「家と庭」は、”決して容易ではない人生の旅路”を

家族とともに航海していくための船のようなもの。

そんな家と庭は、もっと愛され、”こだわり”を持つことで、

日々生まれ変わって存在し、進化し続けるもの・・・・・

又兵衛桜!

テーマ:奈良の庭

「又兵衛桜(本郷の瀧桜)と聞いて、

すぐにわかる方は少ないでしょうが、

案外ご覧になられた方は多いはず。

 

 

2000年のNHK大河ドラマ「葵・徳川三代」の

OPで毎週その姿が映し出されていたので、

ご覧になれば、

 

「あぁ~ あの時の・・・」と、思い出される方も、

いらっしゃるのではないかと・・・

 

 

樹齢300年以上。樹高13m。幹回り3m。と、

存在感たっぷりの雄大な“枝垂れ桜”です。

    もう少し近くで  デジカメ

   さらに   デジカメ

  別アングルでもう1枚

     後ろの濃いピンクは、桃の花。

 

私が最初にこの又兵衛桜を観たのは、

NHKの大河ドラマ「葵・徳川三代」が放映された

次の年だったと記憶してます。

 

その年の2月頃、たまたまこの「又兵衛桜」がある

宇陀市で植栽の仕事を応援で行ったときに、

他の植木屋さんの職人さんが、

 

「あのNHKの大河ドラマで流れてた枝垂れ桜

このすぐ近くにあるでぇ。」

「1回観に行ってきたら・・・話のネタにでも・・・」

 と教えてもらった。

「どこですか?」

 と尋ねると、

「あっちの方やと思うわ」

と、指された方角だけを頼りに

その日の仕事が済んでから、観に行った。

 

結構探し回って、ようやくたどり着いた時には、

辺りはうす暗くなりかけた夕方で、まだ(当然)

花は咲いていなかったが、遠くから眺めてみた

その桜の存在感がすごかったことを思い出す。

 

それからしばらくたって、4月の桜の開花時期

(この宇陀市は、私の住む盆地部から少し

山間部に入ったところで、気候風土・区分も

多少違い、桜の開花期もやや遅い)と、

満開の“あの枝垂れ桜”をイメージして、

ワクワクしながら訪れた。

 

遠目からその全貌が見渡せる満開の状態を

観たときは、まさに感動的でした。

 

300年生き永らえてきた桜は、これ程までに

美しく存在感を持つものかと・・・

 

それと同時に、この桜の育った場所(環境)が

この桜をここまで立派なものにしたんだと学んだ。

 

樹は、自ら植わる場所を選べない!

だから、できる限りその樹にあった良い条件で

植えてあげないと、気の毒だ。

 

これから先、私はいったいどれだけの

樹を植えることができるのか・・・

 これから300年

生き永らえてくれるような樹を植えてみたい・・・

 

 

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プロフィール

スキットマン

日桂造園
(にっけいぞうえん)

杉岡 靖元

1971年4月 
奈良県生まれ

これからの暮らしに
スタンダードとなっていく
ような、1つの流れを
造り出していきたいという
大きな夢を持った
小さな植木屋です。


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