育てるという事
現在当社の社員は2名、私を含めてです。
3年前の組織変更迄は最大5名 で運営しておりました。
コンパクトになった理由は色々とあったのですが、その第一は仕事の価値感を求める方向性からでした。
様々なケースはありますが、会社というものは大きくなってくるとどうしてもその色(方向性)に”歪み”が生じてきてしまいます。
仕事をする上で、自ら信じる価値の創造を追求したいという思いで同志と共に立上げました。
既にご存知の方も多いと思われますがその同志は女性です。
彼女は7年目になります。
入社当時は経験や自信の無さから小さな事で落ち込んだり…それは皆経験する事です。
性別の違いから目線が痛かった事も…。
常日頃から”この世界、男性だから、女性だからは無い!”という同じ持論のもと厳しい環境にもへこたれる事なくついて来てくれました。
今では現場での私と同じ作業に加え、プランニング、手書き図面、積算まで幅広くこなせる様になっており実に頼もしい存在です。
本人曰く、「これからも仕事の大小にかかわらず、常に”質にこだわった納得のいく仕事”を心掛け頑張って行きます。」とキッパリ。
私は今後、彼女の様な現場志向の女性がもっと多く輩出されるようになれば、この業界の未来も必ずや新しい良い方向へ向いて行くものと考えます。
それには同時に受容れる側の”育てる意識”の変革が不可欠な事は云う迄もなく…。
葡萄棚
幸い昨夜の積雪は大した影響も無く、今日も現場に出れました。
昨日組み終えた木目柱にアルミ芯材を入れたゴマ竹を載せ(数箇所ビス止め)、棕櫚縄で結束、完成です。
画像からもお判りの様に棕櫚縄(ナイロン製)に至るまで素材は全て人工物。
使った道具(工具)はアルミ裁断台ノコ、ドリル、インパクト…工務店仕様のモノばかり。
天然物なら本来十分考慮して使わなくてはならない柱の節や反り、竹の素性や節、もとすえ、全く関係無く(気にしないで)使えます。
棕櫚縄結びが”誰でも”…とは言えませんが、要するに設計図さえ有れば”誰でも”…!なんです。
この人工物での作業が随分増えました。
綺麗な仕上りには満足なのですが”技”の達成感や”サイクル”にはいつも考えさせられるところです…。
勿論、作業ができる有難さは心得た上で。