版築工(はんちく)

テーマ:仕事
“版築工”この現場を始めるまで聞いた事すら無かった言葉でした。

聞いた事ない=やり方わからない!からのスタートです。
簡単に言うと、土:消石灰:砂利の混合土で現代版土セメントです。

ここからのスタートです。

大粒の土はNGな為、まずは山土のふるいかけ作業。

土も敦賀、滋賀、そして一乗谷の山土と3種類用意。
そして、サンプル施工。

3種類の土+消石灰+砂利のいろんな割合のサンプル施工をしました。

県内外から遺跡を研究されてる先生や役所関係の方が来られての
委員会で、一乗谷の土がベスト!だと言う結論がくだされました。

さあ施工です。

でも、作業現場は朝倉氏遺跡の中!既存の石等を動かしたり
痛める事はもちろん厳禁!そんな中での作業開始!

一段ずつ板をあてて中に版築をしていきます。

そして、ひたすら叩いて締めるのみ!

何かの建物?て位、異様な光景です。

板を外すと見事に固まって版築の完成です。

そして、この段を埋める様にして法面を整形していきます。


最後に植生マットを張って完成です。


作業現場では、これだけ機械や重機類が発達したご時世で、
土、石灰、砂利を撹拌するのにミキサーや発電機を使用しましたが、
それ以外はほぼ人力作業!

先人の人達は、このような事を日常してたかと思うと、本当に頭が下がります。

と共にいい勉強をさせてもらった現場でもありました。
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コメント

  1. なかなか目にすることのできない貴重な写真を拝見させていただきありがとうございました。


    二宮
  2. yo-heyheyhey
    2011/07/12 08:17
    大変わかりやすい写真と説明でした。苦労された現場でしょうが、見る側は大変勉強になりました。教授ありがとうございます。
  3. wakimura
    2011/07/12 21:03
    はんちくこう・・・

    始めて聞きました!!

    いやぁ・・・人力・・・すごいですね!!!

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