一人がけチェアー
暑さ寒さも彼岸まで
なーんてよく言ったもので
ここ熊本でもぐっと秋めいてきて 明け方はちと寒い
いつしかせみも姿を消し 夜になると秋の虫たちが騒ぎ始めている
夜になると夏の暑さで疲れた体を涼しい風が癒してくれているようだ
来週は中秋の名月
夜空を楽しむには最適な時期だろう
こんな時に今欲しい物がある
一人がけの椅子に身を委ねたい
イームズのラウンジチェアー
ウォールナットの木目と皮製のシート 色合いとデザインは素晴らしく 憧れの一品ではある
おいそれと買える金額ではないところに更なる購買意欲をかきたたせる
悩んでいるさなかに 首を突っ込んできたのが長男であった
彼もインテリアには興味があり 同じように一人がけチェアーを望んでいたのだった
しかし 本人曰く “高くて買えない”
話を聞けば なんと
ル・コルビジエの バルセロナチェアー !!
いい趣味してるな なんて感心すると同時に
同じ時期に似たような事柄で悩んでいる親子の姿に 客観的におかしくも思えた
高校生がデザイン家具に興味を持つこと自体驚きでもあり
これが 今の若者の価値観なのかさえ思えた
一つのこだわりでもあるし 快適空間の追求であれば 今後の若者の消費動向がうかがい知ることができる
ことであろう
彼らが10年後先に所帯を持ち家を所有する時が来れば 我々のガーデンエクステリアには 何が求められ
ているのだろう?
彼らが求める家とは何だろう? 庭とは何だろう?
一つの椅子から10年先のガーデンエクステリアの夢を馳せる一夜であった
週末の中秋の名月の際には お月さんに住むうさぎさんと会話を交わす予定だ
JYOUMU