Necessity of Garden Renovation ,and Consideration of Future Landscape.

『吾唯足るを知る』

テーマ:作業

地元で年末にお手入れに伺ったお宅でのプチリフォームです。

経年により埋もれてしまった既存玉石を外し御影の縁石でスッキリと容造っていきます。

新しく用いるのは縁石と手水鉢、コンフューサー2株のみで他は全て既存利用です。 

枯れてしまった切り株の抜根と土壌改良も併せて行いました。

作業は順調に進みPM3:00には終了、お茶をご馳走になりながら蹲談義となりました。

この手水鉢の彫り『吾唯足知』は石庭で有名な竜安寺にある蹲が本歌で水戸光圀公が寄進した物と言われています。

四角い水受け部を「口」という漢字に見立て時計回りに『吾唯足知』の文字を造形し、別名『知足の蹲』とも呼ばれています。

その意味は即ち禅の精神。『知足の者は貧しといえども富めり、不知足の者は富めりといえども貧し』というお釈迦様の遺言からとったものと解釈があり、孔子もまた『足ることを知る者は心安らかなり』の教えを説いています。

あらためて、『日々是好日』の語と共に現代(競争)社会に生きる我々が今一度心に刻むべき言葉なのかもしれません…。 Let it Be

 

 

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コメント

  1. 竜安寺のつくばい、
    大好きです。
    えっちゃん
  2. 2011/01/27 20:21
    己斐の猿飛えっちゃんさん、初めまして。
    コメントありがとうございます。

    広島で親方の元修行されているんですね。
    うちにも数年前広島から上京しインターンシップで来た女性がいた事があります。とっても負けず嫌いの頑張り屋だったけど「庭師」への拘り?感化?周りが見えなくなっていたところが見受けられました。ちなみに今は広島へ戻りこの世界には就いてはいない様です。

    施工された茶庭拝見させていただきました。
    せっかちMAXの親方、塵穴のやり直し、目に浮かぶようです。(大正解でしたね!)
    実際の現場での制約の大変さは私もよく分かります。
    例えば、タイル張りの壁の背景でなく竹垣等の天然素材であればなお良いとか…。
    その規制の中でも最大限の努力を払うのは施主に対する思い、如いてはそれが自分の成長に繋がって行くものと思っています。

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