「竹」のお話
テーマ:ブログ
2010/11/01 17:35
Q 竹は木?それとも草?
A 結論を言えば、竹は木。
学問上、イネ科の木本性植物タケ亜科とされています。
しかし竹には年輪がなく、伸び方や葉の変わり方も木とは異なります。
さらに、木はたいてい種によって子孫を殖やしますが、竹は土中に広がる地中茎の芽を伸ばして若竹になります。
では草かと言うと、竹は木質であり草とも言い難く判別に困るところです。
Q 竹は世界のどこまで分布している?
A 日本や中国のものという印象が強い竹ですが、インドやマレーシア、アフリカ、南アメリカでも多くの竹が見られます。
また、ヨーロッパやロシア、トルコ、北アメリカ、オーストラリアでも少ないながら自生しています。
外国での竹に対する評価は高く、ヨーロッパでは各国の植物園にタケの専用区を設け、広大な薮を作っています。
Q エジソンの白熱電球のフィラメントに使われた竹って、どこの竹?
A フィラメントに適する繊維を見つけるため、年齢別の男女の頭髪まで集めたエジソンがたどり着いたのは、京都男山八幡宮の真竹。
世界中の竹材で試作品を作ったが、男山の竹を超える素材はなかったとか。
現在、男山の頂上には、エジソンの碑が建てられています。
「あたらしく 冬きたりけり 鞭のごと
幹ひびき合ひ 竹群はあり」
張り詰めた冷たい空気の中、雪の重みでしなる竹のしなやかさと竹薮の静寂を表した短歌です。
見た目に美しいだけでなく、丈夫で香り高い竹は日々の生活に用いられ、愛されてきた植物です。
そんな日本の伝統美を代表する「竹」を、あなたの暮らしに取り入れてみませんか?
下記は、「銘竹」の数々が掲載されているページです。
ご興味ある方は是非ご覧下さい。
http://sasaki-kougyo.com/special/take/take2.htm