私たちは庭を考えるとき、そのデザインや機能はもちろん、庭がとり持つつながり-en-(縁)をイメージしています。家族や友人とくつろぎ、会話がはずむ。四季を感じられる。道往く人が足を止める。見送り、迎え入れる。新しいつながりや思い出が生まれて、そこに日々の物語がはじまる。「物語のある庭。」を作ることが、私たちのテーマです。

昨日から

テーマ:徒然草
映画「西の魔女が死んだ」を見ています。

見ています。というのも変ですが、
子供たちがなかなか寝付かなかったので
途中で切り上げて一緒に夢の中へ。

まだ半分も見てないんですが、とにかく映像が美しい。
冒頭の車が山の中に入っていく、何てことはないシーンにも
この先どんな景色と物語が広がるのか、期待が募ります。
木々に囲まれたおばあちゃんの家もとても素敵だし。
早く帰って続きを見たいです♪

途中、ひとつ気になる事がありました。
それはおばあちゃんちに行く道を見た時なんですが、
くねくねした山道を進んで、
途中からは舗装されていない砂利道に入っていきます。
その砂利道の先に家が建っていて、
車を止めてからのアプローチにはゴツゴツした石が敷き詰められています。
あばあちゃんとママと主人公はゆっくりとその小道を進んで家の中へ。

その一連のシーンを見ていて、
「なるほど!」と思いました。

今、世の中はとても便利になっていて、
物心付いた頃はすでにまわりのほとんどの道路は舗装されていました。
家の敷地の中も、頻繁に歩く部分や駐車スペースはコンクリートなどで固められています。
もちろん、そのほうが便利で安全で、手入れもし易いから。

我が家でも、子供がまだ小さいので、よくつまずいたりして転びます。
砂利道で走っていても足を滑らせて転びます。
でも、だからといって必ずしもべたーっと平らな舗装で固めてしまう必要は無いなと。
というか、その比率、バランスが大事だなと思いました。

例えば、多少でこぼこな地面を歩く時には
自然と足もとに目が行って、その分ゆっくり進む事になりますよね。
そこに花が咲いていたり、一緒に歩く人がいたりすると、
そちらにも自然と意識が向いて、季節を感じられたり会話が生まれたりする。

古くからある和庭なんて、景色としては素晴らしくても
飛び石の歩きにくさではダントツです。
石によっては雨の日は超スロー歩きになってしまいます。
それどころか、尻餅つきます。
でも、それもわざとゆったりした時間を作るための演出なんですよね。
いつも車で通る場所を歩いてみた時のように
新鮮で、ちょっと背筋がすうっと伸びるような。

仕事柄、普段からそういった部分は気にしていたつもりですが、
今までよりずしんと心に入ってきました。
お庭や外構のご提案の時にも、プランニングする上で
お客様のご要望の中でも、機能的にも意匠的にも
本当にその必要があるのか、無いのか、どの程度なのか
じっくりお伺いして、「バランスを取る」というのが
我々プロの仕事だなと思いました。

yama-U


P.S.

そういえば、
昔からちょっとした遠回りが好きです。
ワイフや子供からは「早く行こうや!」と言われる事もしばしばですが。。。
でも先日、夕食のスープを作るのに初めて生の野菜の出汁を取る所から始めましたが
お味は抜群で全員にお代わりしてもらえました♪
と、こんな調子で。

LETS CLICK緑
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コメント

  1. 2009/01/28 17:05
    いい映画って
    いい影響受けることができますよね。
    僕も「西の魔女が死んだ」見てみます。
    jun
  2. 2009/01/29 14:26
    ホントにいい映画ですよ!と言えるほど見てないのですが。。。
    昨夜もほんのチョットしか見れてないですし。
    今夜こそはエンディングまで観ます♪

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