考えましょう!未来へ
世界はとっくに怒り始めている。
テーマ:ブログ
2011/11/17 10:53
東電は臨界の可能性を否定し、検出されたキセノン135などの短寿命核分裂生成物はキュリウムの自発核分裂により生成されたものとの見解を明らかにした。
臨界ならば核分裂により生成されるキセノンの濃度が1万倍ほど高いはず、という程度の話で、核分裂が「臨界状態にある」か「自発核分裂であるか」の違いであって、核分裂反応そのものは起きている。
もちろん10,000分の1ならば安全、というわけでは無い。
臨界とは、中性子が周辺から飛んできて、ウランやプルトニウムが捕獲し核分裂反応が連鎖的に起きている状態を言う。
自発核核分裂とは、外から中性子が衝突して捕獲されなくても、質量の大きい不安定なキュリウムやアメリシウムやカリフォルニウムなどが自分で核分裂することを言う。
溶融した燃料を全部回収しない限り、キュリウムもアメリシウムも常に自発核分裂を続けている。
止めようがない。
中性子の捕獲による核分裂ではないので、中性子を吸収する能力があるホウ酸も効かない。
福島第一の各原子炉にはトン単位でウラン、プルトニウムが存在している。
その数百万分の1(1キログラムのウランやプルトニウムが臨界に達したら
JCOの100万倍に相当する)でJCOが再現される。
もちろん炉心に人が居るわけではないが、原子炉圧力容器の底が抜け、格納容器も破壊され、コンクリート建屋もぼろぼろで、最も遮蔽能力の高い水からも露出している可能性のある溶融燃料が臨界になれば、温度上昇もさることながら、大量の中性子線が敷地内に発散する危険性があるのだ。
圧力容器や格納容器が健全では無いということは、常に水が抜ける、あるいは蒸発するなどで無くなってしまう可能性が飛躍的に高いので、いつでも100度以上の温度に上がってしまう恐れがある。
冷温停止状態を維持すべき工学的安全設備が無いのに、年内冷温停止という目標だけが勝手に付けられている。
はっきり言ってメディアの無知につけ込んでいるだけじゃないか。
彼らの主観的(恣意的とも言う)な冷温停止達成のためには、崩壊熱の徐熱曲線が滞りなく下がっていなければならないわけだが、臨界状態になったとしたら、あっという間に温度が急上昇し、さらに大量の核分裂生成物が追加放出されるので、冷温停止どころか避難区域が拡大しかねないことになる。
圧力容器の中に限定されるのだったらまだしも、格納容器あるいはそのさらに下となれば、実質的に遮蔽不能だ。
高分子化合物(樹脂など)を大量に含む冷却水を投入して表面を固めるか、ホウ酸を土嚢にして回りじゅうに積み上げあるかくらいしか対策は無い。
自発核分裂自体は大量の熱は出さないが、核分裂生成物は出てくるし、中性子線も出てくる。
キセノンだけで無く半減期が極めて短いヨウ素の同位体や食品汚染で問題になったヨウ素131も出る。
対策は極めて難しい。
密封すれば冷却できず、冷却しようとすれば汚染物が出てしまう。
自発核分裂であっても程度の問題であり、とりわけ原発で作業をしている人々にとっては極めて危険なことには変わりが無い。
そのことを定量的に解説したテレビは11月3日以後も皆無だった。
世界はとっくに怒り始めている。
何処からでも良いから、収束できる能力のある人を呼んできて欲しい。
臨界ならば核分裂により生成されるキセノンの濃度が1万倍ほど高いはず、という程度の話で、核分裂が「臨界状態にある」か「自発核分裂であるか」の違いであって、核分裂反応そのものは起きている。
もちろん10,000分の1ならば安全、というわけでは無い。
臨界とは、中性子が周辺から飛んできて、ウランやプルトニウムが捕獲し核分裂反応が連鎖的に起きている状態を言う。
自発核核分裂とは、外から中性子が衝突して捕獲されなくても、質量の大きい不安定なキュリウムやアメリシウムやカリフォルニウムなどが自分で核分裂することを言う。
溶融した燃料を全部回収しない限り、キュリウムもアメリシウムも常に自発核分裂を続けている。
止めようがない。
中性子の捕獲による核分裂ではないので、中性子を吸収する能力があるホウ酸も効かない。
福島第一の各原子炉にはトン単位でウラン、プルトニウムが存在している。
その数百万分の1(1キログラムのウランやプルトニウムが臨界に達したら
JCOの100万倍に相当する)でJCOが再現される。
もちろん炉心に人が居るわけではないが、原子炉圧力容器の底が抜け、格納容器も破壊され、コンクリート建屋もぼろぼろで、最も遮蔽能力の高い水からも露出している可能性のある溶融燃料が臨界になれば、温度上昇もさることながら、大量の中性子線が敷地内に発散する危険性があるのだ。
圧力容器や格納容器が健全では無いということは、常に水が抜ける、あるいは蒸発するなどで無くなってしまう可能性が飛躍的に高いので、いつでも100度以上の温度に上がってしまう恐れがある。
冷温停止状態を維持すべき工学的安全設備が無いのに、年内冷温停止という目標だけが勝手に付けられている。
はっきり言ってメディアの無知につけ込んでいるだけじゃないか。
彼らの主観的(恣意的とも言う)な冷温停止達成のためには、崩壊熱の徐熱曲線が滞りなく下がっていなければならないわけだが、臨界状態になったとしたら、あっという間に温度が急上昇し、さらに大量の核分裂生成物が追加放出されるので、冷温停止どころか避難区域が拡大しかねないことになる。
圧力容器の中に限定されるのだったらまだしも、格納容器あるいはそのさらに下となれば、実質的に遮蔽不能だ。
高分子化合物(樹脂など)を大量に含む冷却水を投入して表面を固めるか、ホウ酸を土嚢にして回りじゅうに積み上げあるかくらいしか対策は無い。
自発核分裂自体は大量の熱は出さないが、核分裂生成物は出てくるし、中性子線も出てくる。
キセノンだけで無く半減期が極めて短いヨウ素の同位体や食品汚染で問題になったヨウ素131も出る。
対策は極めて難しい。
密封すれば冷却できず、冷却しようとすれば汚染物が出てしまう。
自発核分裂であっても程度の問題であり、とりわけ原発で作業をしている人々にとっては極めて危険なことには変わりが無い。
そのことを定量的に解説したテレビは11月3日以後も皆無だった。
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