童話『葉っぱのフレディ』
テーマ:花と緑にかこまれて・・・
2011/10/16 23:52
雨上がりの朝 マリアカラスの雫。。。
葉の上には 水滴がたまり
そして雪が降る事もあり
やがて散った葉の成分や水分は
土に吸収され その一部となり
また それが木を成長させて
やがて 新芽が育ち 葉が大きくなり・・・
命は永遠に循環していて・・・
『葉っぱのフレディ』という童話
主人公は フレディと言う名の葉っぱと仲間の葉っぱたち
春の若葉から 夏には緑 秋には色に染まって やがて散る・・・
薔薇小輪系のぞみのローズヒップ。。。
秋になり 仲間の葉が散りゆくなかで
フレディは 兄さんの葉っぱダニエルに
「ぼく、死ぬのがこわいよ・・・
ぼくは 生まれてきて よかったのだろうか・・・」
エメラルドセージの魅力的な水滴。。。
ダニエルは答えます・・・
「形あるものは いつかは死ぬさ・・・
でも 多くの人の役に立ち
人の目を楽しませた ぼくらの人生には 意味がある・・・
意味のある生き方をできた ということが 幸福なんだ 」
大きな木の下は 夏の盛りでもすずしい・・・
葉っぱが生まれてから死ぬまでを
あたかも 人の一生のように 表現した作品
つぼみまでが 水滴を喜んでいるかのよう。。。
俳優の森繁久弥さんが朗読したCDもありますが
森繁さんの御長男が58歳で亡くなられた直後に
この絵本と巡り合われたそうで
・・・散りゆく運命を 受け入れる事が できるようになったそうです・・・
レオ・F・バスカーリア 著
1924~1988
アメリカの哲学者
生涯でただ一冊書いた童話『葉っぱのフレディ』
日本では1998年童話屋出版社より発売
翻訳 みらいなな さん