Gerry Lopez
夏に向けて一足早く「Surf2010」が送られて来た。
現在の若者はご存知ないかも知れませんが、パタゴニア・アンバサダーのジェリー・ロペスは大学時代の我々にとっては神様的存在でした。
彼は今でもサーフィンに携わる仕事を続ける傍ら、環境問題についても真摯に取り組んでいる。
大勢の力「CROWD POWER」 by Gerry Lopez より一文を…
サーフィンは本当に素晴らしい。それはこれまでも、そしてこれからもずっと。
そう思う理由は人それぞれかもしれないし、あるいは皆同じかもしれない。
サーフィンは、とにかく楽しい。すごく健康的だし、とてつもない刺激を与えてくれる。
サーフィンをするとあっという間に気分が良くなるし、その高揚がいつまでも続く。
そしてついには心の奥底にある何かをかき立てる神秘的な、超俗的な感覚も生まれる。
時にサーフィンは、これまでその存在に気付かなかった場所へと導いてくれる明りのようにも感じられる。
多くの人達が魅了され一度始めるとやめる人がほとんどいないというのも不思議ではない。
サーフィン人気はこの数十年で飛躍的に増加した。
そのマイナス面として、混み合うサーフスポットではサーファー同士の敵対意識が水面下でくすぶるようになった。
多くの不平不満に加え、この先サーフィンはどうなるのかという論議も繰りかえされる。
サーフィンをする人の数が増えてもサーフスポットの数が増えることはない。
さらに、土地開発や汚染による海岸線やビーチの閉鎖など環境上の要因もあり、サーフィンの未来は明るいとは言えないのが現状だ。
そしてサーフィン人工の増加には、プラスの面もある。
サーフィンを焦点にした団体が増え、サーフスポットを守ろうという彼らの声が大きくなることだ。
僕達の意思次第でサーファーは侮れない力となる。
ぐずぐずしていることはない。ラインナップで他のサーファーを睨みつける代わりに、僕達の力を必要とする大きな目標のもとに結束し、事態を変えていこう。
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