HOW TO 「刑事告発」
テーマ:ブログ
2011/08/31 08:42
天竜川・川下り船の転覆事故で会社家宅捜索。なのに東京電力はいまだに本社家宅捜索なし。
8月17日に浜松市の天竜川で川下り船「第11天竜丸」が転覆する事故が起こり、5人の死者を出しましたが、その翌日の18日に、静岡県警捜査一課と天竜署は、業務上過失致死容疑で、運航会社の天竜浜名湖鉄道など3ヶ所を家宅捜索し、段ボールに資料を詰めて運び出しました。
しかしその5ヶ月以上前の3月11日に、福島第一原発メルトダウン事故を起こした東京電力に対しては、9月に至っても、いまだに本社に対する家宅捜索がおこなわれていません。おかしいと思いませんか?
いずれの事故のほうが深刻か、という問題ではありません。
すべての事故は深刻です。
しかし、原発事故に限っては、なぜ捜査の対象にならないのか、という日本の根幹となる司法問題の矛盾と疑問を抱いて、経過を観察してみれば分ることがあります。
もし東京地方検察庁特捜部が、明石昇二郎・広瀬隆の名で刑事告発した告発状を受け取りながら、被告発者の東京電力本社を家宅捜索しないならば、そこに巨大な国家的不正が存在することは明らかです。
「刑事告発」は、どのようにすればできるのでしょうか。
実は簡単なことなので、その手順を知っていただくだけでご理解いただけます。
刑事告発では裁判をする必要がありません。
必要なのは「告発状」と新聞記事などの「証拠」、そして告発する本人の「陳述書」を書いて、それを最寄りの地方検察庁か警察に、配達証明付きで郵送するか、直接提出するだけでよいのです。
したがってこの刑事告発では、告発人である私たちは、面倒な裁判には何も関与しません。
今後は、私たちが提出した告発状に基づいて、告発された人間たちを、東京地方検察庁特捜部が捜査して、特捜部が刑事告訴するかどうかにかかっています。
特捜部が告訴するには世論の声が大きくなるほど、検事たちの心が動いて、有利になります。
東京電力幹部や原子力安全委員会、原子力安全・保安院、山下俊一らの行為を、人道的犯罪であると認定する根拠が、大量に東京地方検察庁特捜部に寄せられることによって、検事たちがこれを無視できないと考えて、動きやすくなります。
福島第一原発メルトダウン事故およびその後の被曝放置は犯罪であると考える人は、できるだけたくさんの人が、同じように刑事告発してくださることが一番です。
警察署で尋ねれば、やり方を教えてくれますが、告発状のひな型は、明石昇二郎さん主宰のルポルタージュ研究所の下記サイトで、広瀬 隆さんと明石昇二郎さんの告発状がPDFで入手できます。これをそっくり真似て書けばよいのです。あるいはそれに、ご自分の考えを足して、何が人道的な犯罪であるかという証拠(たびたびの被曝報道などの新聞コピー)を加えていただければ、多数の意見が反映されます。
ご自分が怒りを覚える被告発人を、さらに加えていただいても結構です。
みなさんが黙っているということは、放置しておけば、ますます原子力マフィアが生き延びて、次の大事故、大被曝を引き起こします。
一刻も早く、その行動を起こしてほしいのです。
ごく簡単なことですから、まず、やってみてください。
明石昇二郎さんのルポル
タージュ研究所のサイトは、下記です。
http://www.rupoken.jp/
広瀬・明石両氏の「告発状」及び「陳述書」のPDFファイルは明石さんのサイトのトップページにリンクされています。
7月15日の広瀬・明石両氏による記者会見の模様
http://www.youtube.com/watch?v=b_mddLgBU38&hd=1