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「まもなく大地震が来る」
テーマ:ブログ
2011/11/20 10:30
「まもなく大地震が来る」週刊現代 2011.11.14
あらゆるデータが示す「まもなく大地震が来る」
研究者たちが声をそろえる
房総沖・関東が危ない
ズバリ房総沖
M9という超巨大地震のエネルギーは、簡単に消えてなくならない。
1000年に一度の地震が、別の1000年に一度を誘発する。
それが、有史以前から揺れ続ける島、日本列島の逃れられない現実だ。
「これから起きるであろう地震は、3・11の"余震"と考えるべきではありません。別の地震の"本震"が、これから来ると考えなければならない。3月11日の東日本大震災の震源は海洋でしたが、あまりに地震の規模が巨大だったため、その影響は日本列島内陸部の断層にま
で影響を及ぼしています。今後は海が震源域になる海溝型のM8級地震だけでなく、内陸部での直下型地震にも注意が必要になってきます」
(元北海道大学地震火山研究観測センター長で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏)
(略)
前出・島村氏はこう解説する。
「津波で20万人以上の死者を出した2004年のスマトラ島沖の大地震の時にも、3ヶ月後に隣接した場所へと震源が移り、再びM8級の大地震が起きました。3・11の大地震も、隣接する茨城沖~房総沖に震源が移って再び大地震が起きても、なんら不思議はないということです」
次は房総沖と関東が危ない―。
研究者たちは、そう口を揃えている。
琉球大学理学部の木村政昭名誉教授もこう指摘する。
「3月の地震により、三陸沖ではプレート同士の接触面のストレス(歪み)が解消されましたが、代わりにその南側にプレッシャーがかかっている状態です。3・11の大地震が起きた東北沖の日本海溝は、南に向かって伊豆小笠原海溝と繋がっています。この周辺から房総沖にかけて、"地震の目"と言うべき、大地震が発生しやすい場所ができてしまっている」
地震エコーが増え始めた
この「房総沖」の巨大地震については、あらゆるデータが"黄色信号"を発していると言って過言ではない。
たとえば、防災科学技術研究所が公表した調査結果によれば、最近、房総沖のプレート境界面で、プレートがゆっくりと滑りを起こす「スロースリップ」現象が起きているという。
本来この現象は約6年間隔で発生していたが、この10月に、前回から4年2カ月という短いインターバルで観測された。
発生間隔が短くなったのは東日本大震災の影響とみられるが、これは、次に関東地方を襲う大地震が起きるまでの間隔が、短くなったことを指している可能性がある。
(略)
また、房総沖は長く地震が起きていない「空白域」のひとつでもある。
前回、房総沖で巨大地震が起きた記録は、1677年の「延宝房総沖地震」(M8級と推定)までさかのぼらねばならない。
この約330年前の地震では大津波も発生した。
現在の福島県から千葉県の沿岸部に、最大10mという東日本大震災並みの津波が押し寄せ、大きな被害を出したとの記録が残っている。
筑波大学の八木勇治准教授(個体地球物理学)の研究では、この330年の間に、再びM8後半レベルの地震を起こすほどの"プレートの歪み"が溜まっている可能性があるという。
(略)
一方、同じく前出の木村氏は、以前から房総沖大地震の発生時期を、2012年±3年」と予測していたという。
つまり2009年から2015年までに、ここで地震が発生する可能性が高いということだ。
(略)
もともと、首都直下型地震の発生確率は、政府の地震調査委員会によって「30年以内に70%」と試算されていた。
この確率が、東日本大震災の影響でさらに高まったと見られている。
(『週刊現代』2011.11.26.号より抜粋)
あらゆるデータが示す「まもなく大地震が来る」
研究者たちが声をそろえる
房総沖・関東が危ない
ズバリ房総沖
M9という超巨大地震のエネルギーは、簡単に消えてなくならない。
1000年に一度の地震が、別の1000年に一度を誘発する。
それが、有史以前から揺れ続ける島、日本列島の逃れられない現実だ。
「これから起きるであろう地震は、3・11の"余震"と考えるべきではありません。別の地震の"本震"が、これから来ると考えなければならない。3月11日の東日本大震災の震源は海洋でしたが、あまりに地震の規模が巨大だったため、その影響は日本列島内陸部の断層にま
で影響を及ぼしています。今後は海が震源域になる海溝型のM8級地震だけでなく、内陸部での直下型地震にも注意が必要になってきます」
(元北海道大学地震火山研究観測センター長で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏)
(略)
前出・島村氏はこう解説する。
「津波で20万人以上の死者を出した2004年のスマトラ島沖の大地震の時にも、3ヶ月後に隣接した場所へと震源が移り、再びM8級の大地震が起きました。3・11の大地震も、隣接する茨城沖~房総沖に震源が移って再び大地震が起きても、なんら不思議はないということです」
次は房総沖と関東が危ない―。
研究者たちは、そう口を揃えている。
琉球大学理学部の木村政昭名誉教授もこう指摘する。
「3月の地震により、三陸沖ではプレート同士の接触面のストレス(歪み)が解消されましたが、代わりにその南側にプレッシャーがかかっている状態です。3・11の大地震が起きた東北沖の日本海溝は、南に向かって伊豆小笠原海溝と繋がっています。この周辺から房総沖にかけて、"地震の目"と言うべき、大地震が発生しやすい場所ができてしまっている」
地震エコーが増え始めた
この「房総沖」の巨大地震については、あらゆるデータが"黄色信号"を発していると言って過言ではない。
たとえば、防災科学技術研究所が公表した調査結果によれば、最近、房総沖のプレート境界面で、プレートがゆっくりと滑りを起こす「スロースリップ」現象が起きているという。
本来この現象は約6年間隔で発生していたが、この10月に、前回から4年2カ月という短いインターバルで観測された。
発生間隔が短くなったのは東日本大震災の影響とみられるが、これは、次に関東地方を襲う大地震が起きるまでの間隔が、短くなったことを指している可能性がある。
(略)
また、房総沖は長く地震が起きていない「空白域」のひとつでもある。
前回、房総沖で巨大地震が起きた記録は、1677年の「延宝房総沖地震」(M8級と推定)までさかのぼらねばならない。
この約330年前の地震では大津波も発生した。
現在の福島県から千葉県の沿岸部に、最大10mという東日本大震災並みの津波が押し寄せ、大きな被害を出したとの記録が残っている。
筑波大学の八木勇治准教授(個体地球物理学)の研究では、この330年の間に、再びM8後半レベルの地震を起こすほどの"プレートの歪み"が溜まっている可能性があるという。
(略)
一方、同じく前出の木村氏は、以前から房総沖大地震の発生時期を、2012年±3年」と予測していたという。
つまり2009年から2015年までに、ここで地震が発生する可能性が高いということだ。
(略)
もともと、首都直下型地震の発生確率は、政府の地震調査委員会によって「30年以内に70%」と試算されていた。
この確率が、東日本大震災の影響でさらに高まったと見られている。
(『週刊現代』2011.11.26.号より抜粋)