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綻びを見せ始めた「原子力村」

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綻びを見せ始めた「原子力村」

健康、ダイエット、ベジタリアン、原発問題、環境


「平山君、君の趣意書読んだよ。僕も『もんじゅ』廃炉には賛成だよ」と菅首相。


 8月4日150名以上の人々が緊急集会に集結。

「浜岡原発」とならんで反原発運動のもう一つの天王山とも言える「もんじゅ」への関心への高さが窺い知れる。

 文科省・財務省・原子力開発機構へのヒヤリングに先立ち、主催者による「『「もんじゅ』を巡る状況」説明、呼びかけ議員からの状況説明と連帯の挨拶があった。

中でも最大のトピックは民主党平山参議院議員による暴露ネタ、

民主党政権になり「もんじゅ」予算の減額(廃止)を期待した平山議員は減額どころか逆に増額に抗議して、翌年には「もんじゅ廃炉」を求める趣意書を菅首相に送り付けた。
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その後暫く何の音沙汰も無かったが、7月14日に突然菅首相から電話があり菅首相自らが
「平山君、君の趣意書読んだよ。僕も『もんじゅ』廃炉には賛成だよ」と。

そして翌15日には早々に高木文科省大臣から「もんじゅ」の開発中止も含めて検討するとも受け取れる発言が飛び出した(これは当日夕方には「中止検討」を意図したものではないと釈明、しかし高木議員の話を聞く限り菅首相から「もんじゅ」廃炉について何か云われた事は確かだろう。)
 
文科省・財務省・原子力開発機構へのヒヤリングにおいてもこうした菅政権の原子力行政を巡るゴタゴタ・内部対立を反映してか、とりわけ開発当事者の開発機構と管理監督を行う文科省及び財務省とのちぐはぐが目に付いた。
 

財務省担当者は主催者側からの
「事業仕分けでは『もんじゅは成果を上げていない』」
との認識の変化はないか?

「脱原発」の流れ、及び東日本大震災の復興支援への財政支援と云った観点から「もんじゅ」に対する来年度予算の予算凍結を行うべきではないか?

という質問に対して、

監督官庁からの予算の概算要求が挙がって来ていないので回答できる立場にないとしながらも、

「まさに我々が言いたい点もそこにあります」
と開発機構との距離感を示した。
 
監督官庁である文科省担当者の発言は政権の「脱原発」方針に振り回される形で、これまでとは一転して曖昧なものに始終した。

主催者からこれまでの「もんじゅ」の税金の無駄遣いの歴史を指摘され、更に今回の「つかみ具」の落下事故における調査・回収・部品の再発注費用が

計14億

にものぼりながら-「もんじゅ」の炉の内部損傷の状態も判らぬまま-これ以上の費用の投入は無駄ではないのかとの指摘に対しても、

「政権の今後の指針を良く検討しながら考えていきたい」との答弁に始終した。

 これら官僚側との答弁とは対照的に、開発機構の担当者(「もんじゅ」副所長)は写真による図説入りで「つかみ具」の落下事故による損傷を説明、分析に万全を尽くしている事を力説。
破損した炉内中継装置も既に発注済であり試験再開への意欲を示した。


福島議員は副所長による
「(臨界前)のテストで電源喪失を想定したテストを行い、電源喪失時においても問題無く冷却機能が動作した」という自身に満ちた答弁に対して、

「それは全ループ喪失時のテストなのか、それとも1ループ喪失時のテストなのか」と詰め寄ると、

副所長は「全ループ喪失のテストは行っていない。1ループ喪失のテストを行い、それを解析して全ループ喪失時でも問題無いと判断した」
と答弁、

すかさず福島議員は「全ループ喪失時のテストは行っていない、それで結構です」
と副所長の答弁に駄目出しを押した。

 「脱原発」を掲げる菅政権の元、原子力行政の行く末が極めて不透明の中、あくまでも実験の継続を目論む開発機構と官庁側の答弁に温度差を感じさせる公開
ヒヤリングであった。

翌日、海江田経産相大臣は松永和夫事務次官以下、経産省の原発関連首脳3人を更迭した。
これは菅首相「自らによる」更迭人事を阻止するための組織温存を目的とした「更迭劇」であるということが専らの観測である。
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