階段
現在、階段を制作中です。
下地ならし
階段ができる事で、庭全体をまわれるようになります。使い勝手も良くなると思います。
目地入れ
どこにでもある材料で、コストもおさえる事が出来そうです。
ベースモルタルで下地塗り
狭い所での塗り作業でした。雨が降りそうになってきました。
マサ土風舗装材
雨が落ちだしたので、ここまで。
あとは、仕上げです。早く塗りたいです。
墨染
深草の野辺の桜し 心あらば 今年ばかりは墨染に咲け
東日本大震災から一月あまり、あの時かたい蕾だった当地の桜は、早くも散り始めました。被災された方々の一日も早い、安穏な日々を願い、心にかけています。
先日、仙台の桜の開花が報じられ、東北も花の季節になりました。弘前城址の染井吉野の古木、角館の枝垂桜、盛岡の石割桜、みちのくの桜の名所、名木の花の盛りもあとわずかです。塩釜神社の塩釜桜、福島原発から離れていますが、三春の滝桜、案じられる名木もあります。
花は、染井吉野が散り始めると、里桜にかわります。大阪造幣局の通り抜け、広島造幣局の花のまわりみちがはじまり、墨染、普賢象、楊貴妃、御車返、松月、妹背、関山など、いろいろの花が、あでやかに咲き競います。サトザクラは、古くから品種育成が行われた、桜の園芸品種で、二百種以上、多くの品種があります。
今年、親鸞聖人の七百五十回忌が、西本願寺、東本願寺など、真宗各本山で営まれていますが、サトザクラに親鸞聖人ゆかりの品種があります。
新潟県の梅護寺に原木のある梅護寺数珠掛桜で、聖人が越後配流の際、数珠を掛けたところ、数珠のような花が咲き始めたと伝えられます。花弁が百枚から二百枚と多く、四~五センチ位の、大輪で紅色の花が咲く遅咲きの品種です。
当地は、安芸門徒といわれるぐらい浄土真宗のさかんな所で、浄土真宗の寺院も多く、境内に聖人の銅像を見かけます。親鸞聖人の銅像にそわせて、聖人ゆかりの梅護寺数珠掛桜を植えられてはと、おすすめするのですが……。
炉をふさぐ日も近く、散りいそぐ花に名残を惜しみ、透木釜で花見の一服。
花散らす風のやどりは 誰か知る われにをしへよ行きてうらみむ
酒
最近、飲みすぎだと自分でも思います。
酒飲んで庭の本とか、写真を見るのが大好きなんです。
良い発見があるかもよなーんちゃって。マジかもよ。
本日、シャクナゲの移植してきました。根ずく事を祈ります。
明日、休みなので久々の休日いただきます。
貧乏、暇なし
紅枝垂
…あのお水取りの済む頃から、花の咲くのを待ち設け、その時に着て行く羽織や帯や長襦袢の末にまで、それとなく心づもりをして…
谷崎潤一郎の名作『細雪』の一節です。
主人公達は、京都の桜を見に行く一泊の行事を数年来欠かさず楽しみにし、祇園の夜桜、嵐山など桜の名所をまわり、最後にまさに春の日の暮れかかろうとする、最も名残の惜しまれる黄昏の一時を選んで洛中における最も美しい平安神宮の花を見ます。
平安神宮は、明治28年平安遷都千百年を記念して創建され、神殿は平安京の朝堂院を模して建てられています。
神苑は、南神苑、西神苑、中神苑、東神苑に分かれ、派手な石組は少ないですが、小川治兵衛『植治』によりつくられた名園です。
五条大橋や三条大橋の橋脚(橋杭)を用いた、中神苑の沢渡(臥龍橋)もいいですね。
有名な枝垂桜は、朱塗の西の回廊から入った所、南神苑に多く植えられています。
平安神宮の紅枝垂桜は、『八重紅枝垂』でエドヒガンの園芸品種です。
明治28年神社の創建に際して、時の仙台市長遠藤氏により、献上されたといわれます。(八重紅枝垂の別名を遠藤桜と呼びます)
4月8日は、花まつり、お釈迦様の誕生日です。
お寺では『潅仏会』が行われます。(この前の日曜日に行われたところも多いようですが)
ルンビニーの様子を模した花御堂の中に誕生仏を安置し、甘茶をそそぎます。
お釈迦様は、生まれてすぐ、右手は天を左手は地を指し、7歩歩んで『天上天下唯我独尊』といわれたとのことです。
誕生の時、龍王が天から清らかな水をそそぎ、産湯にしたとの伝えから甘茶をかけるそうです。
アマチャは(別名コアマチャ)ユキノシタ科アジサイ属の落葉小低木で、6月から8月にかけてヤマアジサイに似た薄紫の花を咲かせます。
少し大きいオオアマチャ(花、青紫)、白花のアマギアマチャもあります。
アマチャは、葉をかわかすと甘くなるので、これで潅仏会の甘茶をつくります。
高さもアジサイほど大きくならず、花も小形で、茶席の花にも良く、お庭に人株入れたいものです。
細雪の一行は、西の回廊を入り…夕空にひろがっている紅の雲を仰ぎ見ると、皆が一様に「あー」と感歎の声を放った。…
桜、染井吉野は盛りになりつつありますが、平安神宮の紅枝垂の盛りはもう少しあとのことでしょう。
山桜、里桜、爛漫の花を訪ね、静かに眺める至福の一時、いいですね。
わたぬきさん
いよいよ京の春、4月1日から都をどりがはじまります。
都をどりは明治5年からつづき、祇園の舞妓さんによる、井上流の舞が華やかで見事です。
また立礼のお茶もあって、あでやかな舞妓さんの点前や、お運びが楽しみです。
都をどりがおこなわれる、歌舞練場のすぐ近くに、建仁寺があります。中国から、お茶の種と喫茶を伝えた栄西が開山した、臨済宗建仁寺派の大本山です。
有名な国宝、『風神雷神図屏風』が所蔵され、当地(広島)出身僧侶で戦国武将の安国寺エケイにより、安芸安国寺(現不動院)から、移建された、方丈があります。
関ヶ原の戦いに敗れ、刑死したエケイの墓もあります。
庭垣に建仁寺の名をもつ、建仁寺垣があありますが、その由来は不明です。私共も、何度か作らせていただきました。
『4月1日』と書く名字があるとか、『わたぬき』と読むそうです。
旧暦で4月1日は、衣更えの日、綿入れを脱ぎあわせに着換えたところから、この字をあてるそうです。
『エイプリールフール』外国のならわしから、うそが春風にのり、広まるのが恐く、今年は自粛します。