二季草

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夏も近ずく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る

立春から数えて八十八日目、五月2日は、八十八夜です。

これからが茶摘みの最盛期、一番茶、二番茶、新茶がうれしい季節です。

茶摘みの終わった茶畑、整った緑の畝がいくえにも連なり、清々しく気持ちがよいですね。

我が国の茶の栽培は、唐から伝わった平安時代初期にはじまり、鎌倉時代初期にふたたび栄西が、茶の種と抹茶の喫茶を宋から伝え、本格的に発展しました。

嬉野、宇治、静岡、鹿児島、狭山と全国にお茶の産地があります。

八十八夜のころ、春から夏にかけて咲く、別名『二季草(ニキソウ)』藤の花が盛りとなります。

藤に野田藤と山藤があり、よく言われるように、野田藤のつるは右巻き山藤は左巻きで見分けがつき、紫花、白花、いろいろ園芸品種があります。

野田藤の園芸品種に、野田長藤があり、花(花序)が長く1メートル以上になり、九尺藤とも呼ばれ、藤棚から長く垂れて咲く風情は、たおやかで雅の世界です。

奈良春日大社の『砂ずりの藤』、特別天然記念物で埼玉県牛島にある全国一の巨木、東京亀戸天神と藤の名木、名所は多くありますが、岡山県の渋川には、長さ900メートルと日本一長い藤棚があり、あっかんです。

延々続く藤棚のしたをそぞろ歩くのも一興です。

同じく、岡山県の和気神社外苑、藤公園もいろいろ品種があり楽しめます。

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