竹粗朶排水
ご無沙汰しております。 河野です。
現在私は、セントラルシティーこころの団地内で、第16代 佐野藤右衛門氏の監修により梅苑を造っています。施工方法が、現代の技法と違い先人達が、生み出した技法で行っています。そうした作業を行っていますと、現代の私たちが普段使用している便利な材料や道具の利点に気付いたり欠点にも気付きます。
たとえばこの写真は竹粗朶排水工と言う地下で溜まった水を排水し水はけの良い土地にする為の工法です。現在は、有孔管と言ってパイプの表面部分に5mm程度の穴が無数にあけてある物を使用します。もちろん排水の効果は、十分にありますし、施工も材料が工場生産なので電話一本で集まりますし、軽量なので作業効率も良いです。しかし、正直一生ものかと言うと多少首をひねってしまいます。パイプは、土で埋め戻しますので、5mm程度の穴が、永い年月の間には、詰まってしまう恐れもあると思います。現在こころの団地で行っている施工方法は、パイプではなく、ソフトボール程度のゴロタ石を敷き詰めた上に2mに伐った竹の節を抜いて2~3段に積み重ねます。さらに竹の枝をかぶせ最後に木炭を敷き詰めて土で埋め戻すといった方法「竹粗朶排水」です。この方法で行う事により竹と竹との間を水が流れもちろん竹の中も水を通します。将来的には、腐りますが、その時には自然の水みちが出来ている。といういわゆる一生ものです。
先人たちの知恵と、発想で造り上げている現場です。