新潟大学農学部へ
ヤスヒトです。
食育の仕事柄、大学の先生と会うことが何度かあり、
そのつど発酵液の話をすると、いつもいい話をいただきました。
「面白いね。自然のものだからぜひ使ったほうがいいよ。」とか、
「そんなに少ない量でいいの!?すぐにでも、商品化したらいいんじゃない!」とか。
中には、「有機JAS取得のために有機農業へ移行する農家にとっては、3年間の移行期の土壌改良と生育のために使うといいなあ〜。学生に調べさせよう!」と言ってくださった先生もいました。
その都度、大喜びし、研究への期待をしていましたが、
その後まったく連絡もなく・・・を繰り返し、
ある時は、張り切って約束の時間に大学に行くと、いない。なんていうこともありました。
昨年の2010年は、猛暑の影響で新潟県の米の品質が過去最低を記録しました。
そんな中、「うしと花」の発酵液を使っている農家の小林さんの米が、1等米で非常に出来が良かったことがきっかけとなり、新潟IPC財団を通して研究費に新潟市の「産学連携トライアル補助金」が使える。ということになりました。
刈り取った小林さんの稲
さっそく大学で研究を引き受けていただけるかどうかを打診するためにIPC財団の百合岡さんと、新潟大学農学部大学院の中野教授を訪ねました。
中野教授は、発酵液を見ながら匂いを嗅いだり勢い良く振ったりしながら「匂いがしないね、有機物が入っているならもっと泡が出てもいいんだが・・」と興味を持っていただき、研究を引き受けていただくことが内定しました。
補助金の申請・契約の手続きは、百合岡さんと新潟市の担当の方が、とても丁寧に教えて下さいました。
こうして去年12月から、新潟大学農学部大学院での研究が始まりました。
中野教授は、農業工学が専門なので、糞尿処理プラントにも非常に興味をもってくださり、
1月には、北海道のプラントへ視察に行きました。
発酵液の分析では、通常の堆肥や液肥よりも窒素、リン、カリウムがかなり低いことがわかりました。
それにもかかわらず、生育実験では、葉の葉緑素がとても多くなることもわかりました。
このことから肥料成分の他に、植物の成長に関わるものが含まれている可能性が出てきました。
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