たのみの節句

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八朔(ハッサク)のお祝い申し上げます。

8月1は、八朔、又は田の実の節ともいわれ、陰暦のこの頃、稲の穂が相当実るので、これを祝う日でした。

『田の実』を『頼み』と解し、日頃厄介になっている人へ、この日、その恩に報いるため、贈り物をする風習がありました。

 

天正十年八月一日、徳川家康が、江戸に初めて入城したので、江戸時代、幕府では、江戸入国の記念日として、正月につぐ祝日となりました。

この日、諸大名以下、白帷子(しろかたびら、一重の白い麻の着物)に長上下(ながかみしも)で登城し、将軍に拝謁し祝詞を述べるのが例でした。

二月から三月ごろに店頭にならぶ柑橘類に、ハッサク(八朔)があります。

江戸時代末(1860)広島県因島で原木が発見された、広島県原産の柑橘類です。ハッサクの名は、原木のあった寺の住職が、八朔に食べられると言ったことによるとか?

当然、旧暦の話にしても、酸っぱかったことでしょう。

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