庭師と親方
鎌倉時代の…
今日から溝の口に在る山頂のお屋敷でお手入れ、弟の担当する現場の助っ人です。
数年間手付かずだった高木の強剪定なので大量の枝が出ています。
かれこれ十数年前に移設させていただいた八角灯篭。
火袋には穴が無く、八体の仏様の彫りが見られます。
鎌倉時代の作と言われており、元々は八芳園に在ったのをご親族が譲り受けたものだそうです。
この犬と毬も同じく鎌倉時代の石のオーナメント。
力強く繊細な彫り、それでいて愛らしい犬達…。
”作者不明”ではあるけれど、時代を超えて溜息が出る程魅了されてしまいます。
建仁寺垣Ⅲ
建仁寺垣Ⅱ
今朝の道路は昨晩の雪の影響も少なく通常通り現場に出ることができました。
昨日の続きです。
柱と胴縁を棕櫚縄で釘掛けします。
釘を打っただけでこれを怠っている垣根をよく見掛けますが、コレ肝心なところです!
今回の建仁寺垣は”圧迫感の無い目隠し”の趣旨、微妙な加減でH1700としました。
先ずはL1700の計棒を決め竹引き鋸でテンポ良く!(ココもスマートに散らかさず!)刻んでいきます。
ふた広の長さに用意した棕櫚縄で一本づつキッチリと掛き付けていきます。(竹の反りと合わせを見て時にはひっくり返し…)
この時一本止める毎に棕櫚縄が絞まる様(手を離しても緩まない状態)に固定します。
人に依っては銅線で掛き付ける事もありますが、後の化粧結びの際クリ針の通りも悪く無理をして切れてしまう事も多く棕櫚縄の方がおすすめかな。
また、最後の割り竹の幅が半端になる場合が多いのですが、その時はナタで削いで用います。
掛き付け完了です。
残すは押打竹と化粧結びで完成となります。