なので、今から１２年程前の話になるんですがね。

当時僕は不動産の営業をしていまして、毎日役所や業者を回ったり、
お客様のお宅に伺ったりして、それなりに忙しく動いていたんです。

あの日は、『夏もすぐそこだなぁ…』と、感じるような、
ちょっと暑さが出てきて、そこそこ蒸し暑い日でした。

いつもの様に営業周りを済ませて、最後のお客様宅を出た時は、
もう夜の８時すぎで、空は真っ暗。街にも夜の帳が下りていました。

お客様宅から当時勤めていた会社までは、大体車で３０分程度の距離です。
その時間でも、車はそこそこ走ってはいるのですが、渋滞するような交通量じゃないし、
帰ったら書類を作らなきゃな～(-o-;)　なんて考えながら、
まぁ、自分のペースでのんびりと走らせていました。

お客様の家から県道に出て、暫く道なりに進んだら、
ガソリンスタンドのある少し大きめの交差点があって、そこを右折して
ここらじゃ誰もが知ってる大きめの街道に出て、帰社する。

というルートをいつも通っていたんですが、
その日は何故だか知らないけれど、大きめの街道に出ないで、
その途中にある高速の側道を通って帰ろうと思ったんですよ。

それで、何の疑いもなく車を走らせて、ちょっと脇道に逸れるんです。
舗装はちゃんとされているんだけれども、田んぼと田んぼの間にある
いわゆる農道ですね。

そこを抜けて、高速を跨いでいる橋脚の脇に出ると、
突き当りに信号があって、そこが高速の側道なんです。
僕はそこを左折して会社に戻るんですね。

それで、信号の所まで行くと、ちょうど赤に変わったんで車をゆっくりと停めたんです。

車を停めた時に、気付いたんですが、左前方の歩道に男の子が立っていました。
短髪で、身長は１６０～１６５ｃｍくらい。黄色っぽいネルシャツを着てジーンズを履いた
中学生くらいの男の子。僕にはそう見えました。

でね、この時ちょっと違和感を覚えたんですよ。

と、言うのもね、この信号の辺りは田んぼしか無い場所なんで、
真っ暗だし、民家も近くには無いし、まだ８時過ぎとは言え、中学生が歩いているのは
ちょっと不自然な場所なわけなんですよ。

まぁ、それでもね、友達の家の帰りだとか、考え始めたら理由はいくらでもあるんで、
珍しいなぁ程度にしか、その時は思わなかったんです。

で、４分くらいかなぁ。
時間が過ぎて、信号が青になったんで、僕は車を進ませました。
左のウインカーを点滅させて、徐行しながら前進。

男の子が道を渡るもんだと思っていたんで、横断歩道の手前で一時停止したんですが、
この子は立ち止まったまま、歩き出す気配がない。
それどころか、何か悲しそうに俯いていて、周りの暗さも手伝ってか、
すごくどんよりした感じになっていて、とにかく一向に歩き出す気配がない。

僕の後ろには後続車が何台かいましたからね、
いつまでも止まっている訳にはいかないんで、安全を確認した上で
ゆ～っくりと進み始めたんです。

で、ちょうど横断歩道の上に差し掛かった時、通り過ぎ様に
男の子の方をもう一度確認したら、その子が顔を上げていて、僕と目が合ったんです。

お！なんだよ？！
っと、思った瞬間、

その男の子が、すぅーっと消えていきました。
まるで空気にでもなるかの様に、綺麗に身体が透けていったんですよ！

うわっ！！！マジかよ・・・

一気に鳥肌が立って、ゾクゾクした感覚が全身に広がりました。

一瞬目を逸らして、すぐにサイドミラーとルームミラーで確認した時には、
その子の姿は完全に消えていました。

あぁ…見ちまったよ…参ったな…

不思議な体験は、これが初めてでは無かったんで、
この時はまだ幾分落ち着いてはいました。ビックリしましたけどね。

ただこの時、ふとある事に気が付きました。
最後に見たその男の子の表情。
何だかとても悲しそうなんだけども、すごく怒っている様にも見えたんです。
ジーっと僕を見ていましたから。

何かとても嫌な予感がして、また鳥肌が立ち始めたんで、

あ！これはヤバイ！

直感的にそう思って、煙草を吸うために少しだけ開けていた窓をすぐ閉めたんですが、
次の瞬間、ゾクゾクした寒気が体中を覆ったかと思うと、突然胸の中間に

ドーーンッ！！！

と、衝撃が走りました。
もちろん、車は普通に走っています。どこにもぶつかってなんかいません。

そのまま、胸が圧迫されて息が出来ないほどだったんで、
右手はハンドルを持って、左手で胸を抑えていました。

まるで、物凄い力で胸をぶん殴られて、そのまま押さえつけられているような感覚です。
とても重たいし、すごく痛いし、何よりも息が出来ない！

何が何だか分からずに藻掻いていると、今度は頭頂部に激痛が走ったんです！

頭痛や殴られた痛みというよりは、逆立ちに失敗して頭から落ちた様な
気を失いそうになりそうな痛みでした。

うがぁ。。。なんだこれ？！！！！

息は出来ないし、胸は苦しいし、頭は痛くて気を失いそう。
一人車の中で必死になってると、頭の中にイメージなんですが、
人の顔。それも血まみれになった男の顔が広がりました。
その顔がジーっと僕を見ているんです。

それは紛れも無く、あの男の子の顔でした。

これには本当にビビリました。
冗談抜きにして、うわああああああっ！って思いました。
この時、ホントは声に出して叫びたかったんですが、声が全然出なかったんですよ。

もう苦しいわ、痛いわ、おっかないわ、で、
この時はもう心の中で必死に、南無阿弥陀佛　南無阿弥陀佛　と、お経を唱えたり、
『勘弁して下さい　勘弁して下さい！』　と、思いつくままに叫んでいました。

それでも一向に症状が止む気配が無かったし、意識もうっすらしてきたんで、
一瞬気持ちを集中させて、

ああああああああああああっ！

と、大声で叫んだんです。
そしたら、声が出ました。と、同時に身体が一気に軽くなって、呼吸も出来たし
痛みも無くなって、落ち着きも取り戻してきて、周りがハッキリと分かるようになりました。

そこで初めて気付いたのは、
自分が側道から曲がらなければいけない信号があるんですが、
そこから２ｋｍ以上も走っていて、既に隣町との境目に居たことです。

痛みが始まった辺りの場所は覚えているんですが、
男の子の顔が頭ん中に出てきてから、今自分がいる所までの記憶が
全然思い出せないんです。

どんなに考えても思い出せない。
分からないんです。

その後、車を停めて自分を落ち着かせるために煙草を１本吹かしてから、
会社に戻って、残務もせずにすぐ帰路につきました。

それから今に至るまで、側道はちょくちょく通っていますが、
あれ以来、あそこの信号の所は１回も通っていません。

この一件の後、特に調べた訳でも無いんですが、
おそらくですがあの男の子は、事故で亡くなった子なんじゃないかと思っています。

その子の容姿と顔は未だに忘れていません。
それと、イメージで出てきた時に、

痛いよ...
ちくしょう...

と、言われた感じがしたのを、今も覚えています。


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