無題。〔31〕

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先週、豆砂利が誕生日を迎え
生命力の強さに感謝したところだったけれど
その2日後、山梨の従兄が亡くなってしまった。

昨年の春に会った時は
新潟まで家族旅行に来れるくらい
まだ元気だった。

50歳。癌だった。

二人の子どもはまだ小学生。

長女は危篤状態の父親を前に
病院の先生に
「お父さんを助けてください!」と
取り乱し、泣いてすがったが
息を引き取ると
「先生、ありがとうございました」と
深々と頭を下げたという。

それを想うたびに
本人の無念と健気な家族の姿が浮かび
悲しみが去らない。
子供に先立たれた伯父、伯母もしかり。
会社を継ぎ、若手を引っ張って
頑張っていたらしく
花輪は100ほども並び、友人、仕事仲間など
多くの方が、泣きながら故人を送ってくれたそうだ。

あれから一週間。
仕事をしながら、それぞれの家庭の
5年後、10年後、15年後の生活、家族の笑顔を
想像するからだろうか、
しんちゃんの事を想い出しては
涙が出てしまう。

仕事も捗らないので
思い切って、映画「僕と妻の1778の物語」を
観に行ってきた。
思いっきり泣いて、気持ちを切り替えようという
考えだった。

作戦は失敗。
映画館が思いのほか寒かったこともあって
あろうことか最後の
小説の1778話のところで
全然映画に集中出来なくなって
トイレにダッシュ。
‘えっ..今!?’ 的な視線の中
申し訳ないと思いながら
サササっと忍者のように走って戻ると、、
ほとんど終わっていた。

号泣しそびれたうえに
もやもやは残るし、
帰りに友達のお店に寄ってその話をしたら
楽しそうに爆笑されるし
未だうつうつもやもやから脱せず。

こんな時は、
こんな時は、、

..やばい、早く仕事しなくっちゃ。
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コメント

  1. 2011/02/03 21:19
    早過ぎる別れ、心よりご冥福をお祈り申し上げます…

    実は私も先週末(Tuneの作業中、女性オーナーが中学の同級生)同級生の死を聞きました。私達も同じ50です。
    彼女は子宮癌でした。
    数年前より入退院を繰り返し、家族の思いを察すると涙が溢れてきます。
    最後は眠る様に息を引き取ったと…最後迄精一杯”生きた”と思います。

    「生きる意味」が見付けられない若者が増えていると聞きますが、この映画はきっと気付かせてくれることでしょう…。

    そして”1778話”は素晴らしい言葉が綴られていたのでしょう…。
  2. 2011/02/04 09:49
    庭屋さま、ありがとうございます。

    「生きる意味」

    ずっと考えています。
    ”1778話”を見ていたら、
    答えがあったかも知れませんが...。

    義父は癌宣告を受けてから
    精力的に身の回りの片付けをしたり
    証券会社や司法書士さんなどに
    義母を連れて挨拶に廻っていました。

    「私はまもなく死にますので
     どうか妻を宜しくお願いします」と。

    いつ会っても気丈な父でした。
    その義父が私に教えてくれた言葉が

    「他がために 尽せし事は忘るとも
     受けしご恩は忘るべからず」

    死をそこに感じた時
    様々なことを想い返し
    自分の現実も受け入れて
    感謝できる人間でありたい。
    もしかしたら私の求めているものは

    「生きる意味」ではなく「死ぬ意味」

    なのかも知れません。

    「素敵な人だからこそ
     神様が、ちょっと早いけど
     帰ってきなさいといったんだよ」と
    昨日、友人がメールをくれました。

    同級生の方が亡くなられたとのこと
    心よりご冥福をお祈り申し上げます。
    とても残念ですが、きっと、その方も
    素敵な方だったのですね。

    昨日、市の検診の案内が届いて、
    今年はやめようと思っていた子宮癌検診、
    やっぱり受けようと思います。
    自分の都合ではなく、家族のためにも。
  3. 2011/02/04 19:31
    「他がために…」
    素直に、素晴らしい言葉だと思います。

    7年前に他界した父は前立腺がんでした。
    事実を受け入れなければならなかった本人の葛藤と我々家族の葛藤、つらい時期がありました。
    病床で息を引きとる前日、うつろだけれど穏かな目で「今日は天気が良いなぁ」と窓から空を眺めひと言云ったのが最後の言葉だったと母から聞きました。
    その言葉が父の人生を凝縮している様にも今は感じます。
    自分の時は果たして…?
    気持ちに正直に、一生懸命生きることはいい死のかたちへと繋がっていくのでは、と何となくですが感じています。
  4. 2011/02/05 17:24
    庭屋さま、ありがとうございます。

    両親に兄姉が多いせいか
    私も数々の ‘さいご’ を見てきましたが
    いつも思うのは
    それぞれいろいろな人生があり
    いろいろな最期の迎え方があるということでした。
    まるで小説のように。

    「今日は天気が良いなぁ」
    お父様の人生の小説はきっと、
    身体の苦しみは別として
    穏やかな最終章を迎えられた
    ことと思います。
    天気の良い日は
    たくさん仕事をされて、
    頑張ってこられたんでしょうね。

    気持ちに正直に、一生懸命生きることは
    いい死のかたちへと繋がっていく...

    一生懸命生きていれば、死も
    それほど怖いものではない気がしてきました。

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プロフィール

Honda garden & exterior design

ゆうこ

【ほんだ ゆうこ】
新潟県燕市うまれ燕市育ち。
フリーランスで
ガーデンデザインを
やっています。
主婦の目線で
ひとつでも多くの
要望『夢』を実現すべく
設計専門で奮闘しています。
7歳の双子の兄弟(通称:豆砂利)
を子育て中です。

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