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もんじゅ開発の真の理由は核武装準備

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もんじゅ開発の真の理由は核武装準備
もんじゅ開発の真の理由は核武装準備
高速増殖炉は増殖できない。

高速増殖炉は、使った燃料より作り出す燃料の方が多いと、これまで宣伝してきた。多くの人々はこれを信じて、高速増殖炉研究の意義を認めた。
しかし、まったくのウソだった。
 
国際核燃料サイクル評価(INFCE)は、1980年、高速増殖炉(100万kw、70%稼働)のプルト(Pu)収支を報告していた。
(この文ではプルトニウムのことをプルトという。ウラニウムをウランというのと同じである)
 
このINFCE報告によれば、表1が得られる。
ここで、分裂性プルトとは、質量数が奇数のもので、核分裂するPu239と241のことである。


表1
分裂性プルト(kg)の収支
初期投入 年間投入 年間回収 年間利得
3230 1292 1501 209

 この表1によれば、年間209キロ増えるから増殖することになるという。
 しかし、
運転開始の時に投入したプルトが忘れられている。
その量は3230だから、これを年間の増える量209で割ると、15.4年かかる。
つまり、増殖になるのは、16年目からである。


【まったく無意味な高速増殖炉】

 そして、これを続けても2倍に増殖することはできない。
得られる量は、投入した量のせいぜい1.16倍にしかならず、その作業年数は無限年必要とする。
高速増殖炉計画はまったく無意味なのである。
これは数学の間題として面白いから、計算を試みていただきたい。

 さらに、この増殖は再処理工程で、プルトの損失がないことを前提にしている。
仮に、プルトの再処理回収効率が90%とすると、年間回収量は1351となるから増殖になるのに55年かかる。
これは、高速増殖炉の寿命を超えている。

 そのうえ、現在の技術では、炉心の再処理はできない。
その理由は、高速増殖炉でほ、使用済み燃料の中にある白金族の元素が妨害して使用済み燃料を硝酸で溶かすことができないからである。
 
得られるものはブランケットのプルトだけで、その量は、年間238キロでしかない。
年間投入量が1292キロだから、まったくの赤字である。


【もんじゅ開発の真の理由は核武装準備】

 それにもかかわらず、増殖というウソを掲げて、文殊菩薩を騙る二セもんじゅを運転し、その使用済みブランケットを再処理しようとしている。


その目的は、ブランケットから得られる純度98%の超兵器級プルトである。


それ以外に説明のしようがない。(238/243=0.98)
 
昨年12月、文科省に対して、参議院福島みずほ議員より、ニセもんじゅのプルト収支のデータを請求したところ、拒否の回答があった。
増殖しないことがばれるのを恐れてのことである。

 「増殖信仰」を吹き飛ばすことこそ、今問われている。反対運動の中心に据えていただきたい。



もんじゅ「廃炉しかない」 
敦賀で反対派全国集会に1300名が参加
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011120402000035.html
                 (東京新聞インターネット版より抜粋)

○福島第一原発事故を受け、細野豪志原発事故担当相が、核燃料サイクルの核を成す高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を検討する考えを明言す

る中、廃炉を求める全国集会が三日、地元で行われた。
 もんじゅに近い敦賀半島の白木海岸。
全国から集まった千三百人が「もんじゅ運転再開はんたーい」と声を張り上げた。
 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や原子力資料情報室などが主催する集会は、ナトリウム漏れ事故が起きた十六年前の十二月八日に合わせ、毎年開かれてい

る。


小林圭二さん著の「高速増殖炉もんじゅ」では,ナトリウムの危険な性質が以下のように列記されています。
(1) 水と激しく反応する(発熱反応)。
(2) 高温時(「もんじゅ」運転中)空気中で燃える。
(3) コンクリートと激しく反応する。
(4) 強い放射能を持つ。(Na22とNa24)
(5) 皮膚に触れたり吸入するとからだが侵される。
(6) 不透明であり,中にあるものが見えない。
(7) 熱しやすく,冷めやすい
と書かれています。

(1)と(2)は1995年のナトリウム漏れ事故でよく知られた現象ですね。


○今年の参加者は例年の五割増し。
関係者は「個人参加が目立つ」と話す。
愛知県扶桑町から参加した女性(36)は「福島の事故まで、原発のことは全然知らなかった。知れば知るほど怖くなり、止めなきゃと思った」と話す。
 もんじゅは核分裂でプルトニウムを増殖させやすくするため、冷却材に水の代わりに液体ナトリウムを使う。
空気や水に触れると激しい発火や爆発を起こす恐れがあり、地震に弱いとされる。
 集会で講演した小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は
「原発よりはるかに危険で経済的にも成立しない。実用化のめども立たない」と語った。
 高速増殖炉計画は構想から既に半世紀余。
もんじゅには一兆円を投じた上、トラブル続出でほとんど動かなくても年間二百億円以上の維持費がかかる。
批判も受け、細野担当相は来夏をめどに、存廃を決断する考えだ。

○集会に先立ち、主催者らは、再稼働を認めないよう、もんじゅ周辺の自治体を回った。
だが

敦賀市の河瀬一治市長は
「運転再開を目指し、しっかりと研究成果を出す選択肢しか私は持っていない」と断言。

財政面でも雇用面でも、原発に依存し、共存している。

 半径二十キロ圏にほぼ全域がおさまる南越前町の川野順万町長は
「みな不安。でも私が賛成か反対を表明すると、利害関係がありすぎて地元はおかしく
なる」と話す。
 原水禁の藤本泰成事務局長(56)は「地元が危機感を持っているのは確か。言いにくい気持ちは理解するが、廃炉に向けて、地元から声を上げてほしい」と期待した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011120402000035.html
                 (東京新聞インターネット版より抜粋)

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