<地中ポット>との違い

前回、NHK「やさいの時間」に出ていた<根域制限ポット>を注文したことを書きました。

すると工房YのMさんから、「それは<地中ポット>のことだろう」とのコメントを頂きました。
樹木苗を育成するのに使って、そのポットのまま流通しているようです。
Mさんによれば「遮根性はなく通根するのでポットを剥がすのが面倒だ」とのことです。

私は<地中ポット>の名前も聞いたことがありませんでした。
「あれ、そんなポットが既にあるのか!」
愕然として調べてみると、あるわあるわ、幾種類もあるようです。
<防根透水ポット>こそ我が独創と張り切っていたのに、ショックです。

しかしよく見ると<防根透水ポット>とは若干方向が違うようです。
まず<地中ポット>は2つに大別されます。
地中で分解してしまう生分解性の素材で作られたものと、不織布製品です。

生分解性の製品は目的が違いますからまず除外します。
不織布にはポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレンなどありますが、概して生地が薄く、遮根性が無いか弱いものが多いようです。
製法は熱溶着と縫製とあります。
生地に防草シートを使用しないのは製法上の制約かもしれません。

桃木商店という埼玉越谷の農業資材業者は7種類もの<地中ポット>を扱っています。そのうち2種が生分解性でした。
そこの<地中ポット>の効能書きは次の通りです。
 ・植木の移動を通年可能にします。
 ・根がルーピングし難い。
 ・根域制限に使用して、樹木の成長を遅らせたり、果樹の高さを押さえたりする。
 ・根を集中させ肥料及び殺虫剤の効率をよくする。
 ・家庭菜園用として使用。水・空気が通るので根腐れなし。  
 ・生分解型は現場での廃棄物を無くす。
 ・植栽時根鉢が崩れないので根付きがよい。 

なるほどね。こうして流通している商品があったんだ。
ほとんどが<防根透水ポット>より材質が薄く、通根性で繰り返しの使用が出来ません。
価格はまちまちですが、<防根透水ポット>の半分からイーブンくらいです。
そして取引のロットが200-1000個で、小分けになっている<防根透水ポット>と大きく異なります。
ふん、ふん。充分戦えるなあ。

加えて我が方には次の利点があります。
丈夫で再利用可能、防根性能があり、耐熱性能が強く、適用範囲が花壇、菜園、ベランダ園芸へと大きく広がった。
さらには熱水消毒による連作障害対策も可能となった。

いざ、自信をもて進軍ラッパを吹き鳴らそう!
 
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黒潮丸

黒潮丸

リタイア後、伊豆高原に住んでいます。

ガーデニングが嵩じ、近所のホテルや美術館の花の植栽を請けています。

仲間を募って20数庭でオープンガーデンをしています。

開花期、花の色などの条件を入れると適合する花の名を表示する「花選びDB」というオンラインデータベースを開発しました。

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