職人

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お世話になっております。京苑の鈴木です。

夕べは私の所属する社団法人白石青年会議所の例会でした。
月に1~2度あるかないかの、正装が藍染の庭職衣装ではなくスーツになるときです。

現場からお客さまとの打ち合わせまでほとんどが足袋姿です。

股引の腰紐を締め、

脚絆、手甲のコハゼを掛け、

足袋のコハゼを掛ける。

仕事へ向かう気持ちを上げていく、毎日の儀式のようなものです。

それらの一つ一つがそれぞれ職人が丹精こめて作られたものであるということも、気持ちをより一層高めます。



私はスーツを着るときも同じような気持ちになります。

それは私のスーツが背広職人の叔父の手によるものだからだと思います。

叔父は昭和一桁の生まれで、中学を出てすぐに東京へ出てその道へ入り、その後50年以上にわたりスーツを作り続けた人です。

その叔父に20歳のころに2着のスーツを作ってもらいました。

着る機会が少ないせいもありますが、その2着は今も現役で32歳になった私の正装の座を守り続けています。



先日叔父の所へ遊びに行ったときでした。

「最近はスーツ流行りは襟が・・・」

現役を引退して10年以上経つ叔父ですが、背広職人である叔父の目は常にそこへ行くのだなと思いました。

そんな叔父の作ってくれたスーツをこれからも大事に着ていきたい。あらためてそう思いました。




追伸
腹回りのお肉が気になる今日この頃、「いつでも直してやるぞ~」という叔父の言葉に甘えることのないように、気持ちだけでなく体も引き締めていきたいと思っています。


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