極上のお料理に 極上の空間
自由が丘にある「カフェドイシス」に行ってきましたドアを開けてすぐのエントランス。
食前酒とコーンとかつお、鶉の温泉卵のわさび菜
鱧しんじょうの上に焼き茄子といんげん、ゆず 右は2段重ね
上段、鮭とわさび葉 きびなご ごぼう 出し巻き卵に大根おろし
下段、笹の葉にくるまれたお寿司、アスパラの湯葉巻き天麩羅、トマトのサラダ
左、カッペリーナ 冷製パスタに白味噌ソース サラダ感覚のお漬物
右、デザート5種盛 レモンの皮の中はわらびもち ケーキがまた大変おいしい
ケーキと共に珈琲が付いています。そのあと、お茶が出てきました。まさに極上の料理でした。
料理長は、京都「招福楼」で20年、「入舟」料理長10年の経歴を持たれているだけあり、とても趣向が凝らされた中にも本格的な味わいで、見て贅沢、食べて贅沢、でも繊細ととても満足させてもらえました。近かったら何度でも行きたいお店です。招福楼や入舟には私などはとても行けませんが、ここにお店をだされているおかげでこの値段で食べることができます。一階はオープンスペースで二階は個室が4つあり、地下はまたガラッと雰囲気が変わっていて、バーもあり落ち着いた雰囲気になっていました。
このお昼のコースは¥3,500円です。 本当においしかったごちそうさまでした
この季節は、燕子花図屏風
東京地下鉄メトロ表参道駅から歩いていくと、信号の向こうに根津美術館が見えます下界とは竹で区切ってあり、そこから中は別世界が広がります。建築設計はは隈研吾氏。
先ほどの竹並木の中からの風景です。玄関へのアプローチ。10時ジャストの開館時間に到着したのですが、もうこれだけの人が平日にも関わらず、並んでいます。すごい人気に驚きました
壁に傘建てがありました。可動式で晴れの日は自己主張しないでおとなしくしまい込まれています。優れものです
根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた、実業家で茶人の初代・根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた美術館です。その蒐集ぶりは豪快を極めたと語り草になるほどだそうですが、秘蔵するのではなく「衆と共に楽しむ」ことが強い願いだったそうです。
その遺志を継いだ2代、根津嘉一郎が昭和15年財団を創立し、根津美術館が開館しましたが、震災で大部分を焼失。昭和29年美術館本館を再建、昭和39年増築、平成3年には再び増改築。平成18年(2006)より3年半かけての3つの倉庫と旧本館を取り壊して新しく本館を建築するという大規模な工事を終え新創オープンしています。
建物もシンプルで、開放的で、南面が大きなガラスになっていてそこからお庭を見ることができ、一体化しています。室内もすごく見やすくて、6室の展示室を行き来するのが、楽に出来ます。展示室1を見てホールへ、展示室3をみて中国の素晴らしい石造物が立っているホールへと行き来がスムーズにいけます。所蔵品の数は、6874件を数え、国宝7件、重要文化財87件、重要美術品96件を数えるという質の高さ。建物も素晴らしいのですが、嘉一郎の私邸跡に建てられた敷地は、2万坪あるそうで、広大な日本庭園の中に蒐集品の石造物や茶室が点在していて、コレクションをみたあと、お庭を散策して楽しむという極上の時間が用意されています。
見えにくいですが、パンフレットから建物と庭の広さを比べてみてください。その庭の石造物をプレートが添えられていたものを少し紹介します。とくかく素晴らしいお庭でした
館内には尾形光琳国宝「燕子花図屏風」、お庭にはかきつばたが群生しています。
観覧券は重要文化財双羊尊(そうようそん)紙袋のモチーフにもなっていました。
おしゃれ尊とは、酒を供える盛酒器で、背中合わせに2匹の羊が合体させていて、口の開いた器を背に乗せている姿です。ロンドン大英博物館所蔵の双羊尊と本作のほかには、同形の遺例はないそうです。
所蔵品も素晴らしいし、お庭も素晴らしい、建物も素晴らしい感動して美術館を後にしました。