坂東玉三郎特別舞踊公演(その2)

テーマ:俳優・歌手 Actor・Singer
そして最後は夢枕 獏 作 『楊貴妃』

これは平成4年に銀座セゾン劇場(現在のテアトル銀座)で観ました。


そのときのパンフです。





ホントにこの時はこの世のものでないものを観たような気がしました。振りも京劇のもので、本当に素敵でした。

そのあと何度もNHKで放映されて、そのたびに観てました。


久しぶりに生で見た感想は、「綺麗なんだけど何かが前と違う」という感じ。

多分、何度も観てしまっていたので、目に新鮮に写らなかったことや、玉三郎さんの若さが減ったことで玉三郎さんの中から湧き出るパワーが違ってきていることがあると思います。


方士役が以前はおじいさんでも、ヒゲを伸ばしていなかったんですが、今回はヒゲを伸ばして汚くなってたのがちょっと…

あと以前と違って、玉三郎さんが曲に合わせて歌うようになりました。正直、いいか悪いかわかりませんでした(^_^;)









劇場入口にこの3つの舞踊の衣装を着た玉三郎さんの2メートルくらいの高さのポスターがあって、みなさんその前で記念撮影をされていました。

けっこう、トイレで並んでいる時に「これで最後だね」とおっしゃってる方がいました。美しい女形としてギリギリ、ということを感じられた方が多いのだと思います。


良かった〜、年内に載せられて♪

ではみなさま、よいお年をo(^-^)o
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坂東玉三郎特別舞踊公演(その1)

テーマ:俳優・歌手 Actor・Singer
10月6日に行ってきました。


有楽町の日生劇場でした。

日比谷公園の隣り、帝国ホテルの向かいにあります。






日生劇場での舞踊公演は16年ぶりだそうです。


演目は『傾城 吉原絵巻』『藤娘』『楊貴妃』でした。


当たり前ですが、一演目ごとに舞台装置を取り替えるので、そのたびに休憩が入り、「公演」といっても舞踊の公演で、一演目がそれぞれ30分程度なので、あんまり「観た!」という気がしませんでした。


休憩時間が長かったです。

舞台だけではなく、玉三郎さんもあの衣装や化粧を変えられる訳ですから時間がかかるのは無理がないんですけど。


『傾城』





これは初めて見ました。
花魁道中から始まり、座敷に入って手踊りをするというもの。

衣装や髪型の絢爛豪華さが見物という感じでしょうか。

あれだけのかさばる衣装を着ているのであまり大きな動作は出来ず、手踊りとなるのですが、ちょっと「踊り」としては手ばっかり使っててあまり見応えないかも。
もちろんとても綺麗なことは間違いないです。当代一の女形です。



次が「藤娘」

NHKで以前玉三郎さんが「決定版」というもの(葛西アナが司会の回)を録画して、何度も見ていたので生で見るのがとても楽しみでした。





舞台が真っ暗なところから、いきなり照明が明るくついて、正面に松に絡まる藤が咲き乱れていて、そこに藤の精が立っている、という素敵な幕開けです。


後半の「松を植よなら有馬の里へ植えさんせ〜♪」という所からいつもの振りとは違っていました。
かなりシンプルで歌詞とあまり関係のない振りでした。

ここは本当はとってもイヤらしい振りなんでよく覚えているんですけど、下品だからでしょうか?変えたのは。詳しいことをお知りにないたい方は、林真理子さんの「強運な女になる」をお読みください(笑)


素敵でしたが、60代の女形が10代の「娘」に見えたかというと「?」でした。「可憐」というよりしたたかそうに見えました…玉三郎ファンのみなさんごめんなさいm(_ _)m

あっ、でも休憩時間におばあさん方が「派手さがない」とか「メリハリに欠ける」とか不満げに言ってたんで、あながち私の感想も的外れでないと思いますよ(^_^;)

つづきます

美輪明宏音楽会〈愛〉

テーマ:俳優・歌手 Actor・Singer
行ってまいりました。

場所はテアトル銀座。以前の名は銀座セゾン劇場です。



エレベーターで3階に上がるとそこが劇場。

ドリンク、パンフレット、DVD、CD、サイン本などが売られています。




パンフレットは三谷幸喜さんとの対談や美輪さんお勧めの美女の出る映画などが紹介されています。
グレタ・ガルボ、ディートリッヒ、エヴァ・ガードナー、エリザベス・テイラーなどが紹介されています。

ちなみ去年のパンフレットの対談相手は小雪さんでした。

エスカレーターで上に上がって会場入り。




上からエントランスを見るとこんな感じです。

会場入口に50鉢位の楽屋花というんでしょうか。ほとんどが胡蝶蘭の鉢植えでした。
何故か係員がいて撮影禁止でした。

美輪さんのリサイタルは何度も来ていますが、10年以上前から必ず花が来ているのは、水前寺清子さん、古舘伊知郎さん、安藤和津さん、寺山修司さんの元奥さんの九条今日子さん、うつみ宮土理さんたちです。渡辺徹さん・榊原郁恵さんご夫妻も毎回花が来てます。

最近はIKKOさん、はるな愛さん、坂東玉三郎さん、江原啓之さん、宮崎駿さん、宅麻伸さん、高島政宏さんたちも必ず来ています。

なんであんなに美輪さんは元気なのか不思議。年はとらないし全然歌唱力が衰えてないんです。最後は客席がスタンディング・オーベイションとなり感動的なラストでした。

最近占い師や霊能者と称する人が占いサイトやツイッターで「美輪明宏の弟子」とか言う人が沢山いるそうで、「私が認めているのは江原啓之さんと青森の木村藤子さんくらい。あとはインチキです!」って怒ってました。
私も占いサイトでマツコみたいなオバサンが「美輪明宏に光ママと言われた」、という触れ込みで大々的に宣伝しているのを見ましたが、多分そのことだと思うのですが、「私になんとかママと呼ばれた、とか言ってるのがいるけど、だいたい私がママと呼ぶような年の人が生きてる訳ないんです!」ってまた怒ってました。会場ウケてました。
法外な値段をふっかけるのは必ずニセモノとのこと。



これ、黒蜥蜴のフランス語版のポスターです。

エリザベス・テイラーさん

テーマ:俳優・歌手 Actor・Singer
とうとうあの世に旅立ってしまった。私は大ファンだったので1日でも長く生きていて欲しいと思っていた。
「彼女の母親のサラ・テイラーは90歳以上生きたから、彼女も長生きするかも?」と思ったり、
「あれだけ何度も命に関わるような病気や怪我をしたり、アルコール中毒になったり不摂生してたからどうかな?」と思ったり。
そういえば今、急に思い出したのだけれど、今からちょうど20年くらい前、リズが入院したときに(彼女は病気やら骨折やらで、しょっちゅう入院していた)看護師にマックのチョコレートシェイクを買ってくるように頼んだという記事を読んだけど、あれ本当だったのだろうか??
私がリアルタイムで知ってるだけでも、ここ20年くらいの間に、脳腫瘍の手術をして坊主頭になったり、背骨を骨折したりしていた。それ以前では「クレオパトラ」の撮影直前に風邪をこじらせて昏睡状態になって危篤の報道が流れたり、撮影中に目に破片が刺さって麻酔なしで手術したり、切りがないほど病気や怪我に見舞われている。

それはともかく、彼女ほど映画の中のセリフで「美しい」と言われている人はいないらしい。淀川長治も、実際会って「びっくりするほどきれい」と言っているし、オードリー・ヘプバーンも「確かに、エリザベス・テイラーは今まで会った人の中で一番美しい」と雑誌で答えている。
私は始め、いつも不満そうな彼女の顔を見て、「一番」とは思わなかった。
それが変わったのは「ジェイン・エア」に出ている子役の彼女を見てからだ。彼女が出ているとは知らなかった。ただ、子役の中に飛び抜けて美少女の子がいた。そして、エリザベス・テイラーにしか見えないという完璧な顔。よく彼女の子供の時の顔は「大人の顔をしている」と表現されるが、あまりに整っているせいだと思う。「一番美しい」と言われるのも、「小さい時からずっと綺麗」ということもあるのではないか。
例えば神秘的なまでに美しいと言われたグレタ・ガルボもスウェーデンからハリウッドに来たばかりのときはモッサリ太って野暮ったい女である。イングリッド・バーグマンもしかり。なかなか始めから綺麗という人は、いないものである。




「花嫁の父」の衣装を着て。すみれ色の瞳の人がいると知ったのは彼女から。