真夏の花の蜜を吸いに来たです。成虫は6月から8月に発生し10月まで生き延び、花の受粉を助ける益虫です。
しかし、幼虫はイネの食害虫で、イネツキムシとかイネツトムシといわれて嫌われます(上の写真)。イネ科やカヤツリグサ科の植物がイチモンジセセリの幼虫の食草です。
蝶や蛾の仲間は殆どが幼虫時代は害虫で、成虫時代は花の蜜を吸いながら花の受粉を助けます。
食草のイネ科やカヤツリグサは風媒花なので、イチモンジセセリに食われるだけです。一方、写真の百日草やローズマリーといった虫媒花にとっては、イチモンジセセリは繁殖を助ける益虫です。モンシロチョウと十字花植物の関係は、また違います。
昆虫と植物は複雑な絡み合いをして、バランスが保たれます。更に脊椎動物や微生物まで絡むと、生物の世界は神の御技としか思えません。