持続可能な庭 ポール・スミザー氏のナチュラル庭園

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3~4年ほど前からサスティナブル(持続可能)という言葉が、企業のCSRでさかんに言われるようになりました。
このような言葉は、だいたい中身がスカスカなことが多いのですけれど、
(例えば、「教えてくれたのは植物でした」というキャッチコピーのもとにシーズンズを破壊した阪急・阪神ホールディングスのように)
ポール・スミザー氏の庭造りとは、本当にこの「持続可能」という言葉を地で行っているなと感じるのです。

現在は閉園していますが、今年の9月で12年目を迎える「宝塚ガーデンフィールズ英国風ナチュラル庭園シーズンズ」しかり、軽井沢のピクチャレスクガーデン、山梨清里の萌木の村里山ガーデン、鳥取湖山池ナチュラルガーデン、など。農薬も化学肥料も使わなくていい、植物が自立して育っていける庭、そのようなポール・スミザー氏の庭造りこそサスティナブルであり、地域に密着した庭造りがその場所を活性化させていくのだと考えるのです。

庭が元気になれば、そこに人々が集まってきます。
清里の萌木の村では、庭づくりが4年目に入り庭が出来上がってきたので、先週末に、「第一回ナチュラルガーデンフェア」が開催されました。



マンスリー上次さん 2015年7月号
【抜粋】
萌木の村のナチュラルガーデンでは、3,000トン以上の石を使ってきれいな石積み整備している最中です。また150種以上の山野草がポール・スミザーさんの見事なセンスとバランス感覚で植えられています。このナチュラルガーデンをぜひ五感で感じてもらいたいと思っています。山梨県のいたる所が、いつか私達の行っている方法で景観を作っていったら世界で一番美しい所になるのではないかと思います。そして、ここ清里に住む人達が誇りを持っているようにしたいのです。これは決して夢ではなく、実現できると思います。すべては第一歩から始まります。清里最高、萌木の村最高!



NHKプロフェッショナル仕事の流儀で紹介された時よりも、さらに動線は伸びて、庭づくりは広がっていきます。

反対に、もうすでにできあがった持続可能な庭を引き継ぐ宝塚市は、足元にある大事なものの価値を本当に理解できているのか?

プロポーザルの結果に対する私の感想は、

「やっぱりアルパックか・・・・・・・・・・」 

です。
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