当地では、立秋の頃からタカサゴユリが咲きだす。今朝、花の中をのぞくと花粉で汚れていた。昆虫が花の底の蜜を吸いにきたか、花粉を食べに来たのだろう。
タカサゴユリは台湾の固有種ですが、日本中で野生化して、背丈が1.5mにもなって他の雑草に負けずに繁殖する。毎年大量の種子を木枯らしに乗せて撒き散らし、人が手を加えた道路の法面や造成地でどんどん殖える。
暑さと乾燥とやせ地に強く、道路の舗装の隙間でも成長して、見事な花をつける根性花です。上は我が家のレンガ敷きの隙間に生えたタカサゴユリです。
日本の九州南部や南西諸島に自生するテッポウユリはタカサゴユリと近縁で、容易に交雑します。テッポウユリはタカサゴユリより小型ですが、バランスが良いので栽培されて生け花に使われる事が多い。
タカサゴユリも生けてみると、なかなか良い。このユリに限らず、どのユリも大変に水揚げが良くて、全部の蕾が開花します。ユリの花が生け花に好まれる一因です。
冬に花ガラ採って、束ねて飾るのも良い。