㈱タケウチ　ガーデンギャラリー

業務課水曜日Ｔです。

本当に言葉が見当たりません。

地震が落ち着きかけたら

今度は大洪水、何度も何度も困難に

立ち向かわないといけない方に

何と声を掛けたらいいのか

地震の被害が酷かった地域に今度は

水害。。。

心よりお見舞い申し上げます。

話しは全く変わり恐縮ですが

暦の上では昨日が夏至でしたね。

ここ数日は雨大雨雷ですが

晴れていたら１９時を過ぎても明るい時期で

夕涼みがてら散歩される方がいたりする季節

日本は本当に安全な国で、２１時を過ぎて

独り出歩いても怖くない。

そんな日常に慣れている

私に起こった、何十年も生きてきた中で

５本の指に入る程の泣きたかったお話です。

前回の続きになりますが、私が大大大ファンである

「ＳＨＩＮＨＷＡ」のコンサートが

終演したその後のお話になります。

コンサートが終了したのが２１時過ぎです。

１５０００人もの観客が一斉に帰宅の途に就きます。

コンサートのあった会場は

ソウルオリンピック記念公園の中にある

体操競技場でした。オリンピック記念公園は

総面積４３万坪という、とーっても広い公園です。

私が降りた地下鉄の夢村土城駅からコンサート会場までは

歩いて約４０分近くかかりました。

行きは後輩の坂口さんに、ただ必死に付いて行って

なんとか会場にたどり着きましたが帰りは独りです。

コンサートが終わったらホテル迄戻って来るよ と

坂口さんに伝えたのですが

どうせホテルの外で食事をするから降りた地下鉄の

駅の広場で待ち合わせしましょう。

ポケットワイファイを渡しておきますから、コンサートが

終わったらラインして下さい。私はホテルで待機していて

ラインが来たら地下鉄の広場に向かいます。丁度

会場から距離があるから私がホテルから来るのと

同じ位になるので待ち合わせしましょう。と

駅の広場で待ち合わせをする事にしました。

（行きは駅の名前も確認していませんでした）

コンサートが終わったら

申し合わせたとおりにラインで伝え、既読になったので

安心して待ち合わせ場所に向かいました。

殆どの人が地下鉄を利用する筈だから人並みに

付いていったら地下鉄の駅に着くはずと大勢の人と

同じ方向へ歩いて行きました。

途中カフェやレストランを見かけ

≪あれ？来たときこんな所通ったかな？≫と

思いましたが大勢の人が歩いていってるいので

安心して付いて行ったのですが、地下鉄の駅は

かなり遠かった筈なのに１０分歩いた位で

着きました。まさか！こんな近かったかな

辺りをどんなに見回しても最初の景色とは全く

違います。いくら暗くなっていても全然違うと

わかる位に・・・。まさか この駅ではない？

そうだ、確かオリンピック記念公園は広いので

地下鉄の駅が２か所ありどちらからでも

行けるんでした。

                       〇体操競技場からオリンピック公園駅は直ぐ

                                                          ↓

                     ↑

     （地図を見ても夢村土城駅は遠いでしょう！）

殆どの人は近いオリンピック公園駅を利用するようです。

私はこの駅でないと気づきどうしたらいいか

わからず、言葉が通じないので取り敢えず

スタッフが残っているかもしれないとコンサート

会場へ引き返す事にしました。

でも会場は既に真っ暗でスタッフも残っていない様子。

薄暗い街灯が少し就いているだけで辺りは人も殆ど

いませんでした。ただでさえビビリの私は暗いのが

大の苦手、とりあえず右の方の道に行ってみたけど

違う！左に行ったら、通っていない駐車場。

中央の道も違う、会場の反対側を除外しても

１８０°どこにでも行ける・・・コンサートが終了して

既に３０分位経ち、あちこちウロウロしました。

迷子になりました。

タクシーに乗って宿泊先のホテルになら戻れると思うけど

タクシーに乗って別の地下鉄の駅に行って下さい。と

きっと説明出来ないし、タクシーも既にいなくなっていました。

会場に引き返す時に、数人の若い女性とすれ違ったので

片っ端から、携帯の地下鉄の地図を見せて

夢村土城駅に行きたいから教えてとゼスチャーを交えて聞いて

みたけど、だだっ広い目印が少ない公園の道を教え

るのが難しいのか、面倒なのか 皆、私の？？の様子に

業を煮やし呆れて去って行きました。

５人位すれ違った人全員にトライしたけど駄目で

坂口さんに途中で迷子になったとラインしたけど

既読にならない。何度も何度もラインしたけど

全然反応がない。。。変だ 

そうだ私がポケットワイファイ持ってるから、

坂口さんはネットもラインも出来ずに私を待ってるはず。

心配しているだろうと気持ちはあせる

どうしよう。。。どうしよう薄暗く人気がなく広い公園

怖い。本当に怖いどうしたらいい。

野生動物でも出そうな雰囲気

この年で異国の地で泣く羽目になろうとは

心細いなんてもんじゃない。

このまま深夜になっていったらどうしよう。

坂口さんが警察に捜索願でも出したら

まさか大使館のお世話に？警察沙汰？

こんなことなら、やっぱりいざという時は

ホテルに戻ろうと約束しておくべきだった。

大声で泣きたい誰か助けてと叫ぼうか

その時本当に救世主が・・・

私と同年代位のご夫婦が食後の運動なのか

歩いて来るのが見えました。

カップルで良かった声かけやすい

もう私は必死で、スマホの画面を指さしながら

ここの地下鉄の駅に行きたいんです

と必死にゼスチャーで訴えました。

雰囲気で エーここからはかなり遠いよ

説明が難しいなあー

みたいな表情でしたがご主人が早口で説明して

去って行こうとしました。

でも私が？？理解出来ていない

と思ったのか奥さんが ご主人に

プサンジャナ（可愛そうじゃない）と言ってるのが

聞こえました。

そのあと私に向かって韓国語で近くまで行くから

一緒に行きましょうと言ってくれました。

不思議と言葉がわかりました。

私はご夫婦に何度も何度も頭を下げて

お礼を言いながら一緒に歩いて着いて行きました。

ご主人は無口な人でした（多分折角の散歩が

台無しになったせいなのか違う方向に

行く羽目になるのが面倒なのか・・・）

奥さんは私が緊張しないように色々話しかけて

くれました。

韓国語でしたが この時は本当に理解出来ました。

どこから来たんですか？

「チョ ヌン イルボンイムニダ」 （日本人です）

日本のどこ？

「クマモト チュルシ イムニダ」 （熊本から）

残念。熊本はメジャーではないので

知らないみたい・・・

そこで

「フクオカ」

そしたら

「アー！ネッタリガフクオカへ～コンサート～」

（娘がコンサートでフクオカに行ったのよ）

みたいな感じで。

そのうえ今なのに

「ペ・ヨンジュンシガ インキガ イッスル

コムシニダ？」

（ヨン様が人気あるでしょう！）みたいな

今は以前ほどではないけどとは伝えられず

「マニ インキ イスムニダ」

（とても人気です）と返しました。。。

行きは凄く遠く感じた道のりも奥さんが

話しかけてくれたおかげで 足の痛みも

感じる事なく歩けました。

私もしっている韓国語の単語を繋ぎ

「オヌル ノム チュオヨ」

（今日はとても寒いですね）と話しかけてみました。

真冬のコートを着ていたけどソウルの３月の

２２時は熊本出身の私からは考えられない位

寒かったんです。

そうなのよ数日前からすごく寒いの みたいに

返事してくれてうれしかったです。言葉が通じた

単語を繋いで話しているのに一生懸命理解

しようとしてくれました。

本当に このご夫婦と遭遇しなければ

もしかしたらソウル警察のお世話になって

いたかもしれません。今でもありがたくて

出来る事なら、もう一度お会いしてきちんと

お礼がいいたいのに。。。

３０分以上一緒に歩いたら、たくさん

街灯がある辺りに着いて韓国語で

「後はこの道をひたすら真っ直ぐよ」 と

言われ、ご夫婦に深々と頭をさげて

「ノム カムサハムニダ」 とお礼を言って

別れました。

私の単語を並べただけのメチャクチャな

韓国語ですが 一生懸命耳を傾けて

下さいました。

そしていつもの散歩コースより長い距離を

歩いてくれたに違いありません。

異国の地で人の暖かさに触れる事が出来て

本当に感謝でした。

この道をひたすら真っ直ぐよ を独りで歩き出しました。

行きがけに見た風景です。

５分位歩いて待ち合わせ場所に。。。

でも坂口さんがいなくて・・・

交番のような案内所があったけど無人です。

坂口さんいないどうしようここであってるよねと

案内板を見ていたら後ろから

「Ｔさん心配しましたよ」 と声を掛けてきた人が

そうです。やっと坂口さんと会えました。

坂口さんもとても心配しながら深夜の寒空の中

私を１時間近く待ってくれていました。

本当に申し訳ない

あとは坂口さんについてホテルまで帰りました。

二人とも夕飯を食べていなかったので

ロッテワールドの中のフードコートに行って

食事をする事にしました。でも最悪な事に

２２時を過ぎていた為にお店が締まっていました。

どうしようか・・・と言ったものの

私は実は空腹よりも足が痛すぎて近くのコンビニ

でパンでも買って食べてもいいかなと

部屋に戻って休みたいと思っていました。

その時坂口さんが

確かホテルの外にマックがあったと思うんですよ

と彼女にいわれるままついて行きました。足が痛い私は

マックを探して歩くのもつらかった・・・

こんなに歩いたのは何年ぶりかな

５分位歩いたところにやっとマックを発見

結局２３時過ぎにマックを食べる事ができました。

夢のようなコンサートの後に待っていた

大泣き体験でした。

皆様も言葉が通じない異国の地に行かれる時は

単独行動は危険です。ご用心下さいませ。

今回も長い長いブログに付き合って下さった方

ありがとうございます