市長選は大切なターニングポイント シーズンズを守れ!

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3月25日、26日の間だけ宝塚市が宝塚ガーデンフィールズ英国風ナチュラル庭園シーズンズのサマーハウス周りを開放してくださいました。
2003年から2013年までの10年間(厳密に言うと9年間)ポール・スミザー氏が設計・監修を行った美しき庭園シーズンズ。
閉園からやっと訪れることができました。
しかし。。。



無残に切られたトサミズキ



無残に切られたサルカコッカ



適当な高さで切り戻されたカシワバアジサイ



地際まできり戻されたイングリッシュブルーベル

ほとんどの木々が無残な剪定をされています。
まるで日本庭園のように下草は何もなければ綺麗だろうと地際まで切り戻された植物達。
ワークショップの初期段階から、あれほど宝塚市にはこの庭園のことを理解しない安い値段で仕事を引き受けるような業者には植栽管理を任せて欲しくないといってきたにもかかわらず、去年までこの庭の面倒をみてくれていた、もともとシーズンズの建設に関わっていた業者をはずして、入札の一番安い業者を雇った結果がこれです。
特記仕様書に「高質な庭園」と書いておきながら、やってることは13年間の努力を一瞬で無駄にしてしまう植栽管理。言ってることと、やっていることが乖離しすぎているのではないでしょうか。

宝塚市の監査が安い業者にしたそうですが、じゃあ宝塚市の情報統制はいったいどうなっているのか?
こうなることは、さんざん言われてきたでしょう。
切られた木は、もう元に戻らないものもあるのですよ。

今現在この庭を管理している業者は、この庭を入札で取ったときに、あるいはとる前に、この庭がどのように管理されている庭であるか勉強したのだろうか?
物言わぬ植物だからといって虐待してもいいわけでなく、これがプロフェッショナルの仕事ですか?



ここにあるモミジは、宝塚ファミリーランド時代の茶室の横にあって丸く刈り込まれていたものを、樹形をもどすために13年間(シーズンズ時10年+前の業者管理3年)がんばってきたのに、また無残に切られるとは。。。。

幼木から樹形を維持して育ててきたフイリミズキも、ポールさんが切る必要はあまり無いといっていたアメリカハナズオウシルバークラウドも、美しい木陰を作っていたフォレストバンシーも。。。

鳥取の緑化フェアで湖山池ナチュラルガーデンを造った際も、鳥取で一番を名乗る造園会社が杜撰な石積みを作って大顰蹙をかっていました。
100年以上それ以上残るポールさんの庭で、プロフェショナルに値しない仕事が、長い年月人の目にさらされることをこの造園会社はどのように考えているのでしょうね。

両者とも、まともな仕事をしないなら、この業界から去って欲しいです。

庭を残すのはサマーハウスの周りだけ、みごとに宝塚市の青写真は完成に近づいていますね。
たしかに木々を残すなど配慮はしていただいていますが、はじめから全部残すつもりで議論すれば(少なくとも市民側の多数はそうであった)、温室も無駄につぶされることはなかったはず。

残念ながら、このまま市の建物の建設が進めば、シークレットガーデンやその周りを囲むガーデンルームスの石壁、モッコウバラのアーチ、ロビニア・アーチのロングウォークはすべて撤去されます。

返す返すもお願いですが、他市他県の人間が何を言っても宝塚市は意に介しません。
宝塚市民だけが市政を動かせます。
ぜひ次の選挙では、この庭をつぶしにかかった現行政から、この庭園を守るといってくれるひとに投票をお願いいたします。
宝塚市民にお願いです。足元にある大事なものをしっかりと見てください。



クリスマスローズ満開です。



この庭の冬の名物、ヘレボラス(クリスマスローズ)アグチフォリウスの大株



エキウム元気です。



サンシュユ、変な剪定されても健気に咲いてます。



今日は、小さな子供さんをつれたご家族も多く来られました。
子供さんはみんな、このサマーハウスのまわりの入り組んだ空間を喜んで走り回るんですね。
曲がった後にまた新しい景色が見えるというポールさんのガーデンデザイン。
子供たちの好奇心を、ものすごくかき立てるのではないでしょうか。

現市長は、この子供たちのすがたを見てどう思うんでしょうね。
彼女の中には、何も無いただっぴろい芝生を駆け回る子供のすがたがあるようですが、子供にとってどっちが刺激的かどうか再考してみてはどうでしょうか。






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