震災で学んだこと partⅡ
業務課Oです。
震災から約1か月経ちました。
熊本市は表面上は落ち着きを取り戻してきましたが、よくみるとあらゆる屋根にビニールシートがかぶっていますし、各熊本市立の学校や指定避難所にはまだたくさんの方が避難されています。
仕事でも言えますが、一つ一つ問題を解決していかないといけないようです。
前回停電になって気づいたことを載せましたが、今回は水について書いてみようと思います。
我が家は熊本市の中でも最も断水解除が遅い地域でした。
家に帰るたびに蛇口をひねっては「今日もまた駄目か・・・」とがっかりする毎日でした。
ただその分学んだこと、助けてもらったことがたくさんありました。
水がなくて困ったこと、BEST3は・・・
①洗い物ができない
②お風呂に入れない
③トイレが流せない
大きくこの3点でした。
①洗い物ができない
飲み水はジュース等で代用できるし、量も少なくて済みます。
ただ、洗い物は水でないとできないし、ある程度の量が必要です。
洗う水がもったいないので知人がわざわざ福岡からもってきてくれた紙皿や紙コップが大変重宝しました。
紙皿がないときは皿にラップをして使うようにしていましたが、私は不器用なのでけっこう破ってしまうんですね
兼業農家なので米はあるのですが、米を研ぐのももったいないので、2回くらいしか洗わず、そのとぎ汁もトイレ用にとっておいてました。
インスタント食品を結構いただいたんですが、やきそばだと湯切りをするときに水を捨てることになるのでせつない気分になり、いっぺん食べてからは断水解除まで結局食べませんでした。(今はおいしくいただいてます)
ガスも止まっていたのでガスコンロを使おうと思ったのですが、結局洗い物ができないので、これも断水解除まで使いませんでした。
したがって食べ物は賞味期限が長く、電気もガスも水もいらない「缶詰」が最強だということがわかりました。
②お風呂に入れない
もちろん手も顔も洗えません。
ウェットティッシュが大活躍しました。しかし、顔は女性は特に気まずいです。
震災の二日後には仕事復帰しましたので、化粧も軽くはしないといけないし・・・。
仕方がないので少量の飲み水を使って顔を洗い、使用した水はやはりトイレの水にまわしていました。
比較的被害の少なかった北区の植木町は温泉が出るので、しばらく温泉施設が無料開放してくださいました。ただ高速道路が植木インターより南がやられていたので、温泉と高速による「植木渋滞」が起こり、しばらくは北方面に行くのを諦めていました。
前出の知人が「体拭きタオル」というウェットティッシュの拡大版みたいなものを持ってきてくれていたので、これも大変助かりました。
あと、私の実家は断水はしていたものの、もともと温泉をひいていて、幸いそれが止まらなかったので、渋滞がある程度おさまってからは実家で温泉につからせてもらい、またまた大変助かりました。
③トイレが流せない
これには一番悩まされました。
トイレで流す水って1回でバケツ2杯くらい使うんですよ。知ってました?
雨の日にバケツや鍋等をベランダにいくつか並べてみましたが、1回で使い切ってしまいました。
汚い話ですが、「小」はそのままにしていて「大」の時に流すようにしていましたが、限界はすぐにやってきます。
ただこれも我が家の隣人がどっかから濁った水を大量に運んできて、我が家の風呂桶にもいっぱいに入れてくれました少し臭かったのでバスクリンを入れましたが、これまた大変助かりました。
それから断水解消まで「小はそのまま、大で流す」というスタンスを維持した結果、トイレの水には困りませんでした。
ただ断水が解消してから余震が続いているので、いざという時のために毎日次回のお風呂の水を貯める時まで前日のお風呂の水は捨てないようにしています。
長くなりましたが、本当に水って大切なんだということがわかりました。
そして、いろんな人に支えられているんだな、ということを実感しました。