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「放射能除染・回復プロジェクト」

テーマ:ブログ
放射能の体への影響は、外から浴びる外部被曝(ひばく)のほかに、食物や呼吸で体に取り込んだ放射性物質による内部被曝がある。国は、飲料水、肉・野菜・卵などについて放射性ヨウ素と放射性セシウムそれぞれの、暫定規制値を定めている。

 放射性ヨウ素は半減期(放射線が半分になる時間)が8日間と短いため、現在主に問題になるのは放射性セシウムだ。
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 放射性セシウムの規制値(1キロあたり500ベクレル)の値の牛肉200グラムを食べた場合、体内に取り込まれる量は100ベクレル。すべて放射性セシウム137と仮定した場合、国際放射線防護委員会の示す計算式で被曝量に換算すると大人で1・3マイクロ・シーベルトになる。セシウム137の半減期は30年で、尿などから徐々に排出されることも含めて、50年間での被曝量を計算したものだ。子どもは、大人より被曝量は増える。

 国際放射線防護委員会の計算式は内部被曝の影響を軽視している、との批判もあり、より厳しい計算式を示すグループもある。

 体内の放射性物質を効率的に排出できる食材はあるのか。岐阜環境医学研究所所長の松井英介さんによると、科学的に確かな効果が確認された排出法はない。松井さんは、「まずは、なるべく取り込まないこと。バランス良い食事や睡眠、運動を心がけて、健康で抵抗力のある体を作ることが大切。そのうえで、ほかの放射性物質も含めたきめ細かな検査や基準の見直しを国に求めたい」と話す。9歳、1歳の2人の子どもを持つ福島市の主婦A子さん(36)は、自宅や周辺の放射性物質を取り除く「除染」に取り組んでいる。

 放射線に不安を抱く親が立ち上げた「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の会合に参加し、京都精華大教授(環境学)の山田国広さんらが作った「放射能除染・回復プロジェクト」の活動を知った。

 5月中旬、自宅の中や庭の放射線量を山田さんらに調べてもらった。雨水が流れ込む雨どいの下は毎時60マイクロ・シーベルトあった。国が定めた校庭の活動基準(毎時3・8マイクロ・シーベルト)より、はるかに高い。
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 雨どいの下の土からは避難区域に匹敵する高い濃度の放射性物質が検出された。

 「子どもたちの健康への影響が心配」と翌月、山田さんの指導で、雨どいの下など放射線量の高かった場所の除染を行った。

 ホースで水を勢いよく当てて洗い流す高圧洗浄は、効果に限度があるうえ、洗い流した水が別の場所に流れる問題がある。そこで山田さんが除染に使うのは、PVA(ポリビニルアルコール)の成分表示のある洗濯のりや、でんぷんのりだ。液体や粉タイプがあり、100円ショップやホームセンターで入手できる。

 住宅の壁など表面が固い場所は、はけで塗り、土壌には液体をひしゃくでまく。園芸用シートやガーゼのふきんをかぶせて数時間おき、壁の表面にできた膜をはぎとり、固まった土を取り除く。砂利を敷くと、さらに放射線を遮る効果がある。

 A子さん宅の雨どいの下の放射線量は、この作業の結果、毎時1マイクロ・シーベルト以下に減った。
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 その後も休日を利用して、夫(39)や母(56)が30坪ほどの庭の芝生をはがしたり、砂利を敷いたりと少しずつ除染を進めている。

 取り除いた土や芝生の処分先が決まっていない問題もある。「最終的には東京電力や国が引き取るべきだ」と思っているが、現在は麻袋に入れ、庭に穴を掘って埋める。もう50袋になった。

 家の壁や屋根も除染したいが、足場を組むだけで20万円かかる。「土やほこりによる被曝(ひばく)も心配。国が責任をもってやってほしい」と憤る。

 山田さんは「市民自らが身の回りのどこに放射線量が高い場所があるかを知り、除染を行うことは、放射能から身を守るために重要」と話す。

「放射能除染マニュアル」を作成し、ホームページで公開している。
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