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「デモと広場の自由」のための共同声明

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「デモと広場の自由」のための共同声明
      原因者が負担せず、 またわたし達の税負担が増えます。
「若者グループを狙い撃ちする警察の不当なデモ弾圧とそれを報道しない日本メディアに反省を求めます。」

 3・11原発事故において、東京電力、経産省、政府は、被害の実情を隠し過小に扱い、近い将来において多数の死者をもたらす恐れのある事態を招きました。
これが犯罪的な行為であることは明らかです。
さらに、これは日本の憲法に反するものです。
《すべて国民(people)は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する》(25条)。
しかし、東京電力、経産省、政府はこの事態に対して責任をとるべきなのに、すでに片づいたかのようにふるまっています。
 
 それに抗議し原発の全面的廃炉を要求する声が、国民の中からわき起こっています。
そして、その意思がデモとして表現されるのは当然です。
デモは「集会と表現の自由」を掲げた憲法21条において保証された民主主義の基本的権利です。

そして、全国各地にデモが澎湃(ほうはい)と起こってきたことは、

日本の社会の混乱ではなく、成熟度を示すものです。

海外のメディアもその点に注目しています。
 
 しかし、実際には、デモは警察によってたえず妨害されています。

9月11日に東京・新宿で行われた「9・11原発やめろデモ!!!!! 」では、12人の参加者が逮捕されました。

You Tubeの動画を見れば明らかなように、これは何の根拠もない強引な逮捕です。
これまで若者の間に反原発デモを盛り上げてきたグループを狙い打ちすることで、反原発デモ全般を抑え込もうとする意図が透けて見えます。

 私たちはこのような不法に抗議し、民衆の意思表示の手段であるデモの権利を擁護します。

日本のマスメディアが反原発デモや不当逮捕をきちんと報道しないのは、反原発の意思が存在する事実を消去するのに手を貸すことになります。
私たちはマスメディアの報道姿勢に反省を求めます。

                          2011年9月29日
                 (起草者:柄谷行人、鵜飼哲、小熊英二)

「呼びかけ人」
池田雄一、山森亮、小倉利丸、東琢磨、岡山茂、中島京子、柄谷行人、雨宮処凛、小熊英二、鵜飼哲、平井玄、酒井隆史、佐々木中、毛利嘉孝、コリン・コバヤシ、高祖岩三郎、浜邦彦、上岡誠二、本山謙二、木下ちがや、丸川哲史、香山リカ、山森亮、西山雄二、渋谷望、池田雄一、斎藤貴男、小田マサノリ、鶴見済
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 原因者が負担せず、 またわたし達の税負担が増えます。

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