大阪のど真ん中の 四天王寺さん
いつでも行ける様な、身近の、大阪のど真ん中にある、聖徳太子ゆかりの日本最古の官寺 四天王寺の名宝展に出かけてきました。
飛鳥時代の創建以来、幾度かの被災、焼失と復興を繰り返しています。昭和に入ってからでも、室戸台風と昭和20年の空襲で伽藍はほぼ全焼状態。戦後、復興を遂げていますが、建物は、市街地のため建築基準法で木造を認められなくて、やむなく鉄筋コンクリートで木造を再現した建物になっているそうです。
以前から、何故、木造で造らなかったのか不思議だったのですが、そういう訳だったのか!と思いますが、これだけの由緒あるお寺なんだから、防災方法をしっかりして、木造で再現して欲しかったなあ、と思うのは私だけかな。
門からは、「四天王寺式」と呼ばれる、中門、五重塔、金堂、講堂が南北に一直線に並んでいるのが良くわかります。創建以来、罹災と復興を重ねたが、いつの再建の時も飛鳥時代の礎石の上に建てられていたことが昭和の発掘でわかったそうです。
そんな歴史の中でも、たくさんの宝物が今に伝わっている事に驚きました。
一年に一度、この時期に宝物を公開しているそうで、たくさんの宝物が展示されていました。
今回私が、訪れた2月7日に出展されていたのは、「国宝 懸守」ほか、重文が平安時代の毘沙門天立像、平安時代の千手観音・二天像箱仏、舞楽装束 太平楽、など多数出展されていて、よくぞ守られてきたものだと、一点一点じっくりと見ることが出来て見応え十分だったのですが、4時きっかりになると帰り支度を急ぐ係りの人に追い出されてしまいました。もうちょっと融通は利かせてもらえないのかな。
以前、何気に訪れたときが、たまたま4月22日の聖徳太子の命日に行われる法要の聖霊会の時、舞楽が奉納されていて大勢の人が見物人に混じって感動して、長時間じっとずっと見入っていました。